【HAPPY SOOBIN DAY】【歌声分析】私たちの森であり海、還る場所。
SOOBIN。我らがリーダー。しかし、彼のグループ内でのポジションは、とても形容しがたいものがある。
音域が広く、グループ内でも難しいパートを難なくこなすテヒョン・ヒュニンカイのマンネズはメインボーカル。常にラップパートを任されてきたヨンジュン。ここぞという低音パートが定番となってきたボムギュ。
音楽面で語ると、スビンはリーダーでありながら、「〇〇担当」という印象をあまり持たないように感じるかもしれない。しかし、スビンは決して多くない歌割りの中でも、圧倒的に耳に残るパートをこなすのである。
それがチェ・スビン、TOMORROW X TOGETHERを象徴する歌声の持ち主であり、サウンドにおいてもグループの大黒柱である存在なのだ。

(このnoteは完全なる主観で構成されております)
スビンはどんな声?
先に結論を述べるとすると、スビンはTOMORROW X TOGETHER(以下TXT、トゥバ)のサウンドをTXTたらしめる存在だと思う。以前、彼は自身がビジュアルでデビューメンバーに選ばれたと配信で話していたが、後のコンセプトを思うと、彼のボーカルはTXTの世界観に欠かせないものだったように感じる。
序盤で、スビンは歌唱面でのポジションが曖昧であると書いてしまったが、むしろその歌声は強い個性と魅力にあふれている。

①力強いファルセット
これはMOAなら言わずもがなご存じだろう。つい最近も、ファルセット(裏声)をこれほど強く出せるボーカルは稀有だと評価されていた。もちろんグループ内でも随一である。あまりにも多くの曲でその存在感を感じられると思うので、このnoteでは泣く泣く数曲に絞って紹介したい。
<Ghosting>
筆者は、この曲がTXTを象徴する1曲なのではと思っている。そしてその1曲で印象的な歌声を響かせるスビンこそ、グループを代表する歌声の持ち主と感じざるをえない。他のメンバーも、この曲ではスビンの歌い方を参考にして合わせに行っているようにも思える。どこか現実と非現実が入り混じった世界観、「消えた君」。寂しい歌詞と明るい曲調は、まさにグループ独特の世界観。パステルカラーの世界にスビンの優しいファルセットが響く。
<Dreamer>
高音でも衰えることのないファルセット。歌声の伸びが、この曲の世界観を深めていく。コンサートで天蓋のような布を纏った円形ステージで披露された時、彼の歌声はどこまでも昇っていくように思えた。
②深い低音の響く地声
TXTメンバーのトークを聞いたことのある方はご存じだろうが、スビンは地声が低い。むしろ低音担当のボムギュより地声が低いのでは?と思うほど。そんな彼が担当することで、違和感なく聴けるパートも多いのだ(女声アルトの声域を持つ筆者も、カラオケではギリギリの音域が多いです)。
特にスビンの低音が堪能できる曲がこちら。
<I'll See You There Tomorrow>
スビンの低音といえば、な曲。全体的にキーの低いこの曲で、冒頭を歌うスビンの低音がより映える。
<Force>
サビで高音も堪能できる曲だが、注目すべきはヨンジュンとのブリッジ。ヒョンラのデュエットパートで、スビンは低音のハモリを担当。耳を澄ませば優しい低音が聞こえてくるはず。
③ファルセットと地声の切り替え
(①②を合わせただけじゃん!と思われた方、いらっしゃるかと思われます。私も書きながら、これは別カテゴリーにすべきか悩んだ挙句、スビンの魅力を伝えたい気持ちが勝って、③を書いております。)
低音を謳ってもファルセットでも魅力的、そんなスビンがこれらを綺麗に切り替えたらどうなるか?無敵である。ギリギリ地声で歌う高音パートも含め、個人的キリングパートを以下に並べてみる。
<Happily Ever After>
見せどころは1番サビ前。happily~までは優しくファルセットで歌い上げたかと思えば、続くever afterで地声に戻り、力強さを見せる。それがこの曲の、おとぎ話にあこがれつつも、そうはいかない現実を愛して生きていくというコンセプトに沿っているようで、とんでもなく魅力的だ。
<Heaven>
2番サビ前のスビンパートに注目。地声で出せるギリギリの音域が続くこのパート。3回出てくる最高音を乗り切った後、力を抜くように柔らかく収束させるのがたまらない。筆者はこの部分を何度聴きなおしたことか。
グループのアイコニックな歌声
ここで本題に戻る。なぜスビンはTXTを象徴するボーカルなのか、という話である。
ひとつは、彼の力強さと儚さを兼ね備えた歌声が、グループとしてのコンセプトに合っていたということ。TXTのアルバムの中で、minisode 1: Blue Hourが人気なのは言うまでもない。またThe Name Chapter: TEMPTATIONも同じく象徴的だが、グループコンセプトの中に、非現実・おとぎ話(童話)が盛り込まれているのは、MOAであれば周知の事実かと思う。そのコンセプトに難なく馴染める歌声なのだ。
まっすぐに減衰せず響く歌声は、現実離れした浮遊感すら演出する。それでいて、内に秘めた強さが、少年と青年のはざまに揺れる心を歌うのにぴったりなのである。
「TXTをTXTにする」サウンド
それでは、グループのコンセプトに合った歌声のスビンが、どうやってグループの象徴のような存在感を放つに至ったか。それは、過去のリリース曲やカバー曲を聴いて紐解いていくに限る。
スビンがグループのアイコニックな歌声の持ち主であることを、ひしひしと感じざるをえないパートを並べてみた。まさにスビンにしか担当できないパートである。
<DNA>
筆者がスビンの歌声を、TXTのアイコンだと確信したのがこのカバーを見た時だった。曲全体としては、さすがレーベルの血を引いた後輩というべきか、まさに「DNA」が継承されているなという印象だった。しかし、偉大な先輩方と違うTXT独自の世界観をカバー曲で作っていくにあたって、スビンの存在が欠かせなかった。
この曲でも、スビンの歌割りは決して多くない(そもそもフルコーラスでのカバーではなかったし)。しかし、すべてが象徴的なのでひとつずつ見ていく。
まず1番サビ。初めてスビンのパートが登場するのがサビである。今でもこの透明感にびっくりする。そして、この透明感、浄化作用がこの曲で最も色濃く、TXTらしさを醸し出す要素となっているように思える。
続いてブリッジ。相変わらずの強い存在感である。声質自体が少し似ているボムギュに続くパートだが、それぞれの強みを活かした低音→高音の歌い繋ぎで、曲の雰囲気を切り替えるブリッジとして最強のパートが完成している。
そして最後、スビンはセンターに来て曲のラストのパートを歌い上げる。中間の音域なので響かせにくかったかもしれないが、存在感は十分。直前を歌うヨンジュンとの対照的な声の雰囲気がより印象的になる。
<Deja Vu>
またもやスビンはサビ前で初めてパートが来る。この曲自体、それほど高音の見せ場があるわけでもなく、歌い出しからサビまでがとても短い。だからこそ、スビンの歌声で曲が引き締まるのである。やはりスビンの高音は、何かベールのようなものを纏っているように感じる。歌声に混じった吐息がそのまま声をコーティングしているような。MVの映像がノスタルジックにスモークがかっているのも合わさって、幻想的な曲を盛り上げる存在感を発揮している。
<Farewell, Neverland>
2番冒頭のファルセットは、一度聞くと頭から離れない。高らかに響くが、スビンのパートにしては暖かく広く響かせるというより、細めに響かせることで、寂しさを感じるパートになっている。彼の歌声には本当に表現上のノイズがないので、スッと心に入りこんでくる。1番と2番でメロディー自体が違う曲だからこそ、あえて2番の印象を強めたパートとして、紹介しておきたいと思う。
ここでお気づきの方もいらっしゃるかもしれない。スビンは、出だしやサビも担当することはあれど、サビ前やブリッジなど、ここぞというパートで本領を発揮しているのである。
まさに目の覚めるような歌声。彼のまっすぐに飛んでいく声、空気が浄化されていくようである。テヒョンが空気を切り裂くような声の持ち主であれば、スビンは周囲の空気をまるごと包み込んで浄化するタイプの声である(各メンバーの歌声についてはいつかちゃんと書きたい)。

