子どもに強く言ってしまった夜に|絵本が教えてくれた「言葉のやさしさ」
はじめに
もしも
話すことばが 目に見えたら
どんなかたちを しているだろう
『ことばのかたち』(おーなり由子)。
この一文から、物語は静かにはじまります。
子どもに強く言ってしまって、
あとで「言いすぎたかな」と思う夜、ありませんか…?
そんなとき、この本の最初のページを思い出します。
この絵本のことは、以前も少し紹介したことがあります。
でも、子どもに強く言ってしまった夜に読み返したら、
そのときとは違う言葉が心に残りました。
言葉に形や色があるなんて、普段は考えもしないことですよね。
でも、そう思ってみると
「さっきの自分の言葉って、どんな形だったかな」って、
ちょっとだけ見つめ直したくなるんです。
夜、子どもが寝静まったあと、
自分の言葉の形をそっと見つめ直したくなる。
そんな夜に寄り添ってくれる絵本です。
言葉の形を想像してみる
だれかを傷つける ことばが
針のかたち をしているとしたら
どうだろう
話すたびに とがった針が
口から 発射されて
相手に 刺さるのが 見えたとしたら
この場面を読むたびに、
なんだか胸の奥がチクッとしてしまいます💦
もし本当に見えたら、
きっと僕は、言葉を発する前に立ち止まってしまう。
子どもに強く言ってしまったあとも、
さっきの自分の言葉も、
針みたいだったんじゃないかなって。
怒ってしまうときって、
「わかってほしい」気持ちが大きくなりすぎて、
相手の心に刺さっていることに気づけなくなるんですよね。
想像することが、やさしさになる
この絵本を読むと、
「怒らないように我慢しよう」
じゃなくて、
「どう言えば相手に伝わるかな」
って考えることが大事なんだと気づきます。
僕はそうだったんですが、
「怒らないようにしよう」
とか
「優しく言わなきゃ」
って思うときって
どうしても「我慢」とか「努力」の方向で考えてしまいませんか。
でもこの絵本は、
「どう言うか」
じゃなくて
「どう届くか」
を考えさせてくれるんです。
怒ることって押し殺すことではなくて、
相手の心に言葉がどんな形で届くかを思い描くこと。
それが、やさしさなんじゃないかなって思いました。
絵本がくれる、やさしさのスイッチ
この絵本を読むと、
なんだか心がすこし軽くなっているような気がします。
さっきまで心の中でモヤモヤしていたものが、
すーっと落ち着いていく感じ。
「次はもう少し、あたたかく届く言葉をかけたいな」
そんな気持ちになります。
子どものために読んでいるはずの絵本。
でも救われているのは、僕のほうなんだなってやっぱり思う。
📚 今日の絵本
『ことばのかたち』(おーなり 由子 著)
おわりに
怒ってしまう夜も、
「ごめんね」と言えるなら、
それはきっと、届く言葉。
絵本って不思議。
いらいらしてしまった夜ほど、
心をやさしく戻してくれる気がします。🌙
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