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素晴らしき女性ロックギタリスト

皆さん、お元気ですか?

都内は曇りがちの天気が多く、暑さは比較的抑えられているような気がします。が、気圧がおかしいのか体調はすぐれません。皆さんも体調管理にはお気を付けください。

最近、私のnote アカウントの「ダッシュボード」にある記事別表示回数を見ると、アラン・ホールズワースというギタリスト記事が1位になっていました。ちょうど1年ぐらい前に書いた記事です。

今までもちょいちょい読まれていた記事ではあったんですが、そこまで著名なギタリストではないしで意外だったのですが、理由はとある配信が上がったからかなと思いました。

ロックフジヤマという昔はテレビでやっていた(今もやってる?)どちらかと言うとハードロック。ヘヴィーメタル系音楽番組です。

私はここで解説しているこのギタリストを知りませんでしたが、彼はピックを使わずフィンガーピッキングでエレキギター的な速弾きをしてしまうというそれはそれで珍しい超絶タイプのギタリストのようです。彼がアラン・ホールズワースの音使いとか弾き方を解説してるんです。この動画を見た視聴者が note でアラン・ホールズワースを検索したのかなと思っています。

ということで気を良くして笑、今日は私が気に入っているロック女性ギタリストを紹介します。


女性ギタリストはクラシック業界にはかなり多くて、言ってしまえばその女性の容姿が素敵だったりすると男性ギタリストよりも人気があるのが当たり前になっています。女性ギタリストだらけとまではいきませんが、ゴルフやボーリングぐらい女子人気高し的な界隈も存在するわけです。

ただロックだとそうでもありません。数的に男性ギタリストよりも圧倒的に少ない。日本国内で言えば、最近のギター雑誌には表紙になる女性ギタリストも増えてきましたが、まだまだ「女性?珍しいね」というのがロック業界。

良くも悪くも女性と言うだけで目立ってしまうわけですが、そういうある意味イロモノ的な見方を吹っ飛ばしてくれる素晴らしい女性ギタリストを何人か紹介したいと思います。


まずは何と言ってもこの人でしょう。ロックシーンで言えば第一人者と言ってもよい「ジェニファー・バトゥン」。

彼女を一躍スターダムに引き上げたステージがこれ。そう、マイケル・ジャクソンのバックバンド!

サイコーですよね!ド派手な衣装とメイク、ロックな演奏でエディ・ヴァン・ヘイレンのギターソロのコピーをここまでやれるんだから。今でこそ配信とか楽譜でかなり正確な譜面が出回っていたりしますけど、彼女が初めてツアーに参加した80 年代にはそんなものないですからね。

私が感動するのは、マイケルも彼女の凄さを分かっていたこと。だから、こんな派手なステージ衣装を許可し、ギターソロでは一切邪魔せずわき役に徹しているわけです。

バックバンドでこんな服装やメイク?できるのって彼女だけでしょう。それだけマイケルが信頼していたということ。このリンク動画には含まれていませんが、ギターが電飾のように点滅する時もあって、それもステージギミックとして素晴らしい。トレードマークの金髪モヒカンもサイコーに似合っていて痺れっぱなしです。

余談ですが、マイケル最後のツアーリハーサルの模様を収録したドキュメンタリー映画「This is it」の中に、マイケルが当時のバックバンドギタリスト(こちらも女性)であるオリアンティに「最後にキュイーン・キューンってやってくれ!」と身振りでチョーキング(ベンディングとも言う、弦を押さえる左手で弦を持ち上げる奏法)を指示する場面があるんです。が、オリアンティは弦を持ち上げる腕力が無いのか、言っていることが理解できなかったのか、迫力の無いチョーキングをするシーンがあります。恐らくですが、マイケルはジェニファー・バトゥンのような激しいチョーキングが欲しかったんだろうなと。

で、ジェニファーはこの絶対的な知名度を活かしてソロアルバムを作りますが、そちらも素晴らしい。テクニック的にも魅せられるものがあるのはもちろんですが、ロック一辺倒ではない懐の広さ。

フィジカルはだんだん入手が難しくなってきているのですが頑張って入手するか、スポティファイには上がっていないようですので、Youtubeでいくつか試し聴きしてみてください。