おわりに ~25歳、最強の沼男リーダー~
もちろんスビンの歌声は魅力的だが、せっかくなので人間性にも言及してみようと思う。
ここからは筆者のMOAとしての人格が強く出るので、完全に主観であることをご了承いただきたい。
グループの年長側から数えて二番目、最年長のヨンジュンと合わせてヒョンラ(ヒョンライン)と呼ばれることが多く、グループのリーダーを務める。だがプライベートでは年の離れたきょうだいを持つ末っ子であり、年が近く親友と公言するボムギュ・しっかり者のマンネズともフランクに接する姿が見られる。最年長のヨンジュンにも頼りにされており、二人が寄り添う姿もMOAには見慣れたものである。

私はTXTを知った当初、スビンはアイドルらしくないなと感じていた。どちらかといえば俳優顔、そして出会ったばかりの曲たちの歌割りが少なめだったのが要因だと思う(当時はボムギュとの声の区別がついていなかったのも良い思い出かもしれない)。しかし知れば知るほど、スビンがなるべくしてアイドルになったことに気付いた。どこまでもアイドルなのだ。
そして自覚した時にはもう手遅れ、完全にスビン沼の住人と化していた…今も昔も変わらずオルペンを貫いているが、スビンが年々最推しに近づいてくる気配は察知している今日この頃である。

スビンのファンサが神対応と噂には聞いていたが、どこまでもファン想いなのである。しかも本人がオタクだった影響で、ファン心理を完全に把握している。そして本人も認めているが、セルカの撮影が上手く、ファンが好む私服の系統を把握しているらしい。見事に私の好みだった、流石スビン様。
(スビンの性格やアイドルとしての人間像は、公式からも記事として出ているので、ご一読を。)

とても優しく穏やかな性格なのに、メンバーに寄り添う暖かさをもってリーダーを堂々と務め、いつもファンを安心させてくれる存在のスビン。全ては書ききれないけれど、いつもメンバーやファンを気遣ってフォローを入れてくれていること、伝わっています。
去年はあまりに寂しくて不安で、京セラで泣いたこの時期。今年は笑顔でお祝いできそうなのが本当に嬉しい。決して当たり前ではないけど、たくさんの幸せをいつもありがとう。
スビン、誕生日おめでとう。
私たちMOAがあなたのアイドル人生を少しでも彩れていますように。
2025.12.5
