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『四国お遍路物語⑦』|ゆるくて地味にハード

まず言わせてほしい。
四国お遍路――全然イージーじゃない。
でも「超ハードか?」と言われると、そこまででもない。

つまりどういうことかというと、
👉「油断して来た人だけをピンポイントで殺しにくる中ボス」みたいな存在である。

4日目の宿 民宿ちば

そもそも基礎体力。これがないと話にならない。
普段エレベーターと親友の人がいきなり山に来ると、だいたいこうなる。

👉「なんでこんなことしてるんだっけ…?」

哲学が始まる。

18番札所 恩山寺①
18番札所 恩山寺②

ただし遍路は優しい。
歩くペースも、休憩も、どこまで進むかも、全部自分で決められる。

つまり、
👉「自分で自分を追い込める自由」がある。
これが一番怖い。

遍路道①
遍路道②
遍路道③

昨日は文明の勝利、民宿に宿泊。
暖かいお風呂、暖かい布団、暖かいサービス。
もはや儀式レベルで足のマッサージを行う。


本来は今日、18番・19番を回って野宿予定だったのだが――

歩いていると、ここでイベント発生。

宿の女将さん
「ちょっとあんた、いいとこあるよ」

突然の救済。

紹介されたのが、本日の宿「亀龍」さん。
20番札所のふもとという神立地。

しかも
👉明日は登山口まで送ってくれる

何それ、課金アイテム?チート?

ありがたく甘えさせていただくことにした。

4月5日 5日目の宿 
20番すぎ亀龍宿
(お客さん第1号でした✨)

さて問題はここから。

このまま徳島で終わるのか、
それとも高知へ進むのか――

その判断基準はシンプル。

👉俺の左足がまだ人間かどうか。


2日目〜昨日までの状態を説明しよう。

・筋肉痛
・マメ
・アキレス腱の腫れ

フルコンボである。

靴を脱ぐまでに約10分。
理由:痛すぎて“覚悟”が必要だから。


気持ちは前向き。むしろノリノリ。
でも体が言う。

👉「いや、無理っす」

このギャップが一番キツい。

通りすがりのマガモ夫婦

それでも不思議なもので、
どの遍路ガチ勢に聞いてもこう言う。

👉「歩きが一番いいよ」

中には
👉「5周したあと東京から移住した」

みたいなレジェンドもいる。

もう意味がわからない。強い。

神社で休憩しつつ旅を続ける

そして彼らの楽しみは共通している。

👉風呂
👉晩酌

結局そこ。人間、シンプル。


そんなこんなで、痛みを抱えつつもここまで到達。
そして今、ちょっと感じている。

👉「あれ…体、慣れてきてない?」

人間の適応力、怖い。

5日目宿 亀龍にて休息&回復 

今の結論。

👉足:たぶんいける
👉問題:気持ち

結局最後はメンタルゲーである。

5日目終了時 総歩数279630歩

改めて言う。
四国遍路はイージーじゃない。

(※初日に「イージーゲーム」って言ってたのは内緒)


そもそもこの旅、
徒歩で四国一周、約50〜60日。

まずここで第一関門。

👉「そんな休み取れる?」

社会が敵。


次にお金。

・宿:1泊5000〜8000円
・納経:500円 × 88ヶ所 = 約5万円
・その他:食費・飲み物

👉合計:ざっくり5~60万円コース

第二関門:財布


そして最後に体力。

ここまで来ると気づく。

👉この旅、得することほぼない。

むしろ
・効率
・合理性
・損得

そういうもの全部、一回横に置く旅である。


その代わりに手に入るもの。

・人の優しさ
・自分との対話
・「なんで生きてるんだろう」という問い

あと、

👉地味にめちゃくちゃ体力つく。

18番札所にて

結論。

👉霊力を高めたければ、まず足腰を鍛えろ。

スピリチュアルも、最終的にはフィジカルである。

勝浦町 さくら祭りにて
満開の桜

昨日は亀龍さんのご主人と、軽く一杯。
――のはずが、私にとってはほぼ戦闘でした。

というのも、ビール一杯で顔は真っ赤、寒気は止まらず、思考は強制シャットダウン。

どうやら私は「ビール耐性ゼロ」という、わかりやすい弱点を持っているらしい。

この世界において、ビールは明らかに“装備不可アイテム”である。

一方でタバコ。
体に悪いのは理解している。
だが吸ってしまう。

たぶん宇宙人でも、これは「うまい」と言うだろう。知らんけど。

――で、人間。
正直に言うと、あまり好きではない。

なぜなら、嘘がバレるからだ。
いや、正確には「バレてしまう」。

言葉じゃない。
エネルギーで分かる。

本人すら気づいていない微細な変化が、全部ダダ漏れしている。
こちらとしては、ただ受信しているだけなのだが、これがまあ疲れる。

人間は基本的に自己中心的に動く生き物だ。
それ自体は否定しないが、どれだけ取り繕っても、結局は滲み出る。

私はあえて指摘はしない。
ただ静かに、距離を取るだけだ。

昔、天使が人間に魅了されて堕ちた、なんて話があるが――

正直、その“魅力”がいまだによく分からない。

家族愛や友情?
それなら猿でも牛でも鳥でも、もっと純粋にやっている気がする。

人間だけが特別、とはどうにも思えない。 
だから私は、人間を「言葉で情報交換できる生き物」として認識している。

カラスや豚と同じ枠だ。 

――じゃあ、なぜ私は人間なんだろう。

人間は言う。
「まだ生きたい」「死にたくない」と。

だが私にとって、死は恐怖ではない。
もし目の前に現れるなら――

むしろ「ようやく来たか」と、歓迎するだろう。 

徳島勝浦町 
日本一ビッグひな人形

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