【Web3学習 #03/30】Web3の全体像をつかむ。15の言葉を順番に整理してみた
前回、Web3がなぜ注目されるようになったのかを調べました。
そのとき、最後にこう書きました。
「次に知りたいのは、Web3でよく聞く用語は、
結局それぞれ何を指しているのか」
ブロックチェーン。
トークン。
ウォレット。
ガス代。
どれも説明の中に、当たり前のように出てきます。
でも、それぞれが何を指しているのかは分かっていませんでした。
今回は、私がつまずいた15個を整理してみます。
先に断っておきます
この記事では、一つひとつを深くは書きません。
理由は二つあります。
一つは、私がまだ深く説明できるところまで理解していないからです。
もう一つは、深い話をこの記事に詰めると、たぶん読み切れないからです。
なので今回は、その言葉が何の話をしているのかが
分かるところまでにします。
一つずつは、あとの記事で調べていきます。
その前に、全体の形から
用語を並べる前に、全体の形を先に見たほうが早いと気づきました。
私は最初、15個をバラバラに覚えようとして、混乱するばかりでした。
でも調べていくうちに、こういう形になっていると分かってきました。
まず、ブロックチェーンは「みんなで共有するデータベース」です。
イーサリアムの公式サイトにも、そう書かれています。
その代表例が、ビットコインとイーサリアムです。
どちらもブロックチェーンですが、できることには違いがあります。
ビットコインは、主にビットコインの取引や残高を記録するために
使われています。
一方のイーサリアムは、記録するだけではありません。
ブロックチェーンの上でプログラムも動かせます。
そのプログラムを使って、トークン・NFT・DeFi・DAOなど、さまざまなものが作られています。
この形が分かってから、言葉が頭に入るようになりました。
なので今回は、この形に沿った順番で並べます。
前に出てきた言葉だけを使って、次の言葉を説明していきます。

1. ブロック
取引の記録を、まとめてひとかたまりにしたものです。
ノートの1ページを思い浮かべてください。
1ページの中に、「誰から誰へ、いくら送ったか」という記録が
何百件も書かれています。
そのページがいっぱいになったら、次の新しいページに移ります。
ブロックも同じです。
ビットコインでは、だいたい10分に1つのペースで
新しいブロックが作られます。
今の私は「ブロック=記録の1ページ」と理解しています。
2. ブロックチェーン
ブロックを順番につないで、みんなで同じものを持つしくみです。
さっきのノートを、あなたと私と、世界中の何万人もが同じものを
持っていると考えてください。
新しい1ページが増えると、ネットワーク上でその記録が共有されます。
しかも新しいページには、1つ前のページとつながっていることを
確認できる情報が入っています。
だからページが1本につながるわけです。
これが「チェーン(鎖)」です。
途中の1ページだけ書き換えると、その後のページとのつながりが
合わなくなります。
さらに、ネットワーク上で共有されている記録とも食い違います。
イーサリアムの公式サイトでの説明は「多くのコンピュータで更新・共有される公開データベース」です。
今の私は「みんなで同じものを持っている、書き換えにくい記録帳」と理解しています。
3. ノード
ブロックチェーンのネットワークに参加しているコンピュータのことです。
さっき「世界中のみんなで同じ記録を共有している」と書きました。
そのネットワークを支えている1台1台が、ノードです。
どこかのノードが止まっても、ほかのノードが同じ記録を持っています。
だから全体は止まりません。
「みんなで共有している」の「みんな」の正体が、これでした。
今の私は「同じ記録を持っている仲間の1台」と理解しています。
4. マイニング/ステーキング
次の1ページを書く役を、どうやって決めるかという方法です。
ここで、当然の疑問が出てきます。
みんなが同じノートを持っているなら、
次のページは誰が書くのでしょうか。
全員が勝手に書いたら、バラバラになってしまいますよね。
その役を決めるやり方が、2つ見つかりました。
マイニングは、「決められた条件を満たす答え」を探す方法です。
