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シリコンバレーで、世界の「当たり前」に触れる。2026年度シリコンバレー海外研修 Day1〜3

こんにちは!
武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(武蔵野EMC)です!
EMC2年次の海外研修「グローバル アントレプレナー」。
今年も学生たちが、アメリカ・シリコンバレーを訪れました。

今回の研修では、現地の起業家や大学、スタートアップ支援機関を訪れながら、シリコンバレーの「今」に触れていきます。もちろん、ただ話を聞くだけではありません。
現地の街を歩き、現地の人と話し、実際にテクノロジーを体験する。日本を飛び出したからこそ見えてくる「当たり前」の違いを、一つひとつ自分たちの目で確かめていきます。
今回は、そんな6日間のうち、前半となるDay1〜Day3の様子をお届けします。



Day1|まずは、アメリカを「感じる」ところから

出国前の皆さん!

長いフライトを終え、いよいよアメリカへ。初日は、日本からサンフランシスコへの移動から始まり、ゴールデンゲートブリッジや、アメリカの人気スーパー「Trader Joe's」を訪れました。まだ本格的な研修は始まっていません。それでも、学生たちは早くも日本との違いを感じ始めていました。

「道路や街の景色、移動の距離など、何もかもの規模が大きく、日本との違いを実際に感じられた」
「日本と一番違うなと感じたのは匂い。街中や建物など、普段日本で感じる匂いとは全く違った」
「車が多く、歩いている人が少ないと感じた」

同じ「街」という言葉で表せても、実際にその場に立ってみると、見える景色も、聞こえる音も、感じる匂いも違う。初めてアメリカを訪れる学生にとっては、そんな小さな違いの一つひとつが新鮮な発見でした。

良い天気で最高!

そして、もう一つ多くの学生が感じていたのが、「人の温かさ」です。

空港で出会った同世代の日本人から事業の話を聞いた学生。
飛行機で隣になった外国人から荷物を取ってもらった学生。
Trader Joe'sで現地の人に「一番おいしいお菓子」を教えてもらった学生。

「ボロボロの英語でもコミュニケーションを取ることが楽しかった」
「現地の人と話して、人の温かさを感じた」

そんな声も多く聞かれました。もちろん、英語への戸惑いもあります
入国審査で英語が聞き取れず、「最初から不安になった」という学生も。
一方で、だからこそ「明日からは自分から現地の人に声をかけたい」と、翌日への意気込みを語る学生もいました。

バス移動中!

日本では当たり前だったことが、ここでは当たり前ではない。その感覚を少しずつ身体に馴染ませながら、学生たちのシリコンバレー研修が始まりました。
ホテルに戻った後も、バスケやジムで身体を動かしながら、翌日のゲストについて予習したり、ピッチの練習をしたり。
いよいよ明日から、本格的な学びが始まります。


Day2|「未来の波」に乗るということ

朝のランニング!

Day2の最初のプログラムは、連続起業家のKeith TeareさんによるFounder's Talk。
インターネット黎明期から数々の事業を立ち上げ、成功と失敗の両方を経験してきたKeithさんから、「リスクを取ること」や「未来を見通すこと」について話を伺いました。Keithさんが学生たちに伝えたのは、単に「失敗を恐れず挑戦しよう」というメッセージではありません。

いろいろな経験を通して自分が何を好きなのかを知る。
まだ存在していない未来を想像する。
これから大きくなる変化を見つける。
その未来の大きさを数字で測る。
そして、大きな未来から逆算して、そこに時間や資本、信用を賭ける。

これまでの起業家人生を振り返りながら語られる言葉には、一つひとつ実体験がありました。
特に学生たちに衝撃を与えたのが、「失敗」の捉え方です。

RealNamesやJust.meなど、現在から見れば大きな挑戦も、事業としては終わりを迎えたものがあります。
しかしKeithさんは、そこで得た技術や経験が、その後の挑戦につながっていることを語りました。
ある学生は、こう振り返っています。

「私から見れば大成功で、『え、これで失敗なの?!』と次元の違いを痛感させられました。」

また別の学生は、

「事業としては最終的に上手くいかなかったが、行っていたものはいつの段階であっても無駄ではなく、進歩であるのだなと感じた」

と話します。
失敗しないことではなく、失敗から何を得て、次にどう動くのか。その姿勢こそが、長く挑戦し続ける起業家に必要なのかもしれません。


そして、実際に「未来」に乗ってみる

Waymoの様子

午後は、Caltrainに乗ってサンフランシスコへ。
そして、今回の研修で多くの学生が楽しみにしていた体験の一つが、無人タクシー「Waymo」です。実際に乗ってみるまでは、「本当に大丈夫なの?」という不安も。しかし、いざ走り出すと、その印象は大きく変わりました。

「最初は少し怖いなと思いながら乗車しました。しかし乗ってみると全然自分より曲がるのが上手でした」
「思っていた以上に安全で快適で、『こんな未来がもう来ているんだ』と実感できた」

そんな感想が続々と。
一方で、「人が運転するという安心感はまだ拭えない」という声もありました。新しい技術をただ「すごい!」で終わらせるのではなく、便利さと同時に、その技術が社会に浸透するための課題まで考える。それもまた、今回の研修で大切にしていることの一つです。

ちなみに、Waymoではちょっとした事件も。
座席に座った学生が運転席に乗ってしまい、着座早々カスタマーサポートにつながるというハプニングもありました。自動運転の未来を体験するはずが、まず人間側の操作ミスでサポートのお世話になるという、なんとも学生らしい一幕でした。

観光を楽しみました!

