『四国お遍路物語⑩』徳島区切り打ち|しびれる何か(たぶん筋肉と人生)
この旅の終わりは、ドラマチックな決断ではない。
「もうええやろ、足が限界や」
優しいおっちゃんのご接待
で決まった。

遍路道
最終日の寺を出たあと、私は悟りを開いた。
…ではなく、
👉 歩行速度が人類の1/3に低下しただけである。
最近の私はというと、
「自分の都合で決める」というより、
・自分
・見えている世界
・流れ(空気)
この3点セットを観察して、
「今日はここまでやな」
と決めるスタイルに進化している。
一見ゆるいが、
・判断は全部自分
・責任も全部自分
つまり、
完全セルフブラック企業である。



今回の旅は『区切り打ち』。
徳島の1番~23番札所まで制覇。
👉 とりあえずセーブ完了。
次回はここから再開。
👉 徳島→高知編(修行モード突入)

噂によるとこのゲームバランス👇
徳島:チュートリアル
高知:移動距離エグすぎ問題(修行)
愛媛:道後温泉で回復(神エリア)
香川:寺近すぎ、ほぼボーナスステージ
そして高知の楽しみ👇
ひろめ市場のカツオのたたき(ご褒美)
つまりこの旅、苦しみ→飯→温泉→ヌルゲー
という完璧な設計である。


さて、ラストに現れたのが、
徳島のヒーラー(60代男性)
23番札所を出てすぐ、
瀕死の私の横に、
同じ速度で歩くおじいちゃん出現!
いや奇跡か。


「兄さん、どっから来たん?」
目を見ない。
でも間がプロ。
「ジュース奢るわ、ちょっと休もか」
👉 完全にイベント発生。

遍路道⑦
夕方のお遍路はマジでこうなる👇
体力:0
気力:0
精神力:バグ
状態異常:無心(ただ歩くだけ)
そこにジュース。👉 HP全回復(気持ちだけ)
そのおっちゃん、大学時代に四国一周済み。
しかも時代がハードモードすぎる。
スマホなし
ナビなし
矢印なし
金もなし
👉 情報源=人と地図
『装備』
リュック15kg
テント=打ち込み式(設営=修行)
宿=ほぼ野宿
つまり、人生そのものがドラクエ。


話を聞きながら、私は思う。
「今の方が楽やな…でも、
あっちも楽しそうやな…」
そして気づいた。
気づいたら自分の口から出ていた。
「おかげさまで
ここまでこさせていただくことができました。
感謝です。」


いや誰やねんこの人。
昔の自分なら絶対言わん。
でもこれが、
旅でバグった人間の進化形態である。

道の駅日和佐
山道は普通に地獄。
息切れMAX
汗だく
足パンパン
階段のたびに心の中で連呼する。
「がんばれ俺、がんばれ俺」
誰も褒めてくれないので、
自分で自分を育てるスタイル

そして迎えた区切り。
徳島編クリア(仮)
これはゴールじゃない。
でも、
ちゃんとやり切った感はある。
今回の成果
2026年4月1日~4月8日(8日間)
👉 徳島お遍路踏破
そして何より大事なこと。
👉 『まだ終わってない』
つまり、
楽しみが未来に残ってる
これがデカい。
ラストはご褒美タイム。
薬師寺温泉で足を解放
タイマッサージで足を破壊→再生
徳島駅へ
そして…
高速バスで三宮
ゴール:神戸(三宮)サウナ
完全に回復ゲー突入。

18番札所で買った「すりげさ」は友人へ。
自分は何を得たのか?
答えはシンプル。
しんどい思いをしたかっただけ
限界を見たかっただけ
自分が何者か知りたかっただけ
人間っておもろい。
わざわざ苦しみに行って、
「よかったなぁ」って言って帰ってくる。
でも確かに、
これは価値ある8日間やった。
まだ終わってないからこそ、
もう満足している。
そして私は思う。
「次は高知で死にかけるんやろな」

美波駅から徳島駅へ
四国お遍路物語 徳島編|完
(途中セーブ)

天空のブランコのある
展望台にて
