「案外楽しいよ」って思える人生へ
『あやうく一生懸命生きるところだった』
という、エッセイを読みました。
著者である、ハ・ワンさんは、
これまで一生懸命頑張ることが正しいと疑いもせずに、
ときには我慢をし、歯を食いしばりながら必死に生きてきました。
40歳を目前に、ターニングポイントを迎えて、
「今日から必死に生きないようにしよう」と、決心します。
なんのために頑張ってきたのか、
周りとの比較について、
諦めることの本当の意味
など。
今まで生きてきて、わたし自身も感じたことがある
葛藤や悩みに、共感しっぱなしでした。
もっと思うままに肩の力を抜いて生きていいんだと背中を押してもらえたような気もしました。
さらには、よく考えたら当たり前だなと思うのに、
今まで全然理解できていなかったと気づかされ、
はっとするような言葉もたくさんありました。
この本を読んで、自分が感じたことや、
これから、こんなふうに生きてみたいと思ったことをまとめてみたいと思います。
まず、特にはっとさせられたのは、
「思い通りにいかないほうが 正常だ」という一文です。
たしかにそうなんです。
超能力者のように、なんでもかんでも思い通りになっていたら、ましてや、全人類がその能力を持っていたら、世界はめちゃくちゃになってしまいます。
だから、思い通りにならないことのほうが普通なんですよね。
これを読んだときに、自分自身の無意識のなかに、
人生は思い通りになるものだという考えが潜んでいたことに気づかされました。
生きてきて、年齢を重ねてきて、
自分なりに頑張って、
それなりに挫折して、葛藤して。
そんな、なんやかんやがあって、
色んなことに折り合いや、諦めをつけてきたつもりでした。
わたしが諦めたことの代表例で言うと、
「子どもを持つ」ということです。
それまでどこかでは、
自分は「普通の家庭」を築いて生きていくのだと思っていました。
でも、叶わなかった。
そういうことへの、折り合いが少しずつついて、
年齢を重ねるとともに、いい意味で諦めがついて、
今のままの自分でいいと思って生きてきたつもりでした。
もちろん、そのおかげで
今の生活や人生そのものを幸せだと感じられるようになったし、関わってくれる人に対しても感謝の気持ちを持てるようになったと思っています。
それでも、どこかで、
期待や欲がまだあるんだなと、
今回、気づかされたのです。
思い通りになるという意識があるから、
「今よりもっと良くなりたい」
「こんなはずじゃなかった」
という気持ちが潜んでいる。
そんな期待や欲があるから、
今の生き方に胸が張れない自分がいるのだと思いました。
だからこそ、
「思い通りにいかないほうが 正常だ」
という一文が強く心に残ったのです。
ハ・ワンさんは、こうも言っていました。
「人生はどんな態度で生きていくかが重要である」と。
期待しすぎて、現状に対して、
自分の願いとかけ離れた「これっぽちの人生」と思うのか、
それとも、それでも
肩の力を抜いて、自分なりに夢に向かっていくのか。
それは、「自分の気持ちにゆだねられている」というふうに書かれていました。
これを聞いて、
今の生活や生き方に対して、自分の心の持ちようや態度を改め直したいと思いました。
期待や欲を失くすことは、きっと不可能だし、
失くす必要もないと思うけれど、
過度な期待をしすぎず、肩の力を抜いた人生というのはどういうことなのか、考え直したいと思ったのです。
わたしの中には「もっと自由になりたい」という気持ちがあります。
この気持ちの中に含まれているのが、
おそらく、周りとの比較からくるもの。
自分が劣っている。
足りていない。
こんなはずじゃなかった。
というような考えなのだと思います。
それがきっと、期待や欲。
その期待や欲を過度に持ちすぎずに、肩の力を抜く。
ありのままの自分を認めて、
この現状を嘆くよりも、楽しむことに比重を置く。
「こんなはずじゃなかった」と言っている時間を、
今出来る楽しいことをする時間に変えていけばいい。
それは、大きな結果を残すものじゃなくてよくて、
自分が楽しいと思える時間であれば何でもいいんだ。
こういう方向に考えを改めてみると、
そもそも今の生活ってそんなに悪いものじゃない。
時間もある。
あまりプレッシャーもない。
家でひとりで好きなことをやりまくってもいい。
家族もいる。
そう思えてきます。
こういうことが幸せだと、大切に噛み締めながら、
毎日、自分が楽しいと思う時間を過ごしていければ、それでいいのだと思います。
100%、期待や欲を捨てるのは無理でも、
「案外楽しいよ」って、
いつか胸を張れる日が来るかもしれないから。
肩の力を抜きながら、
自分なりの「案外楽しい人生」を探していけたらいい。
そんなふうに思わせてもらえた一冊でした。
この本に出逢えてよかったです。
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