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まさかの室内“肝試し”|【バイオハザード8】ベネヴィエント邸が本気を出してくる

心霊スポットと呼ばれる場所に行き、『肝試し』をしたことがある
なにかみえたとかなにか起きたりはしなかった。

でも、とりあえず怖かった

だから『身体を使う恐怖体験はもう二度としない』

そう誓った。


我が父はアラセブンにして、【バイオハザード】とか【サイレントヒル】とか、そういうゲームが大好き。

私は怖くてできない。

でもストーリーは好きだから、父がやってるのを横で観てたりする。


…でも父、驚愕のヘタクソである。
どこに行きたいのか全然謎だし、銃を撃つはずなのにメニューとか開き始める。


そんな父がやる【バイオハザード8 ヴィレッジ】

…それはもうもどかしすぎて、私、行ってしまった。

肝試しに


父に一生ドミトレスク城を見せられていたおかげで、行ける気がしちゃった。

これは、かなり罠

ベネヴィエント邸が本気出してきた


世間でもベネヴィエント邸は『かなり怖い』と評価されている。

ベネヴィエント邸だけは無理すぎて、脱落してしまったプレイヤーもいるほど。

ゲームをしてるだけなのに、どうしてこんなにも肝試し気分になるのか!?

※この先から、ベネヴィエント邸のネタバレが炸裂。
未プレイの方はご注意を。



ゲームが『肝試し』になるわけ


ベネヴィエント邸は最初から様子がおかしい。

一見なんの変哲もないお家なのに、醸し出されている雰囲気がもう異質

立地もおかしい。

すっごく入りたくない気分にさせられる。


「怖い」
「入ったらダメな気がする」

そんな場所に、自ら入っていく恐怖


ベネヴィエント邸へお邪魔して、ちょっと奥に進んだらもう怖…コワイ。

意味わかんないくらいコワイ

私は入った瞬間もうやめようと思った。


丸腰になることで『ゲームのルール』が消える


バイオハザードは武器を使ってゾンビやクリーチャーを倒せる。
体力が減れば回復もできる。

でもベネヴィエント邸では、それらをすべて取り上げられる

銃はもちろん、ナイフも、回復アイテムすらも。

完全なる丸腰

突然の“無力”


「戦えるから大丈夫」


そんな安心感が一瞬にして打ち砕かれてしまう

あ、私は武器を持っていても安心感など1ミリも感じたことはない。


これは肝試しにも同じことが言える。

昼間なら人がいない場所も平気
でも夜だと、いつも通っている道ですら人がいないだけで不気味に思える。


ベネヴィエント邸は『丸腰』にすることで、“心細さ”まで作り出している。


『なにも起きない時間』が怖すぎる


ベネヴィエント邸には人形がたくさんある。
この手のゲームの人形なんて絶対動き出すに決まってる。

なのに、なにも起きない


時計の音やイーサンの足音が響く。
不気味な静寂の中で謎解きしないといけない。


物音がすればなにかいるかも。
そろそろなにか来るかも。
これを解いたらジャンプスケアかも。


怖いものが怖いのではなく、『いつなにが起こるかわからない』から“怖い”

