恋に落ちる不思議
彼のどこが好き?と聞かれて、これと言って具体的に言うのが難しかった。
どこに惹かれて、どこを好きになったのだろう?
出会ってから付き合って、彼氏彼女になって。特別な人になったことは間違いない。毎日連絡して、週末は時間があれば会って、話をして笑って、美味しい物を一緒に食べて、体も重ねて。それは当たり前のように続いている。なにひとつ違和感なく私たちは色々と共有していて、当たり前にこれがずっと続くような気がしている。
ある友達や知り合いの人は自分の旦那さんや彼氏のここが好き!惚気を言う。大いに良いことだ、とても。見た目がタイプ、スタイルがいい、優しいところが好き、こういうことしてくれる…きっとあげればきりがないのだろう。もちろん同じぐらい愚痴や不満もあるのだと思うけど。(イケメンだと言われる相手は中身や条件が散々でも受け入れてるパターンもいくつかあるが。)
優しい、考え方や価値観が合う、食の好みが似ている、尊敬できる…これは確かにある。だけどこれらは私の中では当たり前すぎて、ここが好き!ここが最高!という意見にはなかなか反映されない。いや、それらを述べてもいいのだろうけど。いちいち言うことなのだろうか?と思ってしまうのだ。
ただひとつあげるとしたらこれかも知れない。
「何者にもならなくていい」
私自身が私自身でいられることがすごく有難い。彼の前で私は私でいられること。仕事がバリバリできるキャリアウーマンでも、料理が得意な家庭的な女性でも、物分かりの良い子でもなくていい。ありのまんま、私が私でいられる。一緒にいて疲れない。そんな相手だと思う。とても一方的なら申し訳ないのだけれど…笑 だけどこれは一緒に生きていく上でとてもとても大きい。そして彼も何者にもならず、彼のままでいて欲しいと思う。
お互い似ているところがあるとすれば「八方美人」「お人よし」。人の付き合いはとても大事にしていて頼まれると断れないところはある。外向きと内向きを使い分けているところもある。だからこそお互いでいる時は何者にもならなくていい、そのまんまの自分でいられる場所がいいなと思う。
好きなところを述べるのは難しい。無理やりに見つけるものでもなくていいのだろうけど。人を好きになって信用するのに理由はなくていいかも知れない。それこそなぜか分からないけど好きになり、とても大切な人になっていることの方がすごい気がする。もちろん、合わない部分だってある。時にぶつかる時だってある。だけどそれでも一緒にいたいと思える相手こそ、一緒に生きていく人なのかも知れないと思う。
人が恋に落ちる不思議。前触れもない未知な出来事。まるで仕組まれたように出会い恋に落ちていく。恋に破れ、もう誰も好きになんてなれないと思いながら、人はふとまた恋に落ちる。風が流れるように、軽やかにその瞬間は訪れて、握り合う手を離したくないと思う。人生に舞い降りるようにその人は現われるのだ。
大好きなエド・シーランのヒット曲のように。
people fall in love in mysterious ways
Maybe it's all part of a plan
Well, I'll just keep on making the same mistakes
Hoping that you'll understand
That, baby, now take me into your loving arms
Kiss me under the light of a thousand stars
Place your head on my beating heart
Thinking out loud
Maybe we found love right where we are
人が恋に落ちることの不思議
きっとそれはすべて計画されたことかも知れない
そうだね、僕はこれからも同じ過ちを繰り返すだろう
それでも君が受け入れてくれると願っている
そうだから、愛おしい君の腕の中へ僕を連れていって
何千もの光の下で僕にキスをして
鼓動する僕の胸の上に君の頭をのせて
思わず口にする
きっと僕たち今ここで愛を見つけたんだ
- Thinking Out Loud -Ed Sheeran
きっと私も見つけたのかも知れない。
不思議なこの法則の下で。
理由なきこの想いが「愛」なのだとしたら。
