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まつりのあと|まろやかホラー|シロクマ文芸部

夜店から
灯り消ゆく
人のなみ
はぐれないよう
つなぐ手の熱

祭りの後はどこかもの哀しい。

屋台の灯は しぼられ、火薬のにおいだけが残る。

沿道に放置されたかき氷のカップには鮮やかすぎるブルーの色水。
仮設のゴミ箱からはソースで汚れたプラスチックの容器があふれる。
人は消え、祭りの残骸だけがこぼれ落ちている。

非日常という異世界が終わった。

どこからともなく群れた人々が、幻のように早々に散っていった。
あれは、本当に人間だったのだろうか。

人の流れに逆らい、参道を連れられ歩く。

はぐれないでと母とつないだ手が、いまは
ひんやりと冷たい。

「さあ、かえりましょう」


「どこへ?」



#シロクマ文芸部  先週のお題に居残り中。

#短歌からはじまる #まろやかホラー にトライしました!

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