もっと給料が欲しい。もっと評価されたい。その先に待っているものとは
給料が上がらない。
頑張っているのに評価されない。
同じくらい働いているはずなのに、あの人のほうが給料が高い。
「もう少しもらえてもいいんじゃない?」
そう思ったことはありませんか?
転職サイトを開けば、今より条件のいい求人はいくらでも出てくる。
「ここに行けば年収が上がるかも」
「もっと評価してくれる会社があるかも」
そう思って動き始める。
そして、もし本当に給料が上がったら――。
今度は
「もう少し休みが欲しい」
「もっといいポジションに行きたい」
「もっと認められたい」
そんなふうに、また次の「もっと」が出てくる。
順風満帆?
今の会社で、それなりに頑張ってきた。
営業として結果も出してきた。
自分の成績を考えても、もう少し評価されてもいい。
そう思っているのに、会社は年功序列。
このまま働き続けても、自分が役職につくのは5年後か7年後になりそうだった。
「そんなに待っていられない」
そう考えて転職を決めた。
これまでの営業経験を活かして、今度は管理職として人材を育てる仕事。
しかもオープンポジションでの採用。
提示された年収は、前職より100万円ほど高かった。
「これなら、自分の経験をちゃんと評価してもらえている」
そう思った。
ある日の職場での一場面
転職して、しばらく経った。
仕事にも少しずつ慣れてきた。
自分より年齢が下の社員もいる。
これまで営業として培ってきた経験を使って、人を育てていく。
チームを作っていく。
最初は、そんな仕事にやりがいを感じていた。
でも、思ったようにはいかない。
今日から入ったばかりの人間が
「こうしてください」
と言ったところで、すぐにみんなが動いてくれるわけではない。
しかも自分はオープンポジション。
まだ会社の中で確立された役割があるわけでもない。
人を育てる。
チームをまとめる。
新しい部署を立ち上げる。
やることはたくさんある。
そんな毎日を過ごしているうちに、あることに気づいた。
人が成長していくのを見るのは嬉しい。
自分が教えたことが誰かの役に立つのも嬉しい。
でも――
自分で営業して、数字を作っていた頃のほうが楽しかった。
圧倒的に。
本当は、こんなことを思っている
「転職したこと自体は間違いじゃない」
「年収も上がった」
「今までの経験も活かせている」
「自分を評価してくれた会社には感謝している」
そう思っている。
だからこそ、余計にモヤモヤする。
会社が悪いわけじゃない。
給料が低いわけでもない。
仕事内容だって、社会的に見れば十分やりがいのある仕事だ。
それなのに
「自分が本当にやりたかったのは、これだったのかな」
そんな気持ちが少しずつ出てきた。
しかも今は、立ち上がったばかりの部署。
自分がオープンポジションで入って、これから作っていく立場でもある。
「ここで辞めるなんて無責任じゃないか」
「せっかく任せてもらったのに」
「年収を上げて転職したのに、やっぱりプレイヤーに戻りたいなんて言えるのか」
いろんなことを考えて、いろんな算段をしてここまで来た。
だから簡単には戻れない。
ふと考える。
「自分は、何を求めてここまで来たんだろう」
もっと給料が欲しかった。
もっと評価されたかった。
その願いは、ちゃんと叶った。
なのに今度は
「もっと自分で数字を作りたい」
と思っている。
もしかすると、自分が欲しかったものは給料や役職だけではなかったのかもしれない。
そう思ったところで、今回出てきたカードがこちら。
ⅩⅤ 悪魔
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有料版ではこんなことを書いています
悪魔のカードが示す
「欲望」「執着」「本能」というテーマから
・なぜ「もっと給料が欲しい」「もっと評価されたい」と思ってしまうのか
・欲しかったものを手に入れたのに、なぜまた次の「もっと」が生まれるのか
・この人が転職に失敗したわけではない理由
・「もっと欲しい」の奥にある、本当の欲求とは何なのか
・自分の「もっと」に振り回されず、これからの仕事を考えるにはどうしたらいいのか
今回のカードから
仕事のモヤモヤを眺めていきます
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