家計を見直していたら、暮らしを見る『ものさし』を見直していた話 | モリポットの暮らしのタネ009
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家計簿で取り戻したかったもの
家計を見直していたつもりでした。
支出を分けたり。
貯蓄を分けたり。
お金の流れを整理したり。
ここまでのシリーズでは、
お金を4つの引き出しに分けながら、
少しずつ家計を整えてきました。
振り返ってみると、
その時間は決して無駄ではありませんでした。
それでも、どこか違和感が残っていました。
家計簿は正しい。でも、違和感が残った
家計簿をつけ始めた頃のぼくは、
お金を正しく記録すれば、家計は分かると思っていました。
いくら使ったのか。
いくら残ったのか。
黒字だったのか。
赤字だったのか。
数字を正しく記録すれば、
暮らしも見えてくる。
そんなふうに考えていました。
でも、
暮らしを続けるほど、
不思議なことが起こりました。
予定どおり旅行へ行った月なのに、
「使いすぎた月」
という評価になる。
子どもの誕生日を家族で祝えた月も、
必要な家電を買い替えた月も、
最後に残るのは黒字か赤字だけでした。
数字は間違っていません。
家計簿も間違っていません。
でも、その評価だけは、
どうしても暮らしの実感とは重なりませんでした。
分類しても、まだ足りなかった
その理由を知りたくて、
お金を4つの引き出しに分けました。
すると、お金の流れはずいぶん見えやすくなりました。
でも、一つだけ変わらなかったことがあります。
月末になると、
やっぱり考えてしまうのです。
「今月は黒字なのか、赤字なのか。」
引き出しはできました。
お金の居場所もできました。
それでも最後は、
黒字か赤字か。
その一言で家計を見ていました。
ここでようやく気づきます。
足りなかったのは、
お金の分類ではありませんでした。
分類しただけでは、
毎月の家計をどう受け止めればいいのかが
決まらなかったのです。
家計を見る『ものさし』
そこで、家計を見る順番を変えることにしました。
以前は、
収入を見ながら、
「今月はいくら使えるだろう。」
と考えていました。
でも、
わが家が続けたかったのは、
今月だけの家計ではありません。
今の暮らしを、この先も続けていくこと
でした。
そう考えると、
最初に考えるべきことは収入ではありませんでした。
今の暮らしを続けるには、
どれくらいのお金が必要なのか。
その基準を先に決めることでした。
前年の家計簿を見返しながら、
一年の流れを並べました。
今年予定していることも考えながら、
「今のわが家なら、このくらいが自然だろう。」
という予算を決めていきました。
ぴったり当てることが目的ではありません。
暮らしを続けるための目安になることの方が、大切でした。
そうして初めて、
毎月の家計を判断するための『ものさし』ができたのです。
家計を整えるとは
家計簿をつけ始めた頃、
ぼくは、お金を管理したいと思っていました。
支出を記録して。
無駄を見つけて。
毎月の収支を合わせる。
それが家計簿の役割だと思っていました。
でも、このシリーズを書きながら気づいたことがあります。
ぼくが本当に見直していたのは、
家計そのものではありませんでした。
家計を見る『ものさし』でした。
でも、振り返ると、
その『ものさし』は、
お金だけを見るためのものではありませんでした。
暮らしを見る『ものさし』だったのです。
次回は、
その『ものさし』が暮らしの変化とともに、
少しずつ育っていった話を書こうと思います。
暮らしには流れがある。
流れを変える小さな気づきが、次のタネになる。
モリポットでした。
