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英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(番外編)

今日は久しぶりに洋楽を取り上げます。軽快で思わず口ずさんでしまう曲です。Tony Orlando & Dawnさんの、

      Tie A Yellow Ribbon Round The Ole Oak Tree

直訳すると「古いオークの木に黄色いリボンを結んで」で、邦題が「幸せの黄色いリボン」です。高倉健さん主演の映画「幸福の黄色いハンカチ」のベースになった曲として知られています。見た人も多いでしょう。

刑務所を出所した男が妻に、「自分の帰りを望むのなら、古いオークの木に黄色いリボンを結んでおいてほしい」とお願いする歌です。

最初の二小節を見てみましょう。

I'm comin' home, I've done my time
Now I've got to know what is and isn't mine
If you received my letter tellin' you I'd soon be free
Then you'll know just what to do if you still want me
If you still want me

Tie a yellow ribbon 'round the ole oak tree
It's been three long years
Do you still want me?
If I don't see a ribbon round the ole oak tree
I'll stay on the bus
Forget about us
Put the blame on me
If I don't see a yellow ribbon round the ole oak tree

歌詞の内容をまとめると、

刑務所から出所した男性が、昔の恋人に手紙を書きます。
「もしまだ僕を許してくれるなら、町の入り口にある古いオークの木に黄色いリボンを結んでおいてほしい。リボンがあればバスを降りて君のもとへ行く。なければ、僕はそのままバスに乗ったまま立ち去るよ」ってな歌ですな。

●  timeの意外な意味                      
I've done my time(刑期を終えて)

“time” は一見「時間」と思われますが、ここでは「服役期間=刑期」を指します。“do my time” は「刑期を務める」という決まり文句です。
“I have done my time.” は現在完了形で、「刑期を終えた(もう務め上げた)」という意味になり、過去から今への流れが感じられます。

● 'roundとoleとは? 
Tie a yellow ribbon 'round the ole oak tree
(古いオークの木に黄色いリボンを結んでくれ)

'roundaround の省略形で、歌詞のような口語的・リズミカルな表現ではよく使われます。たとえば “come ’round” は “come around” と同じで『やって来る』という意味になります。

また、oleold のくだけた言い方で、発音したときの音をそのまま文字にしたものです。アメリカ南部の方言やカントリーソングなどでよく見られ、親しみや懐かしさ、温かみを感じさせる表現です。


● 単なる条件「もし~なら」のif 
 If I don't see a yellow ribbon round the ole oak tree
(もし古いオークの木に黄色いリボンが結ばれていなかったら)

if が出てくると、反射的につい「仮定法」だと考えてしまう人も多いです。しかし、仮定法は「現実には起こりそうにないこと」や「事実と異なること」、また「願望」を表すときに使われるものでした。

それに対して、if を使った文でも、実際に起こりうる状況を述べている場合は、単なる「条件」を表しているだけです。この歌の中の “if” もまさにそのタイプで、「もし古いオークの木に黄色いリボンが結ばれていなかったら」という、現実に起こりうる出来事を語っています。


● 「不利益」を表すon
 Put the blame on me.(俺のせいにしてくれていい)

put the blame on me は、直訳すると「責任(the blame)を私に(on me)置く(put)」という意味になります。つまり、“責任を私に負わせる”=『私のせいにしてください』というニュアンスになるわけです。

ここで使われている on には、「~にくっつく・接触する」という基本イメージがあります。そのため、「on + 人 」という形になると、その人に何かがベッタリくっつくような感覚があり、ときに「不利益」や「不快な出来事」といった否定的な意味になります。

実際、日常会話では次のようなフレーズでよく使われます。

He turned his back on me.
 (彼は私に背を向けた→見捨てた)
She walked out on her family.
 (彼女は家族を置いて出て行った)
Don’t take it out on me.
 (八つ当たりしないでよ)
He cheated on me.
 (彼は私を裏切った→浮気した)
My computer crashed on me.
 (パソコンが突然動かなくなって困った)
My phone died on me.
 (スマホの電源が切れて参った)
The deal fell through on us.
 (その取引がダメになって私たちは困った)
The weather turned on us.
 (天気が急変して私たちに不利になった)

このように on は「物理的に“on”=何かがくっつく、のしかかる感覚」から、人間関係やトラブル、責任などにも転用されているんですね。奥が深いです前置詞onは。はい。

ちなみに、「戦地に行った兵士を待つ象徴としての黄色いリボン」という習慣が欧米で広く知られるようになったのは、まさにこの曲の大ヒットがきっかけとか。黄色いリボンは「待っている」「あなたを受け入れる」という愛と希望の象徴になりました。



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