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10坪・2人美容室の目標月商はいくら?私たちが140万円に設定した方法

前回の記事では、美容師歴20年以上の妻と、長く一緒に働いてきたスタイリスト、会社員の夫である私が、千葉県我孫子市に約10坪の美容室「musubi」を開業するまでの経緯を書きました。
初めての記事を読んでくださった方、スキを押してくださった方、本当にありがとうございます。

第2回は、美容室を続けていくうえで避けて通れない「お金」の話です。
私たちが設定した目標は、月商140万円です。

この数字は、何となく決めたものではありません。毎月必要になる支出から逆算すると同時に、客単価、営業日数、1日に対応できるお客様の人数から積み上げました。今回は、私たちが月商140万円をどのように設定したのか、その考え方をまとめます。

今までの売上だけでは決められませんでした

妻も、一緒に働くスタイリストも、現在はそれぞれ毎月安定して約100万円を売り上げています。単純に考えれば、「2人なら月商200万円を目指せる」と思うかもしれません。

しかし、勤務する店が変われば、すべてのお客様が同じ頻度で来店してくださるとは限りません。オープン直後は予約の入り方も読めず、会計、清掃、在庫管理、電話対応なども自分たちで行います。

過去の売上実績は大切な根拠ですが、そのまま新しい店の売上になるとは考えない方がよいと感じました。そこで、「いくら売れそうか」だけでなく、「毎月いくら必要なのか」と「無理なく何人担当できるのか」の両方から考えることにしました。

まず、毎月の支出を書き出しました

目標月商を決めるため、開業後に発生する支出を、できる限り細かく書き出しました。売上がなくても発生する費用は、家賃、広告掲載料、インターネット、固定電話、会計ソフト、ごみ収集費、水道光熱費などです。一方、材料費、キャッシュレス決済手数料、予約手数料、売上に連動する業務委託報酬などは、売上が増えるほど大きくなります。

そのため私たちは、支出を「毎月ほぼ同じ金額」と「売上に応じて変わる金額」に分けました。
musubiで現時点に把握している主な固定費は、次のとおりです。

  • 家賃:月額11万円

  • 水道代:月額1万円程度

  • インターネット・固定電話:割引期間中は月額1,490円、割引終了後は月額6,490円

  • ごみ収集費:月額8,000円

  • freee会計スタンダードプラン:年額2万3,760円(月額換算1,980円)

  • 備品・消耗品費:月額約2万円

  • インターネットは、このほかに工事費2万円が必要でした。このような初回だけの費用は、毎月の支出とは分けて管理しています。

売上に対する割合も確認しました

金額を書き出すだけでなく、売上に対して負担が大きすぎないかも確認しました。musubiでは、次の割合を一つの目安にしています。

  • 家賃:売上の5〜10%

  • 材料費:売上の8〜10%程度

  • 広告費:売上の8〜10%程度

  • 2人のスタイリストの報酬に充てる金額:売上の40~50%

そのほか、材料費、広告費、水道光熱費、通信費、決済手数料、会計ソフト代などを支払います。なお、妻は店を経営する個人事業主のため、妻自身の取り分は会計上の給与ではありません。もう一人のスタイリストへの支払いも、雇用の給与ではなく業務委託報酬として設計しています。

140万円を売り上げれば、必ず十分な利益が残るという意味ではありません。2人が働き続けるための報酬を確保しながら、店を維持するために、まず目指す売上です。

客単価と人数から計算しても、約140万円でした

次に、月商を客単価、営業日数、来店人数へ置き換えました。

計算はシンプルです。
客単価 × 1日の来店人数 × 営業日数 = 月商

musubiの想定客単価は約9,000円、営業日は月22日です。2人のスタイリストで1日7人のお客様を担当すると、次の計算になります。

9,000円 × 7人 × 22日 = 138万6,000円
おおよそ月商140万円です。

2人で1日7人なので、1人あたりでは平均3〜4人。施術内容によって差はありますが、回転数だけを追わず、お客様一人ひとりに向き合うというmusubiの方針とも両立できる人数だと考えました。

つまり、月商140万円は支出から逆算した数字であると同時に、現場で対応できる客数から積み上げた数字でもあります。

最初から正確な数字でなくても、書き出す意味はありました

開業前のため、電気代、材料費、客単価など、実際に営業してみなければ分からない項目もあります。それでも、仮の数字を置いておけば、開業後に計画と実績を比較できます。売上が届かなければ、料金、広告、仕入れ、予約枠のどこを見直すべきかも考えやすくなります。

「今まで月100万円を売っていたから、何とかなるだろう」と感覚だけで進めず、自分の店から毎月出ていくお金を一つずつ書き出す。それが、私たちが目標月商を決めるために最初に行ったことでした。

この記事の数字は、musubiの開業前に作成した試算です。すべての美容室に当てはまる基準ではありません。家賃、人数、営業時間、報酬、広告費などをご自身の条件に置き換えて考えていただければと思います。

融資額、毎月の返済、融資申請前に準備した資料、融資サポート会社の比較については、情報量が多いため、別の記事で詳しくまとめます。

次回は、内装工事会社4社へ現地調査と見積もりを依頼し、金額以外の何を比較して依頼先を決めたのかを書きます。


美容室musubiについて

2026年10月、千葉県我孫子市にオープン予定です。

大人女性の髪と頭皮の悩みに寄り添い、髪質改善とオーガニックカラーに力を入れる、少人数制の美容室です。

店舗の準備状況は、Instagramでも発信しています。

ハッシュタグ

#美容室開業 #美容師独立 #美容室経営 #目標月商 #小さな美容室

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