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馬がいる風景がつくる地域循環~秋田での馬活用(案)~

目的はただ単に私が馬とくらしたいだけ、という私利私欲なのですが。
なにぶん虚弱体質のワタクシ。
しかも月1ペースで泊りがけで県内へ飛んでいく。
これは絶対に誰か一緒にお馬さんの面倒を見てくれる人が必要だ!
秋田のうま部とでも呼ぶべきか。いきもの係。馬飼育チーム。
競馬とか乗馬とか競技じゃなく、馬といるだけでいいタイプの馬好き集団。

それと、義実家を改築して今の隣をインナーガレージ状態にしてそこに馬を入れ、前庭とつなげて…なんて妄想という名の野望は抱いているのだが、果たして我々世代に土地建物が回ってくるのはいつになることやら。
その時を待たずしてアイドリング的に馬を迎える環境を持っておくことはできぬものか。
しれっと隣地になっている元宅地に電柵をまわして「気づいたら馬いました~」状態にしてしまえば、家主ももはや「捨てて来い」などとは言えない状況になってなんやかんやエサやったりしてかわいがっちゃったりするのだとは思うが。
そしてどさんこ(北海道和種。青森生まれの南部馬を源流とする、日本固有の在来馬。)であれば、最悪小屋がなくても避難できる木陰などがあれば昼夜放牧で飼育も不可能ではないのだが。
そこまでえいやっとやっちゃうには、自分一人では難はあれども勇気がない。

大事なことだから2回言う。
目的はただ単に私が馬とくらしたいだけ、という私利私欲なので、これから書くことは全部後付け。
だけど、まったく馬文化のなくなった、日常に馬がいなくなったこの地で。
この地だからこそできる、具体的な活用方法をお伝えしていくことが、秋田のうま部メン募には必要なのかもしれないと思い、まとめてみた。
(言葉で説明するよりも、さっさと1頭連れてきた方が、それだけで「馬の良さ」は伝わるんだけどね。)

以下、馬とくらしたいという私利私欲に付随してできるハードルの低い順。


耕作放棄地の利用

耕作放棄地とか、草ボーボーの空き地とか、本当に数えきれないほどある。
これは馬とくらしたいと思ってる人あるあるだと思うが、そういう土地を見ると「わー、ここ放牧にちょうど良さそうだな~」とまず考える。
・馬は放牧で運動の機会と数日分のエサを得られる。
地主(高齢者や県外在住者などは特に)は草刈りの手間が省ける
見通しが良くなるのでクマ対策になる
・これを機に地権者を把握することで所有者不明土地になるのを防げる
・ニオイの少ない馬糞堆肥。特にバラ科植物、花だけでなく果物(リンゴ・ナシ・洋ナシ・モモ・サクランボ・ウメ・イチゴ・ビワ・カリン・プルーン・ラズベリー・ブラックベリーなど)の栽培に最適とされる。放牧用に土地を貸してくれた人や地域のリタイア層に馬糞堆肥を配って活用してもらい、できた作物をおすそ分けしたりすることで孤立防止や生きがい創出につながる

※除草剤・農薬が抜けていなければならない。また草丈が高すぎる場合や食べない種類の草がある場合はある程度人の手による整備は必要。

古民家活用・空き家再生のプロモーションパートナーとして

※第一種動物取扱業の許認可が必要になる。私は必要な資格は持っているが、実務経験がないので現状一人ではできない。方法:馬の「展示」許可をもつ施設で正職員として半年働く/アルバイトまたはボランティアとして1年働く/獣医師または動物看護士(国家資格)を持つ人を正職員として半年間雇う/単発イベントであれば動物取扱責任者資格のある人に出張してもらう

たとえば自宅のインナーガレージを馬の家にした場合でもできるな~とは思っていて、それを古民家や空き家に住み込みでアイドリング的にやるもよし、古民家や空き家のリノベーション後に内覧会がてら馬を連れて行ってやるもよし。
・馬のいるカフェ、馬のいる手づくりマルシェ(野菜・雑貨など)、馬のいる読書会、馬のいる編み物会などなど…「馬のいる〇〇」として“馬がいる時間と空間”を提供する
道具はあるけど状況が許さずできていない本格的な陶芸を再開してもいいかも。馬のいる陶芸教室…悪くない。

