音読と3周|東京一工に受かった僕の、科目別の勉強法まとめ
地方の自称進学校から、東京一工と呼ばれる大学に現役で合格しました。
この記事では、科目ごとに僕が実際にやっていた方法を書きます。
きれいに整理された勉強法ではありません。自分で試して、これは効いたと確信しているものだけを並べます。
英語:とにかく音読。理屈は後でいい
英語について僕が言えることは、ほぼこれだけです。
リスニングが苦手 → 音読
長文が読めない → 音読
文法が苦手 → 音読
理屈は後でいいです。まず音読してください。
僕は受験期、1日3時間以上音読していた日が何日もあります。 眠くなったら立って音読する。それだけで眠気も飛ぶし、進みます。
なんなら、世界史の記述問題の模範解答まで音読していました。音読して、音読して、音読しまくって、覚えてしまう。
論理的な説明は必要ないと思っています。やれば伸びます。
ただし、教材選びだけは妥協しないでください
音読用のテキストは、必ずプロの音源があるものを選んでください。
音源がない状態で、自己流の発音で英文を読めるようになっても、それはむしろマイナスの価値を持ちます。
間違った音で定着したものを後から直すのは、ゼロから覚えるより大変です。ここだけは絶対に妥協しないでください。
何を音読するか
一番効率がいいのは、定期テストで使う英語の文章です。学校の勉強と兼ねられるので。
「それはなんか嫌だ」という人は、自分が使っているテキストの中で一番好きな文章か、志望校の過去問を1つ選んでください。
それを50回くらい音読して、ほぼ暗唱できるレベルまで持っていく。
1つの文章を完璧にするほうが、10個の文章を1回ずつ読むより効きます。
別のnoteで、詳しく正式に音読についての情報は公開していこうと思います。ご期待ください。
世界史:YouTube講義を3周する
僕が一番効率よく回せたのが世界史でした。
やり方はこうです。
手順
まず、地域ごとにまとまった長時間の講義動画を用意します。
僕は予備校講師の方が公開している総集編の講義を使っていました。1つの地域で3〜4時間あるようなやつです。ユーテラチャンネルで世界史講師の佐藤幸雄さんが出しているゼロから世界史が特におすすめです。
1周目(1.5倍速)
自習室で、他の情報を全部シャットアウトして見ます。YouTubeだからといってダラダラ見ない。ここが一番大事です。
4時間の動画でも、20分くらいの単位で区切れているはずです。その区切りごとに動画を止めて、A4のノートに、覚えている知識を一気に書き出します。
余白はたっぷり取ってください。2周目で書き足すので。
書き出し終わったら次を見る。また書き出す。これの繰り返し。
黒のボールペンを使いました。
2周目(1.5倍速)
同じことを、色つきのボールペンでやります。1周目で抜けていた知識を書き足していく。
ここで意識していたことが2つあります。
1つは、ボールペンを使うことで漢字のごまかしを効かなくすること。
もう1つは、動画をなるべく止めずにタスクをこなすこと。抜けが多いほど、書くスピードが動画に追いつかなくなります。それが起きないようにすることで、情報処理のスピードも一緒に上がります。
3周目(2倍速)
最後は2倍速で通します。
ここで僕が意識していたのは、先生のくだらない笑い話や、独特のしゃべり方まで覚える気持ちで見るということです。なんならシャドーイングしながら見ていました。
これは3周目だけです。1周目2周目は他にやることが多すぎるので。
注意点
これを単純作業にしないでください。
一つ一つの情報が抜けているかどうかをチェックして、機械的にノートを埋めていく作業になったら意味がありません。
大事なのは、世界史という物語の文脈の中で、何が重要なのかです。ノートはそれを整理しているだけ。
物語として覚えたほうが、書きながら思い出せることが増えて、結果的に速いです。
(皆さんからの要望が多ければもっと本格的にこのスタイルの学習手順を次回以降に公開していこうと思います。)
一問一答はやらないでください
これは特に、国公立の上位を目指す人に言いたいことです。
一問一答をやらないでください。
一問一答ができるようになるということは、世界史の記述力が下がるということです。記述量の多い大学を目指しているなら、ご法度だと思っています。
普段の授業と普段の学習の中で、「一問一答の穴埋めくらい余裕でできる」解像度を持って勉強するべきです。
単語だけ覚えて浅い知識を得ても、たまたま似た問題が出たときになんとなく答えられるだけで、本質的には理解していない。答えが合っていても、その回答の価値は低いです。
世界史が苦手な受験生が、一問一答を極めて得意になった例を、僕はほとんど見たことがありません。
古文:書き写すな、音で覚えろ
古典は、定期テストに意味がある唯一の科目だと思っています。
単語の覚え方
授業で使う文章を、10回くらい音読してください。それだけで内容が頭に入ってきます。
分からない単語にはマークをつけて、意味を調べる。
ここでポイントです。調べた意味を書き写さないでください。
かわりに、マークの近くにその単語が載っている辞書のページ数だけ書いておく。
