【内観感想文】思いが溢れ、幸せに
頭ではわかっているだなんて、わかっている
※以下は、当研修所で一週間の集中内観を終えられたK・Mさん(30代・教諭)が、その日に書かれた感想文です。
【手記 全文・原文のまま】
一番の目的は、父と母に対し、感謝の心が溢れるようになりたい、軽蔑ではなく尊敬できるようになりたい、心から愛したい、という願いを持って参加させていただきました。私は二七歳でクリスチャンになり、神様の愛に触れる幸運にも恵まれたと思っているのですが、聖書を読んでいても、聖書の言葉が頭でわかっていても、心に入っていかないことが多く、この両親へのわだかまりも、私と神様との関係を阻んでいる大きな原因かなと思っていました。でも今回この内観を体験させていただき、私が生まれてから今までずっと変わらず、私のことを大切に大事に育てていただいた両親の思いを、一日中屏風の中で座りながら過去の記憶を一つ一つ紐解く中で、少しずつわかってきたような気がします。五日目あたりでは確かにいろいろなことが思い出されたけれど、こんなものかなという、何か充分でない思いがありましたが、六日目、母に対して二度目の内観をしている際に、母への思いが溢れる気持ちになり、幸せな気持ちになりました。最後の養育費のところでは、実際にやってみて、私は高価で尊い存在なんだなという気持ちが湧いてきました。
【所長のあとがき】
彼女は「聖書の言葉が頭でわかっていても心に入っていかない」と書いています。知識も信仰も、心に入るための「扉」が開かなければ、頭の中で止まってしまう。
屏風の中で、彼女はその扉を自分で開きました。
一日中座り、記憶を一つずつ紐解いていながらも、五日目までは、まだ「こんなものか」と思っていた。
でも六日目、母について二度目の内観をしたとき、思いが溢れた。
頭での理解を心の実感に変えていくのには、時間と勇気が必要です。
屏風の半畳は、自分が築いてきた理論武装を、自ら解くための安心安全な場所なのです。
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