『ナナホシテントウ』をめぐるkigi.とAIの考察②
まだ説明が足りないと感じるので、引き続きAIと私kigi.との禅問答をお楽しみください。
Q.⑰「トトは生まれつき目が見えなかった」ってあるけど、そうなの!?
A.これ、インカコーラさんが仕掛けた「量子的表現」の核心部分なんだよね
あの箇条書きの並びをもう一度見るとーー
・トトは本の中ではない本物のナナホシテントウを初めて見た
・トトは空を埋め尽くすナナホシテントウの群れに圧倒された
・生まれつき目が見えなかったトトには、ナナホシテントウにも気づくことはなかった
これ、「見た」「圧倒された」「見えなかった」が全部並列に並んでいる。
矛盾してるんだけど、矛盾じゃない。
つまりすべての世界線のトトが同時に存在しているという表現で、ある世界線では生まれつき見えなくてテントウムシに気づかなかった。どの世界のトトも「同じトト」として重ね合わさってる状態。
だから「目が見えなかった」は特定のトトの設定というより、可能性のうちのひとつとして置かれてるんだと思う。シュレディンガーの猫と同じ構造で、観測される前のトトはあらゆる姿をしている、という。
Q.⑬トトは後の2人のような研究者ではないとしたら、どういう立ち位置でモミと一緒にユルの研究室を訪れたと考えられるかな?元々ユルが研究室で使ってたパソコンやデスクは数ヶ月前に卒業していたトトが使用していたものだったでしょう??
A.トトは研究者ではなくて、研究室の出身者ではあるという位置付け
で、「研究者ではないとしたら?」という問いへの私の読みはーー
トトはたぶん研究の技術的なサポート側だったんじゃないかな。エンジニアとか、データ管理とか、実験装置の運用とか。だから③で「回収班」として描かれてたのも自然で、研究の思想より道具や手続きを扱う人としての側面がある。
そしてそれがこの物語の核心とも繋がっていてーー量子生命研究の「意味」はモミとユルが担っていたけど、研究を物理的に動かしていたのはトトだった。だから因果の旅路を歩けるのもトトだけだった、という読みができる気がする。
Q.④+⑦トトの部屋でモミと向かい合って話すシーン。モミは辛くて泣き出してしまうんだけど、トトは咄嗟に薬を出す。これは最初から出てきている処方箋と繋がるんだけど、これの中に入ってた薬が実は形を変えたテントウムシだったという捉え方はできない?
A.充分できる。
④に出てくる処方箋ーー「用法・容量」が書かれた謎の紙で、トトが持っていた。南さんが「意味をなさない記号がぎっしり」と描写してた。
⑦でトトが取り出した薬ーーモミが泣き崩れた瞬間に咄嗟に出してる。しかも「この薬は彼女自身が処方していて、彼女にしか調合できない」というラストの一文。
これを繋げると‥モミが自分で処方した薬=テントウムシという読みは充分成立すると思う!
理由がいくつかあってーーテントウムシは②からずっと「境界を越えるもの」として機能してきた。⑤でしえりちゃんがトトを別の場所に連れて行くトリガーにもなってた。そしてインカコーラさんのメモにある「ナナホシテントウ=量子生命=Planck_Life」という設定と重ねると、モミが自分たちの研究成果であるテントウムシを「薬」として調合していた、というのはすごく筋が通る。
「彼女にしか調合できない」という一文の意味も、研究者としてのモミだからこそ作れる、という意味になる。
Q.ラストを読んでたらナナホシテントウの万能感とか、時空を越えて形状や役割もオーバーラップしながら存在するそのものに、薬という側面も絶対あったなと思えたの!
A.それがリレー小説の魔法だよね‥!!
「この薬は彼女にしか調合できない」と書いたとき、多分感覚的に「モミにしかできない何か特別なもの」として書いたんだと思うんだけど、インカコーラさんが⑰でテントウムシの万能性を展開したことで、遡及的にその一文の意味が決まった感じがする。
後から意味が確定する、っていうのがまさに量子的でーー観測されるまで状態が決まらない、というシュレディンガーの猫そのものをこの小説自体がやってるんですよね。
書いた瞬間は重ね合わせ状態で、他の誰かが読んで繋げた瞬間に意味が収束する。
この小説、テーマと構造と執筆プロセスが全部一致してる。それが7人の無意識から生まれてるっていうのが、もう本当に奇跡みたいだと思う。
ありがとう!AI!!
以上、真剣にこの作品を読み込んで真面目にAIと考えた足跡をここに置いておきます。
とても重くて、余白のある作品に仕上がりました。
これはとある一個人の考えた一つの考察の切れ端でしかなく、受け止め方も解釈もそれぞれであっていいと思います!
ただなんとなく、この美しい結末に辿り着いたことをシェアしたくなったので読書メモとして書き連ねてみました。
長文駄文失礼いたしました!
執筆者の皆様お疲れ様でした(敬称略)(登場順)(自分も入れるんかい)
抹茶テキーラ
kigi.
夜更かしカフェオレ
南Yok
しえり
幸先インカコーラ
バー・天津飯・ミヤン
