【第11話:「団地の階段を数えたら、息が切れた」】

エレベーターなんかない、古い団地や。

2階まで、たった2階やのに、
足を引きずりながら、
階段を上がった。

1段、2段、
心の中で数えながら。

7段目あたりで、息が上がった。

体が重いとか、そういうレベルやない。
生きてること自体が、
ただ重い。

18段上がったところで、
ドアの前についた。

何やってんねん、俺。
たった18段で、
心も体も、ボロボロやんけ。

玄関のドアにもたれかかりながら、
しばらく空を見上げた。

ただ、雲が流れてるだけやっ

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