そんな状態にずっとさらされていることで、精神をガッツリと削られる。


“見えない”恐怖がつきまとう


さらに謎を解き進めると、途端に『呪いのビデオ』みたくなる。

電気が消え、赤ん坊の泣き声がする。

でも、ハッキリ姿が見えない
見たくもないけど。

おかしい。

“赤ん坊”の泣き声なのに、サイズが噛み合わない。


『完全には姿が見えない』

これは、いらん想像が膨らむばかり。

でも、丸っと姿を見せられたら恐怖が少し薄れるかもしれない。

  • なにかいる

  • 声がする

  • 近づいてくる

  • 遠ざかる

  • たまに見える

“見えない”からこそ、怖いんです。


私はすべてが見えてても怖いから、そんな凝ったことしなくても怖がりますから、もう許してほしかった。


“自分が”体験する恐怖


映画なら、人が逃げているのを“ただ見てるだけ”で済む。

でもゲームは“自分が”操作して逃げなきゃいけない
だから怖くても、動かないと逃げられない。

しかもつかまれば即死という無慈悲。

しかも赤ん坊。

しかも丸腰。


恐怖を感じている本人が、その恐怖の中を自分の意思で進まなきゃいけない

これが映画とゲームの決定的な違いである。

ベネヴィエント邸はそこを上手く利用している。


本当にとんでもない。

ベネヴィエント邸が『呪いのビデオ』になった瞬間、私の心がいよいよもげた。

もう本当にやめようと思ったけど、ここまできたのにという思いも謎にあった。


スマホで爆音の音楽をかけた。

なんの気休めにもならなかった。


驚きの手の震え、
やまない動悸、
止まらない独り言に見舞われながら、

やりきってやった。
カプコンに底意地を見せつけてやった。


『お化け屋敷』より『実際の肝試し』に近い理由


お化け屋敷は入る前から、なにか出てくるのも起きるのもわかっている。
そしてこの“なにか”をある程度予想できる

  • 幽霊

  • オバケ

  • ビックリ演出

そういうものを。


でも肝試しは、

  • なにかいるかもしれない

  • なにか起きるかもしれない

“なにか”が予想できないので、確定していない曖昧さがある。


ベネヴィエント邸もまさにこれ。
“なにが起こるかわからない”を徹底して持続させてくる

しかも家そのものは『化け物屋敷』みたいな外観ではない。
人形の数は尋常じゃないけど、家具があって生活の痕跡がある。

だから余計に不気味さがある


人形があるから、人形に襲われるのは予想できる。
でもいざ入ってみると、いつまでたっても人形が襲ってこない。

それどころか身ぐるみを剥がされ、予想もしてなかったものが徘徊し始める。

ミスリードすぎる。


怖かったのは“化け物”だけじゃなかった


ベネヴィエント邸が怖いのは、丸腰にされたことでも赤ん坊が徘徊することでも…

…いや、ある。

あるけど、それだけじゃない。


  • なにかいるかもしれない

  • いつ出てくるかわからない

  • この先でなにか起きるかもしれない

与えられる情報が少ないほど、自分で足りない情報を補おうとする


ベネヴィエント邸で言えば、

人形=人形が襲ってくる
ドア=開けたらなにかいる
仕掛け=解いたらなにか起きる


でもなにも起きない。

このなにも起きない時間が不安を膨らませる。


ゲームが怖がらせているんじゃなくて、与えられた情報をもとに連想して、自分で恐怖を作り出している。

自分の想像力との戦いなのである。

自分でよくない想像を膨らませ、自分で恐怖を増加させていくという見事な仕掛けだ。


だから肝試しと似てるんだと思う。

『幽霊がいる“かも”しれないから怖い』

それだけじゃなくて、

  • 本当にいるのか?

  • なにか動いた気がする

  • 後ろになにかいるかも

なにも確定していないからこそ自分の想像で怖くなっていく。

ベネヴィエント邸も『この先で起こること』がわからないから、自分の頭の中で膨らんだ想像で怖くなっていた


だってバイオハザードだから


『このゲームでなにも起きないわけがない』

そんなこと、わかりきっている。


静かな廊下。
イスに座ったアンジー人形。
物音。


絶対に来ると思うでしょ。

絶対に前フリだと思うでしょ。


なのにしばらくなにも起きない


挙句の果てには赤ん坊。

だれが予想できただろう!?


ベネヴィエント邸はプレイヤーの経験と知識を逆手に取って、巧みに心理的恐怖を煽りつくしてきます

本当にうまくできている。

うますぎて…

クリア特典の無限弾が楽しそうだったけど、周回など絶対に無理。
できない一択。


身体を使った恐怖体験は二度としない…

それなのに、家から一歩も出ていない私をベネヴィエント邸はしっかりと肝試しに連れていった。



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