この作業をする人が「マイナー」です。
世界中のマイナーが、コンピュータで何度も計算を繰り返します。
条件を満たす答えを見つけたマイナーが、
新しいブロックをネットワークに送ります。
そのブロックがルールどおりなら、
ブロックチェーンに追加される流れです。
ビットコインでは、追加できたマイナーに報酬として
新しく発行されたビットコインなどが与えられます。
鉱山で金を掘るのにたとえて、「採掘」と訳されました。
答えを探して計算を繰り返すので、電気を大量に使います。
ステーキングは、暗号資産を一定量預け入れることで参加する方法です。
イーサリアムでは「バリデータ」と呼ばれる参加者が、
記録が正しいかを確かめたり、次のページを提案したりします。
イーサリアムは2022年9月15日に、マイニングからこちらへ切り替えました。
この切り替えで、エネルギー消費が約99.95%減ったとされています。
つまり、すべての暗号資産がマイニングをしているわけではありません。
私はここを勘違いしていました。
今の私は「誰が次の記録を追加するのかを決める方法の代表例が、マイニングとステーキング」と理解しています。

5. 暗号資産
インターネット上でやりとりできる、お金のような価値を持つものです。
ここで大事なのは、紙のお札や硬貨がないことです。
あなたが1ビットコイン持っているとき、
どこかに実物があるわけではありません。
ブロックチェーンに「この人が1ビットコイン持っている」
と記録されているだけです。
ビットコインやイーサが、その代表になります。
日本では法律でも決められた言葉です。
以前は法令上「仮想通貨」と呼ばれていました。
2020年5月1日から、法令上の呼び方が「暗号資産」に変わっています。
ただ、ニュースでは今も両方を見かけますね。
この連載では「暗号資産」と書くことにします。
今の私は「実物のない、記録だけのお金のようなもの」と理解しています。
6. ビットコイン
最初に広く使われた暗号資産です。
2009年から動いています。
ビットコインは、主にビットコインの送金や残高などを
記録するために使われています。
発行の上限が2,100万枚と決まっているのも特徴です。
次のページを書く役は、マイニングで決めています。
今の私は「ビットコインというお金をやりとりするための
ブロックチェーン」と理解しています。
7. イーサリアム
ブロックチェーンに、コンピュータを埋め込んだものです。
2015年から動いています。
ビットコインは、主に送金や残高を記録するために使われていました。
一方、イーサリアムは、ブロックチェーン上でさまざまなプログラムを
動かせるように作られています。
公式サイトの説明も、そのまま
「コンピュータが埋め込まれたブロックチェーン」です。
ここで一つ、私が混同していたことがあります。
「イーサリアム」はブロックチェーンの名前です。
その上で使われる通貨の名前は「イーサ(ETH)」です。
ニュースではまとめて「イーサリアム」と呼ばれることもあり、
区別がつきにくいところでした。
今の私は「コンピュータ付きのブロックチェーン」と理解しています。
8. スマートコントラクト
決めた条件を満たすと、自動で実行されるプログラムです。
自動販売機を思い浮かべてください。
お金を入れてボタンを押せば、店員さんが確認しなくても商品が出てきますよね。
「お金が入ったら、商品を出す」と決めてあるからです。
スマートコントラクトも同じです。
条件を決めておけば、誰かが判断しなくても、そのとおりに動きます。
さっきの「イーサリアムに埋め込まれたコンピュータ」の正体が、これでした。
このあと出てくるDeFi・NFT・DAOなど、多くのWeb3サービスを支える重要な仕組みです。
今の私は「自動販売機のように、条件どおりに動くプログラム」
と理解しています。

9. ガス代
イーサリアム上で処理をしてもらうための手数料です。
イーサを送ったり、スマートコントラクトを
動かしたりするときに支払います。
コンビニのATMを思い浮かべてください。
時間帯によって、手数料がかかったりかからなかったりしますよね。
ガス代も、そのときの状況で金額が変わります。
