【波動論】フラクタル構造①~チケット、権利という考え方
チケットと権利について
――高値安値は関係ない。そんなものは気にするな。

今まで何度も
「なぜ高安は抵抗にならないのか?」
と思ったことはないだろうか。
今日はその理由を、
フラクタル構造と“チケット”という概念から説明する。
少し難しい。
だが、ここが基礎だ。
ダウ理論を用いる者であれば、高値や安値が気になって仕方がないだろう。
しかし現実の相場では、それらは抵抗になるどころか、するすると抜けていく。戻り抵抗も同様だ。
意識されているはずの価格帯を、ヌルッと抜けていく場面を何度も見てきたはずである。
なぜか。
そこには
時間 × 価格 × 値幅
という全波動的な運動が存在するからだ。
(全波動とは、相場波動論における理論体系のひとつである。)
抜けて切り替わるのは、高安の抵抗ではない。
「チケット」である。
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では、続きへ。
チケットとは何か
チケットとは
「上下動における稼働幅の権利」である。
価格が上下に動くとき、
どちらに、どれだけ動いてよいかという“権利”。
私はそれを「チケット」と呼んでいる。
これはフラクタル構造の基礎中の基礎であり、
あらゆる時間軸に共通する決定事項である。
MTF(マルチタイムフレーム)を扱う者なら、本来当然理解していなければならない概念だ。
前提
すべてのフラクタル構造に当てはまる
時間軸が変わってもテクニカルの本質は変わらない
各時間軸ごとに観測値幅が存在する
こういうチャートがあるとする

仮に縦線ラインより左が存在しない世界だったとする
この瞬間から観測できる値幅候補は変化する。

値幅候補はこう変化する

値幅は固定ではない。
観測範囲によって候補は変わる。
わかりやすいように分解していく
この値幅を一つの基準とする。

教科書Nはここだ

そしてこの時、
下方向へ進む権利もまだ存在している。

下方向のチケットが消滅する瞬間
では、下方向の任意の値幅が
行けなくなる瞬間はどこか。
答えは--

ここだ
下への値幅の起点となった0点を超えた瞬間である。
その時点で
「下への任意の値幅を達成するチケットは消滅した」
ことになる。
上方向のチケットはどこまであるか
答えはこれだ
現時点での上方向のチケットはここまで。

小さい値幅(黄色)の場合

Eでほぼビタになっている。
しかし重要なのは「ビタ」かどうかではない。
重要なのは
この時間軸の値幅を複数観測できているか
「何を」「どこまで」取りに行くのかを認識しているか
である。
下へ進行する権利は本当になかったのか
一見すると下方向の権利は無さそうに見える。
しかしよく見ると、
トレンド転換分の値幅は出ていた。

つまりこの時点では
「上昇のチケットを消滅させるための下方向チケット」
を持っていたということになる。

左側が存在していた場合
では、最初に書いた
仮に縦線ラインより左が存在しない世界だったとする
この前提を無くしてみよう
最初に仮定した
「縦線より左が存在しない世界」
もし左が存在していたなら、
まったく別の世界が広がる。

実際に起きていたこと
私たちが見ていた世界は、
より大きなフラクタルにおけるチケット争奪戦が閉じられた直後
だったのである。

こうして見ると分かる。
「高安は抵抗にならない」
というのは
単に
チケットの権利行使地点だっただけ
ということだ。
これは難しい。
しかし基礎中の基礎である。
高安やキリ番が抵抗にならない理由はここにある。
もちろん
高安が抵抗になる場面も存在する。
それは――
三尊である。
ラインの引き方や値幅については、
過去の INDEX を参照してほしい。
ここから先は実際のチャートを豊富に見ながら慣れていこう
フラクタル構造に入るために絶対に身に着けて欲しい
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