「不動産に、もうひとつの出口を。」|みんなの0円物件
2019年に「みんなの0円物件」を始めてから、不動産について考えることがずいぶん増えました。
売ろうとしても売れない家や土地。
相続したものの、使う予定のない不動産。
0円でもなかなか譲り先が決まらない物件がある一方で、「こんな物件を欲しい人がいるのだろうか」と思っていたものに、たくさんの人が手を挙げることもあります。
そういう現場を見ていると、不動産の価値というのは、単純に値段だけでは決まらないんだなと思います。
持っている人にとっては負担になっているものが、別の人にとっては必要なものになる。
逆に、どれだけ値段を下げても、なかなか次の人につながらないこともある。
「売る」「買う」という一般的な不動産の流通だけでは、うまく説明できないことがたくさんあります。
僕自身、「みんなの0円物件」を始めた頃は、売れない不動産でも0円なら誰かにつなげられるのではないか、というくらいのところからスタートしていました。
実際に続けてみると、そんなに単純な話でもありませんでした。
物件そのものの問題もあれば、相続や権利関係の問題もある。
所有者と譲り受ける人との間で、考え方が大きく違うこともあります。
そして、そもそも「不動産を所有する」ということ自体について考えさせられる場面も増えました。
不動産には、買うための仕組みや売るための仕組みはたくさんあります。
でも、「もう持ち続けられない」「売れないけれど手放したい」となったときの選択肢は、まだそれほど多くありません。
だから僕は、不動産にはもう少し「出口」があってもいいんじゃないかと思っています。
売る。
譲る。
誰かに使ってもらう。
場合によっては、いまは何もしない。
物件ごとに、違う出口があっていい。
このnoteでは、「みんなの0円物件」を運営する中で実際にあったことや、不動産の現場で感じたこと、その中で考えるようになったことを書いていこうと思います。
空き家や土地の話。
相続や所有の話。
0円でも決まらない物件の話。
逆に、思いがけず次の使い手が見つかった物件の話。
不動産会社や自治体、制度について感じること。
あまり「正解」を書こうとは思っていません。
実際にやっているからこそ見えることや、まだ自分でも答えが出ていないことも含めて、少しずつ書いていければと思っています。
不動産に、もうひとつの出口を。
そんなことを考えながら、ここでは書いていきます。