混んでいるときは高く、空いているときは安くなります。
処理の内容が複雑なほど高くなる、という説明も見かけました。
支払いに使うのはETH(イーサ)です。
厳密には、ガスは処理の量を測る単位で、
ガス代はその分の料金だそうです。
送金するだけで思ったより高くつく、という話もときどき見ます。
今の私は「混み具合で変わる手数料」と理解しています。
10. トークン
ブロックチェーンの上に、あとから作られた「しるし」です。
ここは、私がいちばん混乱したところです。
分かりやすいのは、お金との対比だと思います。
日本で使う円は、国が発行しています。
一方で、お店が出すポイントや商品券は、そのお店が作ったものですよね。
ブロックチェーンにも、似た2つの層があります。
イーサリアムそのもののお金が「イーサ」です。
これは「ネイティブ通貨」と呼ばれます。
そのイーサリアムの上に、誰かがスマートコントラクトで作ったものが「トークン」です。
やっかいなのは、使われる場面によって指す範囲が変わることでした。
広い意味では、ビットコインなどの暗号資産もトークンに含めるそうです。
一方で、上に作られたものだけをトークンと呼ぶ場合もあります。
正直に書くと、ここはまだ完全には整理できていません。
今の私は「ブロックチェーンの上に作られた、しるしの総称」
と理解しています。
11. NFT
一つひとつを区別できるトークンです。
分かりやすいのは、1万円札との違いです。
私の1万円札と、あなたの1万円札を交換しても、基本的には困りません。
どちらも同じ1万円だからです。
でも、手描きの絵なら違います。
同じ人が描いた絵でも、一枚ずつ別のものですよね。
NFTも、一つひとつを別のものとして区別できます。
そして「どのウォレットがそのNFTを持っているのか」といった情報を、ブロックチェーン上で確認できます。
ここで注意したいのは、次の点です。
画像そのもののコピーを防ぐ技術ではありません。
コピーはできます。
一つしかないのは、保有の記録のほうです。
それと、NFTを持っていることと、その絵の著作権を持っていることは別のようです。
私も最初はここを勘違いしていました。
正式には「Non-Fungible Token」。
日本語では「代替不可能なトークン」と訳されます。
名前は難しいですが、今の私は「一つひとつを区別できるトークン」と理解しています。
12. DeFi
銀行のような仲介者を通さずに、プログラムでお金のやりとりをする仕組みです。
銀行の窓口を思い浮かべてください。
振込や両替をするとき、窓口の人が確認して、手続きをしてくれますよね。
DeFiでは、その役をスマートコントラクトがやります。
決めた条件どおりに、自動で処理されます。
取引所をプログラムで作った「DEX」などが、その例です。
仲介者を減らせる可能性がある、と説明されます。
ただし、必ず安くなるわけではないようです。
イーサリアムでは、混んでいるとガス代が高くなります。
一方で、トラブルが起きたときに誰に相談するのかは、
私にはまだ分かっていません。
正式には「Decentralized Finance」。
日本語では「分散型金融」と訳されます。
今の私は「窓口の人がいない金融」と理解しています。
13. DAO
一人のトップが決めるのではなく、参加者みんなで決めていく組織の形です。
会社を思い浮かべてください。
社長がいて、部長がいて、上から下へ指示が流れますよね。
DAOには、その形がありません。
DAOでは、参加者が投票などを使って意思決定します。
そのルールや資金の管理などに、スマートコントラクトが
使われることがあります。
ただし、「管理者が完全にいない組織」と考えるのは少し違うようです。
実際には、立ち上げる人や開発する人がいるDAOもあります。
正式には「Decentralized Autonomous Organization」。
日本語では「分散型自律組織」と訳されます。
今の私は「会社とは違う組織の作り方を試している」というくらいの理解です。
14. ウォレット
自分の暗号資産やNFTを動かすための道具です。
日本語では「財布」と訳されます。
でも、ここは前回の記事でも引っかかったところでした。