クラシックギタリストも演奏するテクニカルギタリスト定番の「熊蜂の飛行」とか(彼女はタッピングで弾いてますね)、ジャズ界の巨匠ジョン・コルトレーンの名曲「ジャイアント・ステップ」を演奏したりしてます。もちろん、オリジナル曲もあります。

この後 90年代の終わりに、ジェフ・ベックのアルバムに呼ばれて共演しています。以前その頃のジェフ・ベックの作品を記事にしてました。


さて、2人目です。ここからは最近出てきたギタリストになります。

ギターテクニックも独自のものを持っていて素晴らしいですが、浮遊感と波のようなグルーヴが同居する世界観も素晴らしい「タッシュ・スルタナ」。

この人はエフェクターやルーパーやらリズムボックスなどの電子機器を利用して一人で演奏して歌うシンガーソングライターです。個人的には彼女の曲が好きなのと、ギター演奏者として聴いた時に、彼女の頭の中にある世界観をギターで表現しているんだろうなと思える自由な発想やコード感、リズム感が凄く良いなと。

ギター雑誌の譜面を見て一生懸命練習しました、ではないところが良い。言ってしまえば、最近のギタリストは特にメタル界は女性に限らずそういうプレーって多いんですよね。機械的にマイナースケールを速弾きして、クライマックスになるとスウィープを披露して、最後はタッピング(ライトハンド奏法)みたいな。平成一桁時代までに流行った技術を組み合わせているだけで、ちょっとというかだいぶ飽きましたよね、という感じ。最近はギターヒーロー・ギターヒロインがなかなか出てこない理由もその辺りかなと。

その意味では、彼女のギタースタイルは少しジミー・ペイジだったり、ジョニ・ミッチェルっぽい自由な風を感じるところが新しい。

ジャケは濃いめですけど、音楽性はレゲエベース?のチル要素も感じる浮遊感が特徴です。

ライブ映像だとこんな感じです。

先に紹介したジェニファー・バトゥンとは別世界のギター。個性とかその人の持ち味って大事だなと思う瞬間ですね。ギターの演奏力だけみれば彼女より上手い人はいくらでもいる。でも、同じ音を出せる人はいない、みたいな。彼女の頭でしか鳴っていない音。

彼女の作品もCDは特に入手困難になっていますので、アナログ盤かサブスクで聴いてみてください。


最後3人目はロック寄りギタリストで締めます。ブラジル人女性の「ラリー・バシリオ」。

この人はロックテイストのフュージョン風味が多めで、私は特にこの作品が好きです。

まず、ギターのトーンが良い!クリーントーンも綺麗で効果的だし、ちょっと歪ませた音もカッコいい。前述のタッシュもそうですが、出している音だけで個性を感じる凄さがあります。この辺りも最近の特にメタル系ギタリストはハイゲインのデジタルで歪ませまくったドンシャリの音ばかりで個性が無いので斬新に感じます。

フレーズの呼吸のタイミングやリズム感も、ロックと言うよりはフュージョンなのも新しく聴こえる理由かもしれません。全曲捨て曲無しの名盤と言って良いんじゃないでしょうか。

この作品の中でマイケルの名曲をカバーしているんですが、こういう歌ものでバックのギターは定番のミュートプレーを中心に小味を利かせつつの出汁が出まくっているギターって実はロック系のギタリストは苦手だったりすると思いますが、この人は軽やかに弾けてしまうのが素敵です。

この人のギターを聴いていると久々にギターを練習してみようかな?と思ってしまうんですよ。名だたる数々の歴代ギターヒーローにそういう影響力があったように、私の中では彼女のプレーの中に憧れるものがありますね。

そう思っているのは私だけではないのか、この作品ではギターでジョー・サトリアーニが参加していたり、ベースはネイサン・イーストだったりで豪華です。ぜひ聴いてみてください。


いかがでしたでしょうか?今日の女性ギタリスト特集。私の好みも出まくってはいるわけですけど、「なるほど、言っている意味は分かるぞ」と思ってくれたらうれしいです。

では、また次の記事でお会いしましょう。

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