【内観感想文】涙と共に、今知りました
狭く感じる、広く感じる
※以下は、当研修所で一週間の集中内観を終えられたH・Mさん(20代・会社員)が、その日に書かれた感想文です。
【手記 全文・原文のまま】
初日は、屏風の中が狭く、苦しく感じました。内観について考えても、何も浮かんでこない日が続きました。でも三日過ぎると、慣れもあると思いますが、屏風の中も広く感じたり、内観も、自然にその年頃の風景、していただいたこと、迷惑かけたことなど、頭に浮かんできました。父母のことを二周調べさせていただきましたが、二周目になると、頭の中に父母の顔を描くだけで自然に涙が出てきました。そして、「していただいたこと」などを考えると、感謝の気持ち、心配・迷惑をかけた申し訳ない気持ちと共に、又涙が出ました。これほどまでに自分が素直になれたのは内観のお陰です。有り難うございました。今までどれだけ自分が小さかったか、今までどれだけ愛に包まれていたか、今、知りました。
【所長のあとがき】
「屏風の中が狭く、苦しい」。初日の彼の言葉は、ほとんどの方が感じることです。ところが三日を過ぎたときには、同じ屏風が「広く感じた」と彼は書いています。
屏風は動いていない。動いたのは、彼の心のほうでした。
外に向いていた意識が内側に向かい、構えの無い自分に素直に向き合うようになると、半畳は窮屈な檻ではなく、自分だけの安全な場所に変わります。
「今までどれだけ愛に包まれていたか、今、知りました」――この気づきが生まれたのは、逃げ場のない半畳の中だからこそだったのでしょう。
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