「できない」の先に見えたもの
9月に入ってから、
娘の幼稚園選びのために、
何度も見学会へ行った。
でも、
なかなか思うようにはいかなかった。
私がどうしても譲れなかったのは、
幼稚園バスの停留所。
家の近くまで来てくれる園を探していた。
もし遠い場所にしかバス停がないとなると、
朝から癇癪大爆発の自閉症の息子と、
手をつないで歩いてくれない
イヤイヤ期真っ只中の娘を連れて、
自宅から10分かけて、
毎朝バス停まで歩かなければならない。
暑い日も、寒い日も。
雨の日も、風の日も。
雪の日だってあるかもしれない。
そんな毎日を続けられる気が
正直、私にはしなかった。
だから、
なんとか家の近くまで来てくれる園を探した。
でも、その望みはなかなか叶わなかった。
「どうしよう。」
頭を抱える日々だった。
そんな中で、
ひとつ気づいたことがある。
それは、結果が同じでも、
そこに至るまでの姿勢で、
人の印象は大きく変わるということ。
「家の近くまでバスは来てくれますか?」
そう聞いたとき。
「確認しますね。」
と言われたまま、
待てど暮らせど連絡がなかった園。
確認することもなく、
「そこには行けません。
決まった停留所のみです。」
とはっきり断られた園。
そして、
実際に現地まで確認してくれて、
次の日にはきちんと
連絡をくれた園もあった。
結局、どの園も家の近くまでは
バスを出せなかった。
結果だけを見れば、
全部同じだった。
でも、私が受けた印象は、全然違った。
もちろん、園の先生たちも忙しい。
すべての要望に応えてもらえるなんて、
思っていない。
できないことがあるのも、
当然だと思う。
それでも、
「なんとかできないだろうか。」
そうやって一度でも考えてくれたこと。
実際に確認してくれたこと。
その姿勢が、
私にとっては
とても嬉しかった。
できるか、できないか。
もちろんそれも大切。
でも、
できないことに、
どう向き合ってくれるのか。
それもまた、
その場所を選ぶうえで
大切なことなんだと思った。
必死にこちらの要望に
応えようとしてくれた園は、
結果が叶わなかったとしても、
私の中では、
とても高評価だった。
大事な娘を預けるのなら
ただ「できる」ことが多い場所ではなく、
できないことがあったときにも、
「どうにかできないだろうか。」
と一緒に考えてくれる場所にお願いしたい。
そう思えた。
きっとこれは、
園選びだけの話ではない。
結果が同じだったとしても、
その結果にたどり着くまでの過程で、
人の気持ちは大きく変わる。
できないなら、
できないでいい。
でも、
その人のために一度でも考えてくれたこと。
一度でも向き合ってくれたこと。
その姿勢は、きっと相手に伝わる。
私も、
誰かから何かを頼まれたとき、
「できる」「できない」だけで終わらせるんじゃなくて、
相手の気持ちに寄り添える人でありたい。
そう思った。
娘の幼稚園選びを通して、
大切なのは結果だけじゃないと学んだ。
そしてこの文章を書きながら、
色々迷っていた気持ちが少しずつ固まった気がする。
何を1番大切にして
娘の通う場所を選びたいのか。
私の中で
答えが見えた気がした。
娘の大切な毎日を預ける場所だからこそ、
結果だけではなく、
その過程でどれだけ向き合ってくれるのかを大切にしたい。
相手のために、少しでも考えられる人でありたい。
そんなことを教えてくれた娘の幼稚園選びに、今日もはなまる💮
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