便秘は「腸だけの問題」ではありません
看護師を38年、便秘の相談を3,000件以上受けてきて、いつも感じることがあります。
「便秘くらい、数日出なくても大丈夫」
そう思っている方、実はとても多いんです。
もちろん、便秘になったからといって、すぐに大きな病気になるわけではありません。
でも最近、「腸の状態」と「腎臓の状態」はお互いに影響し合っている、ということが注目されているんです。
これを「腸腎連携」と言います。
内視鏡室で17年、たくさんの腸を見てきた私も、看護師になりたての頃は、こんなつながりがあるなんて考えたこともありませんでした。
腎臓の働きが低下すると、体の中に老廃物が増えたり、腸内環境が変化したりします。
すると、腸内細菌のバランスが崩れる、腸の動きが低下する、便秘になりやすくなる、といった変化が起こりやすくなるんです。
そして、その逆もまた然り。
便秘によって腸内環境が悪くなることが、腎臓や全身にも影響する可能性があることが分かってきました。
つまり、「腎臓が悪いから便秘になる」だけやなくて、「便秘が続くことが、腎臓にとってもよくない可能性がある」ということなんです。
これまで便秘の治療は、「お腹が張る」「便が出なくてつらい」といった不快感をなくすことが中心に考えられてきました。
でも今は、便秘を整えることが、将来の健康を守るという意味でも大切なんじゃないか、と考えられるようになっています。
特に、50代・60代になって便秘がひどくなった方、高血圧や糖尿病がある方、健診で腎機能が少し低下していると言われた方、薬が増えてきた方は、便秘を「いつものこと」で済ませないことが大切です。
たかが便秘、されど便秘。
腸から始まる変化は、思っている以上に体のあちこちにつながっているんですよ。
続きはまた明日
あっこ
