Excelで賃金台帳を作る方法|月別の支給・控除から総支給・差引支給・年計を自動計算する無料テンプレ付き
「賃金台帳をちゃんと残せていない」「給与明細は作っているけど台帳は別で必要と言われた」——中小企業の労務・総務でよくある悩みです。この記事では、Excelの標準機能(関数)だけで、従業員ごとに月別の支給・控除を入れるだけで、総支給・控除計・差引支給・年計まで自動で出す賃金台帳を、コピペで使える数式付きで解説します。専用ソフトは要りません。

この記事でできるようになること
月別に「基本給・諸手当・残業手当」から総支給額を自動で出す
「健康保険・厚生年金・雇用保険・所得税・住民税」から控除計を自動で出す
差引支給額(手取り)と、年間の合計(年計)を自動で表示する
そもそも賃金台帳とは(給与明細との違い)
賃金台帳は、労働基準法で作成・保存が義務づけられた法定帳簿です。従業員ごとに、賃金の計算期間・労働日数・支給額・控除額などを記録します。
給与明細が「その月に本人へ渡す1枚」なのに対し、賃金台帳は「1年分をまとめて残す記録簿」です。役割が違うので、明細を作っていても台帳は別に必要になります。
ステップ1:総支給額を自動で出す(空欄でもエラーにしない)
基本給・諸手当・残業手当を足すだけですが、まだ入力していない月を空白のままにしたいので、`N()` で空欄を0として扱います。
総支給 :=IF(AND(基本給="",諸手当="",残業手当=""),"",N(基本給)+N(諸手当)+N(残業手当))`N()` は「数値ならその値、空欄なら0」を返す関数です。「3つとも空欄なら空白、そうでなければ合計」という意味なので、未入力の月に0が並ばずきれいです。
ステップ2:控除計を自動で出す
社会保険料(健康保険・厚生年金・雇用保険)と税(所得税・住民税)を合計します。こちらも空欄を0として扱います。
控除計 :=IF(AND(健康保険="",厚生年金="",雇用保険="",所得税="",住民税=""),"",N(健康保険)+N(厚生年金)+N(雇用保険)+N(所得税)+N(住民税))※ 社会保険料や税の料率は毎年変わるため、このテンプレは金額を入力する方式です。料率を自動計算させると、改定のたびに数式が古くなり間違いのもとになるので、あえて金額入力にしています。
ステップ3:差引支給額(手取り)を出す
総支給から控除計を引くだけです。総支給が空白の月は空白のままにします。
差引支給 :=IF(総支給="","",総支給-N(控除計))これで、その月の手取り額が自動で出ます。
ステップ4:年間の合計(年計)を出す(SUM)
各月を縦に並べたら、一番下で年計を出します。
年計 :=SUM(その列の1月〜12月)支給・控除・差引のすべての列で年計を出しておくと、年末調整や社会保険の算定、来年の予算のときにそのまま使えます。
作る時間が惜しい人へ
ここまでの数式を全部組み込んだ完成テンプレートを用意しました。従業員名・対象年を決め、各月の支給と控除の金額を入れるだけで、総支給・控除計・差引支給・年計まで自動で出ます。
支給・控除を入れるだけで 総支給・控除計・差引支給を自動計算
年間の合計(年計)も自動集計
従業員ごとにシートをコピーして使える
「使い方」シート付き/数式は検証済みでエラーゼロ
⏱ 台帳を毎月手作業で作ると地味に大変。このテンプレなら、金額を入れるだけで1年分の記録がそろいます。
🛡 返金可:ダウンロードして合わなければ返金できます(noteの返金機能)。安心してお試しください。
※賃金台帳の記載事項・保存期間は法令で定められています。自社の状況に合わせて項目を調整し、詳細は就業規則・社労士にご確認ください。
👉 テンプレはこの下のダウンロードから(このページの解説はすべて無料です)。
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