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風の時代へ #1

それは壮大な計画だった。

支配者たちは、お金で人を支配する仕組みを作り上げた。人々はお金を得るために自分の時間を差し出し、企業は利益を生み出すためにその時間を奪う。集めたお金を握った企業は、司法、行政、立法に大きな影響力を持ち、企業に有利な法律を作り出す。行政は企業を優遇する政策を進め、司法は企業寄りの判決を下す。

意思を持たない集合体である企業は、他の企業の51%以上の株式を取得することで、その企業を自由に操る術を知っていた。誰かがイノベーションを起こし、巨額の利益を生む企業を築いたとしても、株式の過半数を握れば奪い取れるのだ。

ある時、彼らは金融危機を意図的に引き起こした。ショックドクトリンによって人々がパニックに陥り、株を投げ売りする中、彼らは冷静に買い進める。それも破格の安値で。目的は企業の経営権を奪うことだった。知らぬ間に、各国の企業はグローバル金融資本に独占されるようになっていた。

同じ業界に、アメリカの企業、韓国の企業、日本の企業、EUの企業が存在しても、社名が異なっていても、全て同じ金融ファンドが株を独占しているため、同じ目的で事業が進められる。こうして、壮大な寡占状態が生み出された。この錬金術は、人を奴隷のように働かせ、消費させ、病に陥らせ、稼いだ金を吐き出させる巧妙な仕組みだった。

さらに、ローンというシステムを構築した。住宅購入のための終身ローンを組ませ、学生には奨学金という名の学資ローンを背負わせることで、死ぬまで奴隷状態を強いるのだ。

ごく一部の人々はこの仕組みに気づき、反対の意志を示した。世界は二つに分かれ、やがて大粛清が実行され、世界は大きく変わってしまった。


#2に続く

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