【後書き】触れられない恋をしている、あなたへ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。
第1章「触れられない恋から、愛を知るまで」
いかがでしたか?
この物語を書いた理由
「触れられない恋」
それは、私自身の経験です。
フィクションではありません。
創作でもありません。
私が実際に経験した、リアルな物語です。
数年前、私は家から出られませんでした。
外の世界が怖くて。
人の視線が怖くて。
誰かに触れられることが、何よりも怖くて。
やっと外に出られるようになっても、
人に触れられることだけは、まだ怖かった。
特に、男性は。
「こんな私に、恋なんてできない」
そう思っていました。
でも、彼と出会いました。
彼と出会う前。
私は、自分の未来が想像できませんでした。
「一生、一人で生きていくんだろうな」
「触れられない私に、家族なんてできない」
「幸せなんて、私には縁がない」
そう思っていました。
でも、彼と出会って。
変わりました。
触れられることが、怖くなくなりました。
少しずつ、ゆっくりと。
人の視線が、気にならなくなりました。
街を歩くのが、楽しくなりました。
未来を、想像できるようになりました。
「この人と、ずっと一緒にいたい」
「この人と、幸せになりたい」
そう思えるようになったんです。
彼は、私の世界を変えてくれました。
暗かった世界に、光を灯してくれました。
「こんな私でも、愛される」
「触れられなくても、幸せになれる」
そう教えてくれました。
彼と出会えて、本当に良かった。
心からそう思います。
「やっぱりね」は、本当にあった
この物語の中で描いた「やっぱりね」のシーン。
あれは、今でも忘れられない出来事です。
夏の終わりの夜。
車の中で、彼に「家くる?」と聞かれて。
私は、何も答えられなかった。
頭が真っ白になって。
全身が震えて。
パニックになって。
彼が、小さくため息をついた。
その音が、今でも忘れられません。
「やっぱりね」
優しい声で、そう言われました。
怒っていない。
責めてもいない。
でも、その優しさが、逆に胸に刺さりました。
車で家まで送ってもらって。
「ありがとう」
それしか言えなくて。
「またね」が言えなくて。
部屋に戻って、一人になって。
ベッドに倒れこんで。
泣きたいのに、涙が出なくて。
その夜のことは、今でも鮮明に覚えています。
弟のこと
弟のシーンも、書きながら泣きそうになるくら
い辛かったです。
繁華街で彼を見かけて。
女性と笑っているのを見て。
建物の陰でしゃがみこんで、泣いていた時。
待ち合わせをしていた弟が、来てくれました。
「姉ちゃん、どうしたの?」
弟は何も聞かずに、ただ抱きしめてくれました。
弟は、私の頭を撫でて。
「焦らなくていいよ。姉ちゃんのペースで」
そう言ってくれました。
その言葉が、どれだけ支えになったか。
限られた人以外に触れられると、
私の体は硬直します。
呼吸ができなくなります。
でも、弟は違う。
子どもの頃から、ずっと私を守ってくれた弟。
触れられても怖くない存在です。
弟がいなかったら、
あの日、私はどうなっていたかわかりません。
彼とのリアルなエピソード
デパートで買い物をしていた時。
すれ違った女性が、「今の人、タイプかも」と言ったこと。
街を歩けば大抵の女性は振り返ること。
カフェで注文するとき、店員さんが彼にだけ明
らかに態度が違うこと。
彼はまったく気がついてなくて。
私はいつもモヤモヤしていました。
このあたりの詳しいエピソードもまた書けたら
いいなと思っています。
この物語を書くことの葛藤
実は、この物語を書くのに、すごく勇気が必要でした。
「触れられない」ことを、こんなに具体的に書
いて、引かれないだろうか。
「重すぎる」と思われないだろうか。
「こんな人、いないよ」と言われないだろうか。
何度も、不安になりました。
書いては消し、書いては消し。
公開ボタンを押すまでに、何時間も迷いました。
でも、書きました。
なぜなら、過去の私と同じように
悩んでいる人がいるかもしれない、と思ったから。
「私だけじゃないんだ」
そう思ってもらえたら。
「触れられなくても、愛される」
そう信じてもらえたら。
それだけで、書いた意味がありました。
第1話を公開した時
第1話を公開した時、正直、怖かったです。
誰も読んでくれないんじゃないか。
読んでも、共感してもらえないんじゃないか。
でも、読んでくださった方がいました。
「私も同じでした」
「共感しました」
「涙が出ました」
その言葉が、どれだけ嬉しかったか。
一人で抱え込んでいた痛みを、
わかってくれる人がいる。
それだけで、救われました。
だから、最後まで書けました。
本当に、ありがとうございます。
彼の視点
「ゆっくりでいい」
そう言ってくれた彼。
でも実は、彼も傷ついていました。
「やっぱりね」と言った時。
優しく笑っていた時。
本当は、どう思っていたのか。
「やっぱりね」と言った彼の、本音。
彼女が男性に抱きしめられているのを見た時の、嫉妬。
「会いたい」と送るまでの、葛藤。
優しさの裏側にあった、痛みと愛。
彼の視点から描いた、もう一つの第1章。
彼が本当に何を思っていたのか。
知りたくないですか?
彼の視点について
「なんで彼の気持ちがわかるの?」
そう思った方もいるかもしれません。
実は、今も彼と一緒にいます。
同じ家で、暮らしています。
あの夏の終わりから、数年。
私たちは、ゆっくりと関係を深めてきました。
そして今。
お互いに、あの頃の本音を話せるようになりました。
「あの時、本当はどう思ってた?」
「『やっぱりね』って言った時、何を感じてた?」
少しずつ、お互いの本音を話すようになりました。
彼は、優しく笑いながら話してくれました。
「実は、傷ついてた」
「優しく言ったつもりだったけど、本当は辛かった」
「毎日『おはよう』って送ってたけど、返信来なくて苦しかった」
「君が他の男と一緒にいるの見た時、嫉妬した」
一つ一つ、丁寧に。
「あの時は言えなかったけど、今なら言える」
そう言って。
だから、彼視点の物語が書けるんです。
彼が教えてくれた、本音。
あの時、本当に思っていたこと。
優しさの裏側にあった、痛みと葛藤。
それを、物語にしようと思います。
もちろん、細かい心理描写は私の想像も入っています。
でも、核心部分は全て、彼が話してくれたことです。
「俺の気持ちも、同じ悩みを持ってる人に届くかもしれないから」
そう言ってくれたから。
だから、書きます。
彼の視点も。
良ければ読んでみてください。
そして、この物語にはまだ続きがあって。
私たちは、カフェでの後から少しずつ距離を縮
めることが出来るようになったけれど、
お互い無理をしていることに気がついて、
また距離を置くことになりました。
これを第2章として、書いていこうと思うので
その時はお付き合いいただけると嬉しいです。
触れられない恋をしているあなたへ。
似たような悩みを抱えているあなたへ。
あなたは、あなたのペースでいい。
急がなくても、ちゃんと繋がれる。
「普通の恋愛」ができなくても、
愛し合うことはできる。
触れられなくても、
愛される。
それを、私は知りました。
だから、あなたにも伝えたい。
大丈夫。
あなたのペースで、いい。
最後に
もしよければ、コメントで感想を聞かせてくだ
さい。
どんな言葉でも、嬉しいです。
一人で抱え込んでいた悩みが、
「私だけじゃない」と思えるだけで、
救われることがあります。
このnoteが、そんな場所になったら。
それが、私の願いです。
本当に、本当に。
最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。
あなたに、幸せが訪れますように。
