もはやClaudeはスタッフの一人
先日、PCのデスクトップをモチーフにしたMVを制作した。
アーティストのLavtくん本人が綿密なビデオコンテを作ってきてくれて、最終的にはそれをトレースする形になった。
そのビデオコンテはアプリケーションのキャプチャしたものらしく、MacのUI(ユーザーインターフェース)をメインにしたものだった。
MacのUIって、商業利用していいの?
そこで気になったのが著作権だ。「デスクトップのUIって、商業作品に登場するとき許可はどうなるの?」という問いをClaudeに投げかけてみた。
Webで検索するより、答えにたどり着くのが断然早い。最近は検索結果に広告ばかりが目立ち、それをふるいにかけるだけでかなりの労力がいる。Claudeは思考の流れも見せながら相談に乗ってくれる。結果を要約するとこんな感じだ。
Windows:著作権は持っているが、積極的に訴えることは少ない
Mac:ロゴはもちろん、UIや絵文字に関してもかなり厳密に管理している
Google:UIの使用を自由に許可している
つまり、MVへの商用利用という観点では、MacはNG、WindowsはグレーゾーンでGoogleはOK——ブランドによってこれほど対応が分かれるとは、と勉強になった。
今回はMacのUIを目指しているとClaudeに伝えると「After Effectsなどで似たUIを自作するのが良い」という提案が返ってきた。こりゃ難儀だなぁ、と頭を抱えた。
ClaudeがMac風アプリを即席で作ってくれた
そこに「それなら私がモックアップを作りましょうか?」とClaudeが言い出した。デザインの草稿のようなものを作ってくれるのかと思い、気軽にお願いしたところ——なんと、動画や音楽を読み込むとMac風のUIで再生してくれるHTMLアプリを作ってくれたのだ。

ウィンドウのサイズや位置も自由に変えられ、デスクトップの色も選べる。ダミーアイコンの表示/非表示も切り替え可能だ。Claudeは画像生成こそできないものの、画像を読み込んでそれに近い仕上がりにすることは容易いようだ。しかも、自分が使っているのは有料のPro版ではなくFree版だというのに。
以前、DJIの赤外線JPEGデータをFLIR解析ソフトで読めるフォーマットに変換してほしいと頼んだときも、数分でアプリケーションを作ってくれた。これ、変換業者に頼むと55円/枚かかるし、専用アプリケーションもそれなりに高い。DVDオーサリングソフトの選定なども、広告なしでフラットに選んでくれる。
「プログラムはオーダーメード」の時代へ
こうなってくると、発想を変えていかなければならないと思う。これまでは「ニッチなターゲット向けのアプリは、コストに見合わないから開発されない」が定説だった。しかしこれからは、プログラムはオーダーメードで組むという考え方が当たり前になっていくのではないだろうか。
会話でプログラムを組める時代が来るとは——BASICのコードを書き写して打ち込んでいた10代の自分には、想像もしていなかった。
ちなみに、そのエセMacデスクトップのアプリは今回のMVでは使われなかった。自分がエディターだったら横着してそのまま使ってしまうところだが、担当エディターに言わせるとAfter Effectsで自分で構成する方が自由度が高いというのが理由だった。そのことをClaudeに伝えたら「叩き台として成果が残せただけでも良かったです」という謙虚な反応。これが人間に頼んで作ってもらったものだったら、使わなくなりましたとはなかなか言い出せない。折角なので、Claudeの思いの詰まった即席アプリはGitHubにアップした。アドレスはメンバーエリアで公開している。
何しろニッチなアプリなので、使う機会はなかなかめぐってこないとは思いますが、意外と使い勝手良いので体感してみてください。
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読んでいただいてありがとうございます。 このチップを生かして次の映像に取り組みます。
