「もう他のビジネスホテルには泊まれなくなる」ドーミーインの魅力を大解剖
こんにちは。合同会社マルセロ 代表の駒瀬です。経営者、事業責任者に対する事業及びマーケティングの伴走コンサルティング、壁打ち、月額制顧問等のサービスを提供しています。
国内外のグロース事例を紐解き、明日から使える「成長の勝ち筋」をお届けするポッドキャスト番組「グロースの裏側」。
今回は特別編として、「もう他のビジネスホテルには泊まれなくなるドーミーインの魅力」についてパーソナリティの田岡凌さんと富家翔平さんが熱く語り合います。
ちなみに、私はアパホテル派。ただ、「アパホテルが大好き」という訳ではなく、全国、どこにでもあって、アプリで1秒チェックインができて便利だから。
要するに、ビジネスホテルを探すのに脳のリソースを使いたくないというのがアパホテルを選ぶ理由です。
ドーミーインは、泊まったことがないので、今回の配信を聴いて泊まりたくなりました。
#6 ドーミーインは、なぜ"泊まる理由"になれたのか
1.出張の孤独を「ワクワク」に変えた、2つのグロースポイント
ビジネスホテルは、かつて「ただ寝るだけの場所」でした。しかし、ドーミーインはその定義を根底から覆しました。田岡氏は、その勝因を2つの大きなポイントに集約します。
①顧客の潜在課題「出張の寂しさ」の解決
出張中の夜、会食が終わりホテルに戻ると急に訪れる「孤独感」や「物足りなさ」。ドーミーインは、この言語化されにくい顧客の負(ペイン)を、緻密なサービス設計で解消しています。
「夜鳴きそば」というキラーコンテンツ:
21時〜23時頃に無料で提供されるハーフサイズの醤油ラーメン。「外に食べに行くほどではないが、少し小腹を満たしたい」という絶妙なニーズを捉えています。2009年の開始以来、今やドーミーインの代名詞となりました。「これくらいでいい」の最適解:
あえて凝りすぎない、どこか懐かしい味。そして「もう少し食べたい」と思わせる絶妙な量。この「ちょうど良さ」が、顧客に深い安心感を与えています。
②「住むホテル」という独自カテゴリーの確立
ドーミーインは、単なる宿泊施設ではなく「住むように泊まれるホテル」という独自のポジションを築いています。その体験を支えるのが、圧倒的なクオリティの「天然温泉」と「サウナ」です。
風の動きまでデザインするサウナ:
サウナ愛好家(サウナー)を唸らせる100℃近い高温設定や、強冷水の水風呂。さらに、外気浴スペースには巨大な扇風機を設置し、心地よい風の動きまでもが設計されています。細部への執念:
サウナ室で流れるヒーリング音楽は、人気ドラマ『サ道』のサウンドトラック担当者に作曲を依頼したオリジナル。風呂上がりの無料アイスや、部屋着のまま館内を移動できる「家のような」リラックス感など、一貫した顧客体験(CX)が設計されています。
2.ルーツに隠された組織のケイパビリティ
ドーミーインを運営する共立メンテナンスの強みは、その成り立ちにあります。
1979年に「学生寮・社員寮」の運営からスタートした同社にとって、食と風呂で住人の心身を癒やすことは、創業当時からの「当たり前(ケイパビリティ)」でした。
田岡:「社員寮の入居者が、出張先でも同じような場所があればいいのに」という声からホテル事業が始まったそうです。寮としての機能美をホテルに転換したことで、他社には真似できない独自の価値が生まれました。
既存のビジネスモデル(ビジネスホテル)に、異なるカテゴリー(寮・住居)で培った強みを掛け合わせる。これこそが、模倣困難な独自価値を生む「カテゴリー戦略」の真髄と言えます。
3.おわりに
ドーミーインの事例から学べるのは、「顧客になりきり、その導線上の不満を一つひとつ、徹底的に潰し切る」という執念です。
従業員自らが宿泊し、サービスの味や使い勝手を確認し続ける姿勢。この「徹底した顧客視点」こそが、多くのマーケターや事業担当者が明日から実践すべき、最も本質的なグロースのヒントではないでしょうか。
出張の機会があれば、ぜひ一度ドーミーインに泊まり、その「風のデザイン」や「夜鳴きそばの量」を体感してみてください。そこには、数字だけでは見えてこない、熱狂を生むUXの正体が隠されています。
■ドーミーイン銀座の宿泊レポ
こちらの動画を観てイメージトレーニングをさせて頂きました(笑)。残念ながら、富家さんイチオシのサウナシーンは出てきません。次回、冨家さんが動画撮影してくれることを期待しましょう。
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