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「ラーゲリより愛を込めて」を視聴して、あれこれ

前から気になってた映画ですが、最近ようやくネトフリで視聴できました。
太平洋戦争後、シベリアに抑留された人たちの実話ベースの物語。

母方の祖父が、抑留されてました。
私が小学校に上がる前に亡くなってるので直接話を聞く機会はなかったんですが、母から聞いたわずかなエピソードから、物、取り分け文字を書いたものを持ち出すのは難しかったようです。
「部下の連絡先を書いた紙をベルトの内側に隠して持ち帰り、帰国後にそれで連絡を取った」
そんな話を聞いたことがあります。

映画の中でも持ち物検査であったり、手紙に書く文字の種類を指定されたりしてましたから、文字を残す=スパイ行為と目されるのが当然だったのだろうと思われます。

一方、子どもを連れて引き揚げてきた祖母。
道中で子ども二人を亡くしており、残ったのは長女だけ。
そういう経験を共にしたからか、戦後に生まれた母やその下の娘たちとは違った母子関係だったと言います。
子どもの頃に長女と下の妹たちで喧嘩になったとき、「○○ちゃんたち(引き揚げで死んだ子)が生きてたら、あんた生まれて来なかったんだからね!」と長女が言い放ったことがあるそうで、母は強いショックを受けたと振り返っていました。


父方祖父が存命の頃、何度か「露助は卑怯者」と口にしていました。
優しくて穏やかな祖父がそこまで言う理由を、当時の私は知りませんでした。
けれど、学校で歴史を学んだり、あるいは終戦の日の特番を見たり、母方祖父のエピソードをようやく聞くようになったりして、そういうことかと合点が行きました。

1945年8月。
1日 富山大空襲
6日 広島に原爆投下
8日 ソ連が日本に宣戦布告
9日 深夜に満州国境を越えて侵攻開始
   長崎に原爆投下
10日 御前会議 ポツダム宣言条件付受諾を連合国に伝える
14日 無条件降伏の最終決定を連合国に伝える
15日 正午、玉音放送 終戦
18日 ソ連が占守島に奇襲上陸
20日 真岡郵便電信局事件
22日 樺太にて日ソ停戦の調印、三船殉難事件
23日 シベリア抑留発令
28日 ソ連による千島列島占領開始
※ポツダム宣言受諾の通達後も空襲あり

9月2日に降伏文書の調印、となるので、終戦(日本の敗戦)はこの日であるとする見方もあるようです。
満州からの引き揚げ途中に暴行や略奪を受けた民間人の記録も多く、集団自決に追いやられた人たちもいました。
比較的最近のドラマだと、「妻と飛んだ特攻兵」の中で描かれてましたが、キャスト都合で再放送は難しいかな…


太平洋戦争の話って、沖縄と広島と長崎、あとは玉音放送絡みの話が目立つんですよね。
でも、ソ連の侵攻だったり、各地での空襲被害だったり、降伏後に起きた連合軍による犯罪だったり。
そうしたことも含めて語ってこその「戦争の悲惨さ」ではないかなぁと思うのです。
最近見聞きする話で、「戦争するくらいなら降伏する」というものがあります。無抵抗主義は結構なんですが、その後に起きるであろうことを軽く見てないかな、と。そこを指摘すると「そんなのは国際世論が黙って見過ごすわけがない」なんて返ってきたりして。
なんでそこが他人任せ。各国常に国際世論を気にするなら、国際問題とされる諸々は起きてないんじゃないのかなぁ。

日本が負けました、降伏しました。
間を全部すっ飛ばして、現在。
『9条のお陰で今の平和な日本があるのです。
戦争反対、戦争放棄。
防衛費を増やすなんてとんでもない。戦争したいのか。
自衛隊は人殺しの訓練をしている。』
すっ飛ばされた諸々を知らない、知ろうともしない、もしくは軽く見ている、深く考えない人たちが増えているように思います。

個人の意見を否定はしません。どう考えるかは自由です。
なので私も自由に、私の思うところを。
戦争なんてない方がいい。戦闘そのものの悲惨さだけでなく、戦後も続く苦しみ痛みを思えば、避けるべきことです。とはいえ相手のあることですから、望むようにいかないことだってあります。
防止と備えとして、あらゆる手段をバランス良く講じる必要があり、それは各国との連携や協調であったり、防衛力強化であったり、個々の知識や意識のアップグレードであったりすると思います。 
いずれも否定されるべきではないのに、なぜか防衛力強化は否定的に捉えられ、知識や意識、認識が太平洋戦争で止まってる人も多数いるんですよね。
私から見ると、昨今流行りの反戦デモとやらを主催する人・参加する人はこの点で価値観が合わないので、「お互いの平和のために関わらないようにしましょうね、争いたくないですよね、戦争反対ですもんね」となります。
平和のためにあえて触れない・関わらない、というのもアリだと思うんですよ。

そんなわけで終戦の日です。
あなたは何を思いますか?

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