「好き」で始めたはずなのに疲弊してる?アート系講座を中単価で無理なく届ける方法
茶道や書道、アート、陶芸などの趣味ジャンルを教えている先生たちから、よくこんなご相談を受けます。 「高単価にするのはなかなか難しいです」「でも、安く売ると疲弊してしまいます」
売れづらいからと値段を下げてしまい、教えるごとに疲れていってしまう。自分が好きでやっていることなのに、疲れちゃうっていうのは本当に嫌ですよね。この悩みは、かなり多いです。
そこで今回は、無理なく売れ続ける「中単価商品(3万円前後)」に再設計する方法をお話ししたいと思います。ポイントはバズることでも、一発で高額にすることでもありません。継続的に選ばれる理由を作ることです。
なぜアート系に「中単価」が向いているのか
まず前提として、アート系の特性は「それができなかったとしても人生が壊れることはほとんどない」ということです。人生を壊す悩みではないのです。 「でも、ちゃんとできる人にはなりたい」というのが本音です。
私が華道を習いに行った動機もここでした。作業療法士をしていた頃、患者さんのご家族が「先生、お花どうぞ」と言って持ってきてくれました。でも、どしんと花瓶に刺すことしかできず、もうみっともないことこの上ない。ちゃんとできる人になりたいと痛感したのです。
そして、書籍やYouTubeで学んでも、独学ではなかなか頭打ちになりますよね。独学だと限界を感じやすいのです。 だからこそ、私たちが中単価で狙うのは「一生モノの覚悟を求めるような商品構成」ではなく、「一定期間でちゃんと形になるよ」というある程度のところまでお連れする商品設計なのです。
具体例で考える再設計のアイデア
1. 茶道の場合(教養と実用を掛け合わせる)
「茶道を基礎から学ぶオンライン講座」は、私も多分作りがちだと思います。しかしこれではゴールが曖昧で、「いつでもいい」と思われて離脱されます。終わりが分からないものはみんな離脱してしまいます。 そこで、「ビジネス国際交流の場で恥をかかない所作を身につける全6週間茶道教養プログラム」としてみます。これは上達ではなく、失敗回避です。期限があり、「その場に立つ自分をきちんとする」という目的があるため、3万円から8万円の価格帯でも成立しやすくなります。
2. アートの場合(感性を形にする力に変える)
「自由に描くアート講座」は成果が主観的で、続ける理由も弱くなってしまいます。数値化できないものを扱うので仕方ないんですけれども。 これを、「毎週1つの作品を完成させるアウトプット型のアート実践講座」に変えてみましょう。展示に耐えるもの、ポートフォリオとして使えるものを毎週1作品作ります。アート系は癒しを謳う人も多いですが、毎週アウトプットすることで作品が積み重なって残っていく、「形になるよね」という安心感を売るのです。
3. 書道や陶芸の場合(評価軸を外に置く)
「今の自分より上手になる」という自分の中での曖昧な評価軸を、外からの評価に置き換えます。ちょっとドキドキするけれどもそういう風にしています。 「第三者に出せるレベルを作る講座」にするのです。作品販売を想定したり、展示の応募をゴールにしたりして、添削や基準を提示します。自分的にOKというゴールではなく、外に出せるものを作る講座に変われば、中単価でも納得して選ばれるようになります。先生のハードルも上がりますが、中単価を売るっていうのはそういうことです。
中単価で安定して売れる設計の条件
中単価で安定して売れる設計の条件は以下の4つです。
期間が決まっていること。
成果が形で残ること。
趣味ではなく実用や役割に繋がること。
独学との違いが明確であること。
いつでもできる、ずっと続くという売り方もありますが、それでは中単価では売れづらいです。 「ここまでやればOKですよ」という明確なゴールやアウトプットを作れば、商品として安定し、先生自身もぐっと楽になるのではないでしょうか。
ぜひ、この視点であなたの商品設計を見直してみてくださいね。
