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〜少し羽を休める〜

一年もちょうど半分を過ぎたころ。

雨の多い季節の中で、これからやってくる暑い夏を前に、
少しだけ羽を休めてみませんか。

気がつけば、もう一年の半分が過ぎていました。

ついこの前、
「今年はこんな一年にしたい」
そんなことを考えていた気がします。

やりたいこと。
続けたいこと。
少し変えてみたいこと。
今年こそは、と思っていたこと。

それぞれの胸の中に、
小さな目標や願いがあったかもしれません。

でも、半年も過ぎると、
思っていたより進めなかったこともあります。

ちゃんとできた日もあれば、
何もできなかったように感じる日もあります。

頑張ったはずなのに、
思ったほど形にならなかったこともある。

笑って過ごしていたけれど、
本当は少し疲れていた日もある。

それでも、
今年の半分をちゃんと過ごしてきました。

まずは、それだけでも
十分なのかもしれません。

雨の多い季節です。

空はどんよりしていて、
洗濯物は乾きにくくて、
外に出るのも少し面倒になる。

湿った空気の中にいるだけで、
体も心も、少し重たく感じることがあります。

そのうえ、この雨の季節を越えると、
本格的な暑い夏がやってきます。

強い日差し。
高い気温。
照り返す道路。
賑やかな蝉の声。

夏は明るくて、元気な季節に見えます。

けれど、その明るさに、
少しだけ置いていかれるような日もあります。

みんなが軽やかに羽ばたいているように見えて、
自分だけが羽をたたんでいるように感じることもあります。

そんなときは、
無理に飛び立たなくてもいいと思うのです。

少し羽を休めてもいい。
羽をたたんでもいい。
深呼吸してもいい。
何もしない時間があってもいい。

雨宿りは、ただ止まる時間ではありません。

雨がやむまで、
ほんの少し羽を休めること。

濡れた羽を乾かして、
乱れた呼吸を整えて、
また空を見上げるための時間です。

まだ飛べなくてもいい。

今はただ、
また飛び立つための準備をすればいい。

雨音を聞きながら、
少しだけ自分の心に戻る。

温かい飲み物を飲む。
好きな音楽を聴く。
窓の外をぼんやり眺める。
無理に何かを生み出そうとしない。

そういう時間も、
きっと大切な雨宿りなのだと思います。

一年の後半を、
最初から全力で飛び出さなくてもいい。

暑い夏を迎える前に、
少しだけ羽を休めてもいい。

ここまで頑張ってきた自分を、
少しだけ認めてあげてもいい。

疲れている自分を、
少しだけ許してあげてもいい。

雨は、いつかやみます。

でも、雨がやんだからといって、
すぐに大きく羽ばたかなくてもいい。

濡れた羽を乾かす。
呼吸を整える。
空を見上げる。

それだけでも、
心は少しずつ軽くなっていく。

今は、少し羽を休める季節。

これから来る暑い夏の前に、
ここで少しだけ雨宿りしていきませんか。

この場所が、ほんの少しでも
あなたの羽を休める場所になりますように。

そして、雨がやんだあと。

少し乾いた羽を広げて、
ほんの少しだけ空へ出てみる。

でも、すぐに遠くまで飛べなくてもいい。

次は、そんな心の羽がもう一度休める場所について、
書いてみたいと思います。

次回、
宿り木
〜心の羽を休める〜


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