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宇野常寛さん、三宅香帆さんと朝井リョウ著『イン・ザ・メガチャーチ』についてお話ししました/「<推し活>が人を壊す」PLANETS批評座談会

 PLANETS YouTubeチャンネルで、批評家の宇野常寛さんと、文芸評論家の三宅香帆さんと、朝井リョウ著『イン・ザ・メガチャーチ』についてお話しした映像が公開されました。表題は、宇野さんらしい直球のタイトルで「<推し活>が人を壊す」です。

▼YouTube https://youtu.be/mB5tSfx56V8
▼ニコニコ https://nicovideo.jp/watch/so45996179
#PLANETS批評座談会

 副題に「朝井リョウの最大の問題作を完全批評」と記されています。『イン・ザ・メガチャーチ』は論争的で優れた小説だと、私も思いました。『現代文学風土記』(西日本新聞社)では『武道館』を取り上げていましたが、『イン・ザ・メガチャーチ』はより踏み込んで、アイドルの推し文化に、福音派の布教マーケティングの方法論を重ねながら、その病理に迫っています。
 現代的な信仰のあり方を、異なる世代・性別の登場人物たちの重層化した物語を通して、迫力をもって描けていたと思います。鼎談では、「推し文化」をW・ベンヤミンの展示的価値と礼拝的価値の双方の要素が混ざり合ったものと考えて、私見を述べています。

☆2026年本屋大賞ノミネート☆
【第9回未来屋小説大賞】
【第2回あの本、読みました?大賞】

沈みゆく列島で、“界隈”は沸騰する――。

あるアイドルグループの運営に参画することになった、家族と離れて暮らす男。内向的で繊細な気質ゆえ積み重なる心労を癒やしたい大学生。仲間と楽しく舞台俳優を応援していたが、とある報道で状況が一変する女。ファンダム経済を仕掛ける側、のめり込む側、かつてのめり込んでいた側――世代も立場も異なる3つの視点から、人の心を動かす“物語”の功罪を炙り出す。

「神がいないこの国で人を操るには、“物語”を使うのが一番いいんですよ」

『イン・ザ・メガチャーチ』日本経済新聞出版

 鼎談でも触れていますが、朝井リョウさんは前作の『生殖記』もチャレンジングな内容で良かったです。『生殖記』は人間の性差のグラデーションやコミュニケーションに生じる欲動を、生物学的な性差を通してユーモラスに描いている点が、面白いと思いました。小説という形式に実存を託し、新たな表現を模索する姿勢が感じられて、良かったです。

『正欲』から3年半ぶりとなる最新長篇。

とある家電メーカー総務部勤務の尚成は、同僚と二個体で新宿の量販店に来ています。

体組成計を買うため――ではなく、寿命を効率よく消費するために。

この本は、そんなヒトのオス個体に宿る◯◯目線の、おそらく誰も読んだことのない文字列の集積です。

『生殖記』小学館

 宇野常寛さんの動画の紹介は下記です。宇野さんも三宅さんも朝井リョウさんの作品に詳しく、作家として大きな期待を抱いていることが伝わってきました。人のことは言えないと思いますが、宇野さんも三宅さんも、たまに作品と関係のない、変なことを話していて、面白かったです。

 宇野常寛さんとの過去の対談については、下のリンクにまとめています。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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酒井信 『松本清張の昭和』講談社現代新書『吉田修一と『国宝』の世界』朝日新聞出版 ありがとうございます! 今後ともよろしくお願いいたします!

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