財布の中に硬貨を入れるように、暗号資産そのものがウォレットの中に入っているわけではありません。
暗号資産の残高や取引の記録は、ブロックチェーン上にあります。
では、ウォレットは何を持っているのでしょうか。
鍵です。
家にたとえると、家そのものではなく、玄関の鍵を持っている
状態に近いと思います。
ウォレットは、その鍵を管理して、取引に署名するための道具です。
私は最初、完全に財布だと思っていました。
今の私は「財布ではなく、鍵を管理する道具」と理解しています。
15. 秘密鍵・シードフレーズ
ウォレットを使ううえで、とても大事な2つの情報です。
秘密鍵は、暗号資産を動かすために必要な鍵です。
取引するときには、この秘密鍵を使って電子的な署名をします。
シードフレーズは、ウォレットを復元するために使う言葉の並びです。
12語や24語などで構成されるものがあります。
ここは、この記事でいちばん強く書いておきたいところです。
秘密鍵やシードフレーズなど、ウォレットを復元するために必要な情報をすべて失うと、資産にアクセスできなくなります。
自分で管理するタイプのウォレットでは、銀行のように問い合わせて
再発行してもらうこともできません。
そして、誰にも教えてはいけないものです。
サポートを名乗る相手から聞かれても、渡してはいけません。
今の私は「これを失ったら終わり。だから誰にも渡さない」
と理解しています。

書いてみて分かったこと
15個を並べてみて、気づいたことがあります。
順番が大事でした。
最初に書いたときは、「しくみの言葉」「お金の言葉」のように、
種類で分けて並べていました。
でもそれだと、まだ説明していない言葉を使って説明することになります。
たとえば「ウォレット」を説明するのに「秘密鍵」が要るのに、
秘密鍵はそのあとに置いていました。
前から順番に読むと、そこで止まります。
今回は、前に出た言葉だけで次を説明できる順に並べ直しました。
私が理解できなかったのは、頭が悪いからではなく、順番のせいだったのかもしれません。
まだ分からないこと
今回も残りました。
一つ目は、トークンと暗号資産の関係です。
「トークンのほうが広い言葉」までは分かりました。
でも、どこからが法律上の暗号資産になるのかは、
まだ整理できていません。
二つ目は、ブロックチェーンがなぜ改ざんしにくいのかです。
「みんなが同じものを持っているから」までは分かりました。
でも、なぜそれで書き換えられないのかを、
人に説明できるほどは分かっていません。
三つ目は、DeFiでトラブルが起きたときのことです。
窓口の人がいないなら、誰に言えばいいのでしょうか。
まとめ
今回は、Web3でよく聞く15個の言葉を並べてみました。
まず、全体の形です。
ブロックチェーンは、みんなで共有するデータベース。
その代表例が、ビットコインとイーサリアム。
イーサリアムはプログラムも動かせるので、
その上にトークン・NFT・DeFi・DAOが作られている。
そして、私が勘違いしていたことも見つかりました。
すべての暗号資産がマイニングをしているわけではない
ウォレットの中に暗号資産が入っているわけではない
NFTは画像のコピーを防ぐ技術ではない
どれも、調べる前は逆に理解していました。
次に気になっているのは、
「そもそも、Web3はなぜ怪しいと言われるのか」
です。
暗号資産について調べると、詐欺やハッキング、価格の暴落
といった話も出てきます。
私自身、Web3を調べる前は「なんとなく怪しい」という印象を
持っていました。
でも、何が怪しいのかと聞かれると、説明できません。
技術そのものが怪しいのか。
暗号資産への投資が怪しいのか。
詐欺が多いから怪しく見えるのか。
それとも、知らない言葉が多いから怪しく感じるだけなのか。
次は、「Web3は怪しい?」という疑問を調べてみます。
なお、この記事を書いている時点で、
私はまだ暗号資産を一つも持っていません。
Web3のことを、53歳の初心者が調べながら書いています。
noteに書ききれなかったことや、あとから間違いに気づいて直したことを、ときどきメールでお送りしています。
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