ここからは専門家との連携が必要になってくるので、それぞれの分野で本当に事業化してみたいなという人がいたら馬のことならお話しできますよというところ。

古民家 × 馬は相性が良いので、ほかにも…馬のいる農家民宿、古民家 × ホースセラピー(ふれあい、お世話体験)などのメニューが考えられる。
人口減・県外流出により空家が増加…有効利用の道は?という場合
●人口減対策として、贈与型賃貸からの2地域居住促進>仕事や子の通学や利便性の都合から「移住」はできないが秋田が好きだという人、県外在住だが実家を相続した人など
●カフェ、民泊、農家体験 >都市在住者、外国人観光客
これに馬を使うという選択肢。

子どもの教育や疲れた現代人の癒しに「馬とのくらし型セラピー」

※馬介在サービスを便宜的にホースセラピーと称する。馬と教育について専門的な知識と経験が必要。それこそ私だけじゃ無理だけど、講師を呼ぶとかリモート講義してもらうとか、我こそはという人がいれば不可能ではない。

メンタルケアによる自殺率低下
子どもの情操教育
 -児童発達支援、放課後等デイサービス
 -学びの多様化学校(秋田市に公立小中学校として2027年度開校)
 -総合的学習の時間 など
介助犬がいれば介助馬がいるように、スクールドッグ(※日本スクールドッグ協会の登録商標)がいればスクールホースがいてもいいじゃない。

・乗馬だけでなく、ふれあい・ブラッシング・そうじなどのお世話も含めてホースセラピー。1人では世話しきれないので必然的に指示を仰いだり協働したりすることになり、責任感やコミュニケーション能力が高まる
・自分より大きな動物を扱うことで自己有用感が得られる
・感情がわかりにくい分、言語外のコミュニケーション力が育ち、通じた時の喜びが大きい。
・馬は自分を映す鏡。馬と人は常に一対一の関係。こちらが正しい指示を伝えるまで思い通りには動かないし、逆に正しい指示を伝えられるようになるまで待ってくれる。
・大きい、あたたかい、かわいいのでいやされる

「子ども関連事業であれば地域にも受け入れてもらいやすく、児童発達支援や放課後等デイサービスにすれば公金が入るので事業経営が安定する」と、実際に岩手県で馬とのくらし型セラピーを児童発達支援・放課後等デイサービスで提供されている方がおっしゃっていました。
それからもうひとつ単価の大きい収入源となるのがこちら👇だそうです。

企業研修

・公務員、一般企業、大学生、海外人材(JICA)などを対象とした「馬に学ぶシェアドリーダーシップ」。馬はその場の状況に応じてリーダーが入れ替わる。命令や服従ではなく、信頼によって群れは動く。馬とのふれあいを通じてこの姿勢を体感し、チームワークの形成に役立てる。

ここからは、畜産分野になるので動物取扱業許可は要らないのだけど、もしやってみたい人がいたら詳しい人を紹介はできますよというお話。自分でやるのは体が言うこと聞かないので厳しいけど。

秋田の産業といえば農業と林業じゃないか。
今こそ馬を使う時、かも。

馬耕での米作り

1)理想的な「盤(ばん)」の形成
馬の蹄が適度な圧力で踏み固めることで、田んぼの底に絶妙な水持ちの層(耕盤)ができる。機械のようにガチガチに固めないため、水は漏れず、根はしっかりと下に伸びる。
2)深耕(しんこう)による強い根張り
馬がゆっくりと力強く犂(すき)を引くことで、土の深い層まで空気を含ませながら反転させることが可能。これにより、稲の根が広く深く張り、台風などの風水害に強い丈夫な稲に育つ。
3)土壌微生物の活性化
土が過度に踏み固められないため、土の中の酸素が保たれ、有機物を分解する微生物が活発に働く。結果として、化学肥料に頼らない天然の肥沃な土壌が維持される。
4)ぬかるみ(深田)での高い機動力
トラクターがぬかるんで身動きが取れなくなるような深い田んぼでも、馬は自らの足でバランスを取りながら、力強く作業を進めることができる。

