見出し画像

【京都の駒札63】永観堂(禅林寺)

 聖衆しょうじゅう来迎山らいごうさんと号する浄土宗西山せいざん禅林寺派の総本山で、正しくは無量寿院禅林寺という。
 中興の祖・永観ようかん律師(一〇三三~一一一一)にちなみ、広く「永観堂」と呼ばれている。平安後期の一〇八二年二月十五日未明、念仏を唱えながら本堂を歩く修行をしていた永観の前に、本尊の阿弥陀あみだ如来にょらいが一緒に加わった。夢ではないかと立ち止まる永観に、阿弥陀如来は後ろを振り返り「永観、遅し」と発したと伝えられる。その姿を仏像にした「阿弥陀如来立像」(重要文化財)は、首を左に向けて微笑ほほえみをたたえる珍しい逸品で、「みかえり阿弥陀」として親しまれる。
 鎌倉時代中期には浄土宗西山派開祖・證空しょうくうの弟子・浄音じょうおんが住持となり、浄土宗一派の本山の基礎を固めた。その後、応仁の乱により堂宇が焼失したものの、明応六年(一四九七)に後土御門ごつちみかど天皇の命により再興され、以後遂次諸堂が再建され、現在の伽藍が整えられた。
 国宝の「山越やまごし阿弥陀あみだ図」をはじめ、「当麻たいま曼荼羅図まんだらず」など重要文化財の寺宝を多数所蔵する。
 もみじの永観堂として知られ、秋には色鮮やかな紅葉が見られる。

2024年1月6日撮影


いいなと思ったら応援しよう!

星野雅彦 よろしかったら、応援お願いします。 いただいたチップは作品作りの費用として使わせていただきます。