憧れの対象が「美人」から「なんか素敵な人」に変わった話
最近、自分の「憧れの対象」が少し変わってきた気がする。
今まであまり気に留めていなかった女優さんを、最近やけに魅力的に感じるようになったのだ。
昔のわたしは、いわゆる「The 芸能人!」という感じの人を好きになることが多かった。
お人形さんみたいに顔が整っていて、
「こんな人、本当に同じ世界に存在するん?」
と思ってしまうような人。
もちろん今でも、そういう人を見ると「綺麗だな」「かわいいな」と思う。
でも最近は、それと同じくらい、
「自然体って、いいよな」
と思うことが増えた。
その代表が、蒼井優さんだ。
今までドラマや映画で見かけるたびに、
「演技が上手な女優さんだな」くらいに思っていた。
でも最近、改めて見てみると、
「あれ、この人めちゃくちゃ魅力的じゃない?」
と思うようになった。
作り込んだ感じがしない。
無理に若く見せようとしている感じもしない。
それなのに、ずっと綺麗なのだ。
芸能人だからこそ、より綺麗に、より若く見せようとすることを求められる場面もあるんだろうと思う。
「綺麗であり続けるために、こんな努力をしています」という話もある。
もちろん、その努力は素晴らしい。
ただ最近のわたしは、
「作り込んだものって、自然に出来上がったものには勝てないのかもしれないな」
なんて思ったりする。
これは美容医療がどうとか、アンチエイジングがどうとか、そういう話ではない。
「いつまでも理想の自分でいたい」と思う人も、「年齢に見合った自分の見せ方ができたらいい」と思う人もいる。
美容やファッションなんて、究極の自己満足だと思うから、どちらが正解という話でもない。
ただ、最近のわたしは、
「どうやって年齢に抗おうか」
より、
「なんかよく分からんけど、ずっとこの人独自の綺麗さを保ってるよね」
と思える人に憧れるようになった。
ちなみに、こんなことを言っておきながら、わたしはもともと美容にそこまで興味がある人間ではない。
じゃあ、なぜある程度は綺麗にしておきたいのか。
仕事柄、化粧品の接客をすることが多いわたしは、肌が綺麗な人と、そうではない人なら、前者から商品をすすめられたほうが説得力があるよなと思うから。
……まあ、一応商売なんでね。
顔の土台は変えられないけれど、肌や体型はある程度、自分の努力で維持できる。
学生時代のニキビ跡や、年齢とともに気になってきた肌悩みもあるけれど、今は自分の身の丈に合った美容をしている。
ものすごく美容が好きなわけじゃない。
でも、何もしないわけでもない。
そのくらいが、今の自分にはちょうどいい。
そして最近、その先にあるものにも少し惹かれるようになった。
綺麗になるために、何かを足し続けることだけが美容じゃないのかもしれない。
若く見せることだけが、綺麗でいることでもない。
その人がその人のまま、歳を重ねていく。
それなのに、
「あ、この人ってなんか素敵だな」
と思わせる。
そういう美しさって、すごく強い。
たぶんわたしは今、そういうものに憧れている。
「綺麗になりたい」というより、
「なんかいい感じの人でいたい」
のほうが近いのかもしれない。
自然体って、何もしないことじゃない。
自分に無理のない範囲で、自分のことをちゃんと大事にする。
その結果として、その人らしいものが残っていく。
そんな自然体なら、歳を重ねるのも悪くない。
なんだか、自分がこれからどうありたいのか、ちょっとした目標が定まった気がする。