<スマート農業との共存共栄>

新しい物好きの秋田はスマート農業に注力していく方向なのかなーとは思うが、スマート農業と馬耕は決して対立するものではない。馬耕は主力農法としてではなく、あくまでも無農薬・有機米としてのブランド化(差別化)や、伝統農法の継承・イベント開催によるインバウンド取り込み・関係人口増加に寄与するものとしての選択肢。
1)唯一無二のブランドストーリー(価格競争からの脱却)
「馬と共に育んだお米」というストーリーで市場に溢れる一般的な有機米と明確に差別化。機械の排気ガスやオイルが入らないクリーン米として、高付加価値なプレミアム米(高価格帯)での販売。
2)SNSやメディアで映える「強いビジュアル」
水田を美しく力強く歩く馬の姿は、写真や動画での発信力(フック)が非常に高い。オーガニックに関心のある層だけでなく、動物愛好家や環境意識の高い層へも自然に情報が拡散する。
3)関係人口を増やす「体験型イベント」の聖地化
春の代掻き(しろかき)や秋の収穫など、馬と一緒に泥に触れる体験は、インバウンドや都市部のファミリー層、また教育関係者にとって極めて魅力的なコンテンツ。単なる観光客ではなく、毎年のリピーターや「オーナー制度」の会員といったコアなファン(コミュニティ)を作ることができる。

STEP1:馬の確保とパートナーシップ
馬を飼育するハードルが高い場合は、全国の「働く馬」のオーナーや、馬耕の技術を持つ専門家(岩手県の遠野地方など歴史的に盛んな地域)と連携し、イベント時のみ出張してもらう形式から始める。
STEP2:安全性の確保と環境づくり
イベント化する際は、参加者が馬に近づきすぎない動線の確保や、万が一のためのレクリエーション保険への加入が必須。
STEP3:「物語」を伝えるパッケージデザイン
お米のパッケージには馬のイラストや写真をあしらい、裏面にはQRコードを載せて馬耕の動画や田んぼの様子がいつでも見られるような工夫を施し、価値を伝える。

馬搬による放置林の整備

1)環境保全と土壌保護
重機に比べて非常に軽量(比較的小格の在来馬で350~450kg、大型の輓馬で800~1000kg)であり、地面を深く踏み固めないため、森林の土壌環境や水質保全に貢献する。機械の走行による樹木の根の損傷や、地表の荒廃を大幅に防ぐことができる。
2)経済性と地形への適応力
大規模な林道(作業道)を作るコストや時間が不要。幅の狭い道や、約 35° 程度までの急斜面に対応可能。小回りが利くため、立木を傷つけずに丸太などの障害物を避けて運搬可。
3)エネルギーと排出ガス削減
動力源は草などの自然のエネルギーであり、化石燃料を一切使用しないため二酸化炭素の排出を大幅に削減可能。作業時の騒音も少ないため、森林の野生動物への影響を最小限に抑えられる。
4)社会的付加価値
「馬搬材」として環境に優しい木材という付加価値をつけて出荷・販売することが可能。馬搬のデモンストレーションやふれあいイベントを通じて、観光資源としての活用や、ホースセラピーなど地域社会との共生・教育的効果も期待できる。

実は他県ではもう実例があるものばかり

実際の話。
馬の活用は全国的に流行の兆し。これに乗り遅れるべきではない!
まるで私の(案)みたいに書いているが、秋田の課題に落とし込んで書いたというだけであって、すでに県外では実例があるものばかり。
馬とともにくらしながら馬のいる空間を提供し、地域コミュニティの循環をつくるっていうのはどうですか。
秋田の馬部、メンバー募集中。

おしまい


馬とくらす文化研究家・佐藤なまこについて

馬工房『まがりや』

牧場から生中継!楽しく学んで癒されるリモートホースセラピー『ゆるっとうまガク講座』

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馬とくらす文化研究家(Equine Cultural Curator)・佐藤なまこ 馬とくらす文化研究家(Equine Cultural Curator)・佐藤なまこの活動に共感いただきありがとうございます🙏今後の活動のために大切に使わせていただきます!引き続きよろしくお願い申し上げます🐴✨