そうすると、覚えられない単語は何度もそのページを開くことになります。結果としてページごと覚えられる。書き写す時間はゼロです。
活用の覚え方
文法用語より先に、音で慣れてください。
蹴る / 蹴り / 蹴れど
食べる / 食べたり / 食べる時
見る / 見たり / 見る時
実際に口に出して、意味や活用形を考えるより先に、「あ、この形だな」と音の感覚で分かるレベルを目指す。
この方法のいいところは、「この単語は何段活用」という知識がなくても、音から逆算して活用形が分かるようになることです。
習得する過程で、古典そのものへの馴染みもついてきます。
現代文:漢字と語彙をやってください
現代文は才能だと思われがちですが、記述で差がつくポイントは意外と地味です。
漢字です。
大事なことなので繰り返します。現代文の時間は、漢字と語彙をやってください。
ここでいう「漢字」には、四字熟語も含まれます。「コンテクスト」「形而上学」のような難しめのボキャブラリーも含みます。カタカナ語を理解して自分で使えるようにすることも含みます。
なぜか
記述問題の、目に見えない落とし穴が漢字だからです。
国公立の記述では、解答欄の文字数がシビアです。冗長に書くと収まらない。「ここはビシッと一言で決めたい」という場面で、その一言が出てこない、あるいは漢字が書けない。
そこで脳のキャパシティを使うと、内容そのものを考える余力がなくなります。時間もかかる。
解答欄が狭い大学を受ける人は、絶対に軽視しないでください。
あと、「多い」と「大きい」の使い分けや、形容詞のレパートリーを増やすこと。意外と区別できていなくて、それが減点になっていることがあります。
好きな文章はスクショして残しておく
国語は文章を好きになるのが最短だと思っています。
問題を解いていて「この文章いいな」と思ったら、写真を撮って、テキストとしてメモに残しておいてください。
僕は共通テストの現代文でこれをやっていました。国語が嫌いになったときにその集めた文章を眺めると、「国語ってこういうものだったな」と思い出せて、モチベーションが戻ります。
数学:インプットとアウトプットを分ける
数学で一番大事だと思っているのは、インプット系の学習と、自分で考える学習を完全に分離することです。
インプット
僕は数学の解説動画をインプット用として見ていました。難問の解説を倍速で大量に浴びる。
理由は、知識の賞味期限が短いからです。
「見た瞬間に、この問題が必要としている定理や解法が出てくる」状態をキープするには、大量の記憶を維持し続ける必要があります。動画を回すのが一番効率がいい。
アウトプット
一方で、解き方を覚えているだけでは通用しません。数学の考え方や見方が衰えないようにする必要があります。
僕は塾の授業で、必ず予習をしてから受け、完璧に理解できるまで復習する、という形でアウトプットの練習をしていました。
この2つを混ぜないことです。
授業は「オンライン」をすすめます
日程が固定されている対面の塾だと、自分のモチベーションに関係なく週1回のペースで進んでいきます。しかも1回で高校の何時間分もやるので密度が高く、予習復習をしないと処理できない。
そして僕は分かっています。多くの人がその予習復習をやらないということを。
映像授業なら自分のペースで進められます。理系志望や難関大志望なら、先取りしていないとかなり厳しいので、なおさらです。
理科基礎:4月に1周してしまう
理科基礎は、一番扱いが難しい科目です。
全くやっていないと直前の1週間が地獄になる。かといって、コツコツ真面目にやっても伸びない。
おすすめは、4月にオンライン授業で1ヶ月かけて1周してしまうことです。
1周した時点では知識は定着していません。それでいいです。目的は全体像を把握すること。
全体像が入った状態で授業を聞くと、流し聞きでも「ああ、あのことね」と知識がつながります。ここで初めて記憶が完成する。
化学基礎と生物基礎は、特にこの効き方をします。
物理基礎は構造が違うので、これは素直に頑張ってください。僕は物理基礎で挫折して、生物基礎と化学基礎に逃げました。それも選択肢です。
全部に共通すること
ここまで書いてきて、共通しているのは1つだけです。
その科目が「積み上げ型」なのか「浴びる型」なのかを見極める。
浴びる型(世界史・数学のインプット・理科基礎)→ 映像授業を倍速で回す
積み上げ型(英語・古文)→ 音読で体に入れる
記述系(現代文)→ 語彙という土台を先に作る
やり方を科目ごとに変えるだけで、同じ時間でも進み方が変わります。
で、その時間はどこから捻出したのか
ここまでの方法には、当然ながら時間が必要です。
僕の場合、その時間の大半は学校の授業中でした。
1日6時間。3年間で約3,600時間。ここをどう扱うかで、受験の結果はかなり変わります。
ただ、内職には正しいやり方と間違ったやり方があって、僕は高1で間違ったほうをやって1年を無駄にしています。
そのあたりの話は、いま別の記事に17,000字でまとめています。
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科目別・内職していい授業とダメな授業(9科目すべて)
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