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他人に認められたい~自分を良く見せたい心理~

友達と旅行に行った、飲みに行って遊んだ、一軒家を購入した、新車を買った、子供が生まれた、子供が成長した。そんな場面を切り取ってインスタやFacebook、Xなどで投稿している知り合いや友人をよく見かける。

自分も大学生の頃まではよくそんな日々のイベントなどを投稿していたが、社会人になってそういった投稿はほとんど無くなった。一時期ギターを習っていて、弾き語り動画も投稿していたが、大学院の入学以後行っていない。そして久々のSNS投稿がこのnoteである。

私も、自分から発信する側に立つことが当たり前となったデジタルネイティブ世代に当たるが、そうした自分で発信する側の心理に目を向けると、改めて気付いたことがある。

それは「自分を良く(綺麗に)見せようとしている」という心理が働いているということである。見栄を張っていると言っても良い。このnoteでも、自分をよく見せたいというマインドが強く働いているため、「不特定多数の人に閲読してもらうので、読者に認められるために何かイイこと書かなくちゃな…」という思いに駆られるのも正直なところである。

ということで、そもそもなぜ人は「他人に認められたい」、「自分を良く見せたい」と思うのか。その心理について「承認欲求」「社会的比較理論」を通して紐解き、最後にSNSの仕組み(中毒性)にも結び付けて考えていきたいと思う。



1. 承認欲求(マズローの欲求階層)

人間は根本的な欲求として、 他者から認められたい、評価されたい という気持ちを持っている。マズローの欲求5段階説によると、生理的欲求や安全の次に 「社会的欲求」、「承認欲求」 があり、人は「仲間に受け入れられ、認められたい、尊敬されたい」という強い願望を持っている。

例えば仕事場などでも、以下のような承認を求める場面がある。

成果をアピールする
→ 営業職の人が「今月の売上目標を達成しました!」と周囲に報告し、評価を求める。
「こんなに頑張ってるのに…」という不満
→ 自分が努力しているのに上司が気づいてくれないと、「もっと認めてほしい」と思う。
他の人より仕事をこなして優秀に見せたい
→ 「○○さんは仕事が早い!」と言われることで、職場内での評価が上がるのを期待する。
昇給・ボーナスを得ることで「価値のある人間だ」と実感する
→ 「頑張った結果、給料が上がった」ということが、承認欲求を満たす。

この他に、SNSで「今日、○○のプロジェクトを無事に終えました!」と投稿し、「いいね」をもらうことで評価を感じたり、「仕事で上司に怒られたけど、頑張るしかない…」などと投稿し、「共感のコメント」をもらうことも、この承認欲求を満たす行為に当たる。


2. 社会的比較理論(他者との比較)

心理学者フェスティンガーの 「社会的比較理論」 によれば、人は自分の価値や成功を 他者と比較することで判断する 傾向がある。

例えば、以下のような他人のSNSの投稿を見たとする。

  • 「同世代の人が友達と旅行して楽しんでいる」

  • 「友達が結婚式を挙げて幸せそうな顔をしている」

  • 「同期が有名企業に転職して新規事業を立ち上げ、成功している」

このような投稿を見たとき、自分と比べて劣っていると感じると、不安や焦りを覚える。その結果、「自分も同じような経験をして投稿しなければ」、「他の人よりも優位に立たなければ」という気持ちが芽生え、見栄を張る行動に繋がるのである。


3. SNSの仕組みと「いいね」の中毒性

SNSは 「報酬系」と「習慣形成」に影響を与えるアルゴリズム で成り立っている。特に「いいね」やコメントがもらえると、脳内で ドーパミン が分泌され、快感を感じるようになっている。

SNSでは、「いいね」やフォロワー数が 可視化された承認の指標 となるため、簡単に自分の評価を実感できるようになった。そのため、「もっと多くの人に認められたい」、「注目されたい」と感じるのである。

  • 最初は「自己表現」だったのに、「いいね」が増えるともっと欲しくなる」

  • 「投稿していいねが少ないと不安になる」

  • 「もっとバズるような写真を載せたくなる」

このように、SNSの仕組み自体が 「いいねを求める心理」を強化するように設計されている

現に自分も自らの意見のアウトプット(自己表現)の場としてnoteを使い始めたが、始めたら始めたらで評価が気になってしまう自分がいるのは確かだ。”いいね”が「自分の意見を認めてくれた人、共感してくれた人」だと感じてしまうところがある。

先日の投稿の「インセンティブの奴隷」に繋がるが、この「他人の承認(インセンティブ)」を得るための行動(投稿)となってしまうことで、どこまでいっても自分が満足するかどうかは、他人の評価に委ねられるようになってしまう。

【まとめ】他人軸からの脱却~自分軸で生きる(自己実現の欲求)~

こうした承認欲求が強すぎると「評価(他人の目)を気にしすぎて疲れる」、「必要以上に見栄を張る」などの心身疲労に繋がってしまう。

現に自分もこのある種の”見栄の張り合い合戦”に疲れてしまい、このnote以外のSNSについて、必要な情報収集以外の目的使用はしないようになった。

ただ、適度な承認欲求は自己成長にも役立つし、人間として生きる以上その欲求に過度に抗う必要はないとも思っている。
その上で、マズローの5段階欲求説の最上位に位置する「自己実現の欲求」に目を向けることが自分軸で生きることに繋がり、真に充実した日々を生きることに繋がるのではと考えている。

「自己実現の欲求」とは、「自分が本当にやりたいことを達成したい」、「自分の理想を実現したい」という欲求である。これは、単なる経済的な成功や名誉、評価を受けることではなく、「自分が本当に望む生き方を追求すること」 である。

そのためには、自分にとって何を一番大事にしたいか、まずは自分の価値観をしっかり見つめ直す必要がある。例えば私の場合、「主体性」、「時間効力感(時間を自分の意思である程度主体的に使える)」を大事にした行動を取れること、そして「健康」と「周りへの感謝を持つ」ことを大事な価値観としている。最近の自己観察の結果、これがあれば自分の心の中は十分満たされている状態となっていることが多かった。

このように、自らの価値観を大事にしながら、自分自身の人生の満足度を高める行動に集中することが、他人の目を気にして生きるより、今後より良い生き方に繋がるのではと思っている。つまるところ、どこまでいっても他人は他人、自分は自分なのだ。

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