【BGM】LoFi Hip Hop 宮崎ジャズ、初夏の海風と港灯りの街を歩くように感じる 創作秘話
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宮崎をテーマにしたJazz Lo-fi Hip-Hop作品集を公開しました。
今回の作品では、宮崎の持つ「南国感」を、一般的な明るく派手なイメージではなく、“静かな空気感”として描いてみたいと考えました。
海沿いを吹き抜ける風。川沿いに滞留する夕方の熱。港町にゆっくり灯り始める街灯。
そうした要素を、ゆったりとしたLo-fi Hip-Hopのリズムへ落とし込んでいます。
動画内では、猫のいる小さなアトリエで、少女画家ローファイちゃんが絵を描き続けています。今回も動きも少し変化し、ローファイちゃん2.0として、より自然に制作へ没頭している空気感を意識しました。
ただ、今回の主役は、あくまで宮崎の空気そのものです。

青島|“南国なのに静か”という不思議な感覚
最初に軸になったのは青島周辺でした。
宮崎の海沿いには、沖縄とも湘南とも違う独特の静けさがあります。ヤシ並木や海岸線だけを見ると南国的なのですが、実際に歩いてみると、どこか空気が落ち着いている。
特に青島周辺は、白い光が強く差し込むにも関わらず、不思議と空気が軽いのです。
今回の楽曲群では、その「明るいのに静か」という感覚を非常に重視しました。
波音を強調し過ぎるのではなく、少し湿度を含んだ余韻を残す方向へ寄せています。音の輪郭を丸くし、歩いている時の呼吸感に近いテンポ感を意識しました。
完成した映像でも、海辺の光景を真正面から切り取るというより、“少し歩き疲れた後の視界”のような柔らかさが出ています。

延岡|地方都市の夕方には独特の温度がある
今回、個人的に非常に重要だったのが延岡パートです。
宮崎というと海沿いの印象が強いのですが、延岡周辺にはまた別種の落ち着きがあります。
川沿い、遠くの山並み、少し古い道路標識。大都市では消えてしまったような“地方都市の余白”がまだ自然に残っている。
特に夕方前の時間帯には、昼の熱が少しだけ残りつつ、川風が静かに温度を変えていく感覚があります。
今回の楽曲では、その変化をかなり丁寧に扱いました。
感情を大きく動かすというより、徐々に身体の力が抜けていく方向です。
映像側でも、派手な演出ではなく、歩き続ける空気感を重視しています。遠景の山や川面の反射なども、“景色そのもの”というより、空気の層として扱っています。
延岡パートは、今回の作品全体の「呼吸」を作っている部分かもしれません。

油津|港町の群青色と濡れた路面
後半の油津パートでは、作品全体の空気を少しだけ夜側へ傾けています。
油津赤レンガ館周辺には、昼とも夜とも言い切れない独特の時間があります。
街灯が点き始め、港の空気が少し湿り、古い建物の壁面へ光が滲む。観光地としての賑やかさより、“港町の日常”が先に見えてくる場所です。
今回の楽曲では、その「静かな群青色」をテーマにしました。

強い夜景演出ではなく、濡れた路面へ反射する暖色や、少しだけ残る湿度感を重視しています。
Jazz Lo-fiというジャンルは、音数を増やすほど成立するわけではありません。むしろ、“余白をどう残すか”が重要になります。
油津パートでは、その余白をかなり意識しました。
静かな港。少ない人影。ゆっくり点灯する街灯。
そうした風景の中に、少しだけ音が漂っている。そのぐらいの距離感を目指しています。

宮崎は「湿度があるのに重くない」
今回の制作全体を通して、最終的に残ったテーマはこれでした。
宮崎の空気は湿度を含んでいるのに、不思議と重過ぎない。
海風、川風、港の空気。それらが常にどこかで抜け続けているからかもしれません。
今回の作品集では、その“軽い湿度”を、できるだけ自然な形で音と映像へ落とし込もうとしました。
派手な演出ではなく、静かな歩行感。強いドラマではなく、少し長めの余韻。
作業用BGMとして流してもらうのも嬉しいですし、夜にぼんやり流しながら、宮崎の空気を少し感じてもらえたら嬉しいです。
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