【第2話:冷蔵庫の前で、ため息しか出ない】
朝でも夜でもない時間に、目が覚めた。
ベッドの端っこに体を投げ出して、しばらく天井を眺めてた。
何か食べようと思って、冷蔵庫を開けた。
乾いた空気が顔にあたる。
奥のほうで、しなしなになったキャベツが横倒しになってた。
賞味期限を3日過ぎた豆腐、
少しだけ残った麦茶、
それと、
なんでここにあるのかわからないレトルトのカレー。
何もかも、どうでもよくなった。
そのまま冷蔵庫の扉を開けたまま、
手をだらんと下げたまま、
ただ、ため息だけを吐いた。
冷蔵庫の白い明かりに照らされながら、
俺は立ち尽くしていた。
