ロワイヤル室町——春の日差しに包まれた、美しいヴィンテージ
Royal Muromachi — A Beautiful Vintage Bathed in Spring Light
春の京都。桜が満開だったその日、
私は「ロワイヤル室町」を訪れた。
Royalを”ロイヤル”じゃなくて"ロワイヤル”とフランス語読みさせる趣向からして、この1985年に建てられた当時の意気込みがビンビンに伝わってくる。

SUUMOで写真を見た時、まずその外観に一目惚れした。青い空に映える白い壁。カクカクしてちょっとした要塞感。正面を飾る植栽もいい。私の中で植栽があるかどうかはそこそこ重要なポイントだ。
左手の平置き駐車場(ポイント高)には、外車もちらほら見える。
「ここはいいマンションだ」と、玄関に向かう前から心が弾んだ。
エントランスを抜けると、ガラス張りの中庭。
春の日差しが優しく差し込み、内廊下まで明るく満たしていた。
築年数を感じさせない、穏やかで清潔な空気がそこにあった。

内覧したのは、リノベ、リフォームを何度か重ねたであろう部屋。
リビングの向こう、ベランダ越しにふんわりとした光が見えた。
ここは東向き。
向かい側はガラスブロックのマンションで、「こんにちは問題」はなし。
室内には、売主の愛情が散りばめられていた。
珪藻土の壁、ゴツゴツしたエコカラット、ウィリアムモリスの壁紙、
玄関は、イタリアンテイストの大胆なカラマツ模様のアイボリーの壁紙。洗面所はブルーのタイルでトイレは確か小花柄だったか、とにかくレースのカーテンが目隠しに使われていた。
そう、テイストの統一はない。しかし、この家を気に入って、丸太町を中心に毎晩京都を飲み歩いては徒歩で歩いて家に帰る。全てが徒歩圏内でエンジョイしまくっていたであろう売主が想像された。
ロワイヤル室町については、自分でリノベ費用を出す前提だった。改めて、室内を丹念に見渡した。

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