【情報セキュリティ】第一回:情報セキュリティ10大脅威 2026 組織編を読み解く ランサム攻撃とは?【IPA】
こんにちは、ゆきひらです。
前回から、IPAの「情報セキュリティ10大脅威 2026 組織編」を
1つずつ読み解いていくシリーズを始めました。
今回は第1回として、組織向け脅威の1位である「ランサム攻撃による被害」を取り上げます。
ランサム攻撃とは何か?
ランサム攻撃とは、
PCやサーバーをランサムウェアに感染させ、
データを暗号化したり、情報を盗んだりしたうえで、身代金を要求する攻撃です。
「ランサム」という言葉は、英語のransom、
つまり身代金に由来しています。
昔のイメージだと、
「ファイルを開けなくして、お金を払わせる攻撃」
という理解が中心だったかもしれません。
ですが、今のランサム攻撃はそれだけではありません。
IPAの解説では、データを盗んだうえで
「公開されたくなければ払え」と脅す二重脅迫や、
DDoS攻撃まで示唆する三重脅迫、
感染した事実そのものを取引先や利害関係者に知らせると脅す
四重脅迫まで確認されているとのことです。
さらに最近では、ファイルを暗号化せず、情報を盗んで暴露を脅しに使う
ノーウェアランサムという形もあるそうです。
つまり、今のランサム攻撃は
ファイルを人質にするというより、業務そのものが人質になる
と考えたほうが近いのかもしれません。
何がそんなに怖いのか?
非エンジニア向けにかなりざっくり言うと、
ある日突然、会社でパソコンを使う業務が全て使えなくなるかもしれない
と思ったら怖いのではないでしょうか?
たとえば、こんな影響が考えられます。
社内のファイルが開けなくなる
業務システムが止まる
顧客情報や機密情報が盗まれる
取引先とのやり取りに影響が出る
最終的には、復旧に時間もお金もかかるだけでなく、会社の信用が落ちることにもつながります。
つまり、
ランサム攻撃を受けると個人の「パソコンのトラブル」では済まず、
「会社の業務停止」や「信用問題」にまで広がりやすいわけです。
IPAが2026年版でもこの脅威を1位にしているのは、
こうした被害が今も多く確認されており、
しかも取引先を含むサプライチェーン全体に深刻な影響を及ぼす事例が続いているからだと考えられます。
どうやって感染するのか?
「怪しいメールを開いたら感染する」というイメージを持つ方は多いと思います。
もちろんそれもありますが、IPAの資料では、攻撃の入口はそれだけではないと書かれておりました。
たとえば、
インターネットに接続された機器の脆弱性を悪用される
IDやパスワードを奪われて不正アクセスされる
外部公開されているポートやリモート接続機能を悪用される
といった形でも侵入されます。
つまり、個人が「変なメールを開かなければ大丈夫」というわけではなく、
会社全体の設定や運用の問題が入口になることもあるので、
会社全体として、どのようなセキュリティ意識を持つかが大事になってくるのです。
非エンジニアが備えるには
まず知っておきたいのは、
ランサム攻撃は誰か一人のミスだけで起きる問題とは限らないということです。
自分以外の人のミスでも起きうることがあります。
ですが、そのうえで、意識しておきたいことはあります。
不審な添付ファイルやリンクを安易に開かない
IDやパスワードの使い回しを避ける
社内ルールに従って更新や再起動を後回しにしすぎない
共有フォルダや重要データの扱いを雑にしない
「何かおかしい」と思ったら早めに情シスや担当部署へ連絡する
この中で特に大きいのは、
早めに情シスや担当部署へ連絡することです。
「なんか変だけど、そのうち直るかな」で放置すると、
被害が広がる可能性があります。
逆に、早い段階で気づいて共有できれば、
被害を小さくできることもあります。
今回のまとめ
今回のポイントをまとめると、こうなります。
ランサム攻撃は、身代金を要求するサイバー攻撃
今は暗号化だけでなく、情報窃取や暴露の脅しも組み合わさっている
被害は「ファイルが開けない」だけでなく、業務停止や信用低下まで広がる
異変に気づいたら早めに共有することが大切
次回の話題
次回は、順位が2位である「サプライチェーンや委託先を狙った攻撃」を
取り上げる予定です。
自社がしっかり対策していても、取引先や委託先を経由して被害に巻き込まれることがあります。
といっても、簡単にはイメージしにくいテーマかもしれません。
次回は、「なぜ自社だけ守っていても安心できないのか」という視点から、
やさしく整理してみようと思います。
最後に
ランサム攻撃という言葉は、
ニュースで聞いたことがある方も多いと思います。
ですが、その中身を少し丁寧に見ていくと、
単なるパソコンの故障やウイルス感染ではなく、
会社の仕事そのものを止めてしまうような脅威だと分かります。
非エンジニアの立場でも、「自分には関係ない話」ではなく、
「仕事をするうえで知っておいたほうがよい話」
として捉えておくことが大切なのかもしれません。
ここは違うのでは、というご意見や、こんなテーマも見てみたいという声があれば、コメントで教えていただけるとうれしいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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