その後はPier 39へ。海沿いの景色や街の雰囲気を楽しみながら、学生たちは自由時間も満喫しました。
もちろん、アメリカならではの「食のサイズ」に驚く学生も多数。

「毎食ご飯に胃袋を殴られるような大きさの食べ物が来る」
「通行人が食べていたアイスのデカさが印象に残った」

……どうやら、食文化の違いもしっかり学んでいるようです。

美味しいけど大きいメニューばかりでした!

Day3|世界基準を目の前にして、自分を見る

UC Berkeleyの説明をする平石さん

Day3は、UC Berkeleyへ。大学内にあるスタートアップ支援組織「SkyDeck」を訪れ、大学発の技術や研究をどのように事業化し、世界へ送り出しているのかを学びました。

SkyDeckは、単なるアクセラレーターではありません。UC Berkeleyの研究者や学生、卒業生、投資家、起業家などをつなぎながら、大学で生まれた技術をスタートアップとして社会へ送り出していく。

研究、技術、起業、投資。
それぞれがつながり、挑戦を生み出していく仕組みが、そこにはありました。

SkyDeckの説明を受ける学生の皆さん

学生たちが特に驚いたのは、「学生だからこそできる挑戦」が当たり前のように存在していたこと。
キャンパス内では、自分たちのプロジェクトを発信する学生の姿や、異なる分野の人たちがつながりながら活動する様子も見られました。
ある学生は、エレベーターの中で起きた小さな出来事をきっかけに、こんな気づきを得ています。

「日本では静かにエレベーターに乗ることが当たり前になっているけど、アメリカの人にとってエレベーターは、知らない人同士で談笑する時間になっていた。」

そして、

「このような文化が、新しい人との出会いや情報交換につながり、そこから新しいアイデアやビジネスが生まれることもあるのではないか」

と考えました。
シリコンバレーの強さは、技術や資金だけではない。「人と人がつながる文化」そのものが、イノベーションを生み出す土壌になっているのかもしれません。

SkyDeckでの集合写真

一方で、現地に来たからこそ、自分自身の課題を突きつけられた学生もいました。

「最新のAI情報を追う程度で終わってしまっている。技術の根本的な部分まで理解したい」
「海外の学生と話したかったのに、自分から話しかけることができなかった」
「アメリカに高いお金を払って来ているのに、ちゃんと準備してこなかった自分が露呈した」

厳しい言葉も並びました。でも、これもまた海外研修の大きな意味です。
日本にいるだけでは、自分の現在地を正確に知ることは難しい。
世界の同世代を目の前にしたとき、自分には何が足りないのか。
逆に、自分には何ができるのか。
その差分が、はっきりと見えてきます。
ある学生は、この日の経験をこう言葉にしました。

「この悔しさを糧に、単なる『AIツール使い』を脱却する。」

また別の学生は、

「できないなりにも、頭の中の日本語の脳から英語に切り替えられるようにしたい」

と、残りの研修に向けて決意を新たにしました。


日本酒を通して考える、「文化を越える」ということ

Sequoia Sakeでの集合写真

午後は、サンフランシスコで日本酒蔵「Sequoia Sake」を立ち上げた亀井紀子さんのお話を伺いました。
亀井さんが語ってくださったのは、日本酒づくりだけではありません。
日本でのキャリアを離れ、アメリカへ渡り、IT業界で働き、そして40代で新たな道へ。
その先にあったのが、サンフランシスコでの日本酒づくりでした。

「自分が本当にやりたいことは何なのか」
「どんな働き方をしたいのか」
「人生の時間を何に使いたいのか」

そんな問いを、自身のキャリアを通して学生たちに投げかけてくださいました。
特に印象的だったのは、「事業を大きくすること」だけが成功ではないという考え方。
Sequoia Sakeでは、規模をむやみに拡大するのではなく、自分たちで品質を守り、地域のお客さんとつながりながら、自分たちらしく続けられる規模を選んでいます。
AIによって仕事のあり方そのものが変わっていくこれからの時代。
だからこそ、「何ができるか」だけではなく、「どう生きたいのか」を考えることが大切なのかもしれません。

学生たちからは、

「どんなことでも笑顔で楽しく生きている姿がかっこよかった」
「65歳以降のキャリアまで見据え、120歳まで生きることを前提に行動する姿から、長期的な視点を持つ大切さを学んだ」

といった声が聞かれました。
そして、ある学生はこの3日間の学びを振り返り、

「3日目にして、今回の旅で自分は『カルチャーの交差』を知ろうとしていることに気づいた」

と話しています。

日本とアメリカ。
起業と大学。
テクノロジーと文化。
過去と未来。

異なるものが交差する場所だからこそ、見えてくるものがあります。


3日間を終えて。少しずつ変わり始める「当たり前」

現地の方と!

シリコンバレーに到着して、まだ3日。
けれど、学生たちの中にはすでに大きな変化が生まれています。

Day1は、街の大きさや人の温かさ、英語、食文化など、「日本との違い」に驚いていました。
Day2には、起業家の言葉から「未来を見ること」「リスクを取ること」「失敗から学ぶこと」を考え始めました。
そしてDay3。
世界中から人が集まる大学や、研究と起業がつながるエコシステムを目の前にして、今度は「自分自身はどうなのか」という問いを突きつけられました。

できない。
悔しい。
もっと知りたい。
もっと話したい。
もっと行動したい。

そんな感情が、少しずつ次の行動に変わり始めています。
海外研修は、海外の「すごいもの」を見て終わるためのものではありません。
自分の「当たり前」を揺さぶり、自分自身の現在地を知り、これからどこへ向かいたいのかを考えるための時間です。

残り3日。
ここから学生たちは、どんなものを見て、何を感じ、どんな一歩を踏み出すのでしょうか。
後半では、Day4〜Day6の様子をお届けします。
ぜひ、続きをお楽しみに!

後編もお楽しみに!

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