これってうちの夫だけ?
男はとかく、視野がせまい。
この時代にこんな書き方をするのは良くないだろう。いや、絶対に良くない。
でも、とりあえず聞いてほしい。
視野がせまいというのは、日常生活において、限りなく「今、ここ」のことしか考えていないのではないか、ということだ。
ちなみにこれは、仕事の場合を除く。
あくまでも日常生活、もっと言うと家の中での話だ。
例えば、うちの夫の場合。
夫は、どれだけ忙しい毎日が続こうと、自分が休みの日には、買い出しに行って、料理を作ってくれる。
ありがとう。大好き。
ただ、うちの夫はいつだって、「今日の晩」のことしか考えていない。
翌日がどれだけ忙しい予定だろうと、きっかり今日の夕食分しか作っていないし、翌日のお弁当のことは頭にないし、今日以降は絶対に使わないであろう調味料や食材を今日のためだけに買ってくる。
あなたが2ヶ月前に買ってきた餃子の皮、まだ冷蔵庫にありますよ…。
もちろん、ジップロックに入れておくなどという洒落た小細工は施されていない。
また、お風呂上がりには、いつもドライヤーのコンセント差しっぱなし、タオル置きっぱなし、洗濯カゴ出しっぱなし、鏡開けっ放しetcである。
その場が良ければそれで良いのだろう。
「まだ途中だから」と夫は言うが、あとから戻ってきてそれらをすべてきれいに片づけることができる確率は、良くて50パーセントといったところ。
だって、次の行動を開始してしまったら、もうその前の行動を振り返ることはしないのだから。
そのほか、今このタイミングでわざわざそんなことをしなくても良いだろうということを後先考えずに実行するし、逆に今しておくべきということをしていない。
一方の私はというと、常に「今、ここ」以外のことを考えている。
昼ごはんを食べながら夜ご飯のことを考え、夜ご飯を食べながら翌日の買い出しのことを考えている。
何においてもとても効率的だ。
しかしその分、起きてもいない未来のことを考えて不安になったり、どうしようもない過去のことを考えて気分が沈んだりしてしまう。先読み妄想呪縛だ。
「今、ここ」の生活に集中できる夫は、そうした呪縛から遠いのだろう。
先読み能力を失っている代わりに、先を考えて不安になることもないし、過去を掘り返すこともない。
だからこそ夜はすぐに寝られるし、メンタルもかなり安定している。
うらやましい限りだ。
とにもかくにも、些細なことが気になるスーパー神経質な私は、そんな大らかな夫に支えられて生きている。
だが、しかし。夫は夫で、私の神経質さのおかげでスムーズな毎日が送れているということを決して忘れてはいけない。
夫婦とは、持ちつ持たれつである。
世の中、やりくり上手な旦那さんもいるのだろうか。
私はそんな男性は幻だと思っている。
これってうちの夫だけですか?
