" heart 5: 無垢 / purity "
No.5
日々の余白に、塗りなおしの白を。
ナオキミです。
カラフルな縦線に、白いハートを置いた。
といっても、実ははじめからこれを描くと決めていたものではなかった。
これまでに描いた 4つのハート。
その時に余った絵の具からこの絵は始まった。
色を変えるとき、洗う前に筆に残った絵の具。
今日はここまで、と描くのを中断した時にパレットに残った絵の具。
もったいないと思った。
無駄にできないと思った。
アクリルガッシュは樹脂だ。元を辿れば石油だ。
そのまま流さず処理するとはいえ、捨てることに変わりはない。
限りある資源、できるだけ捨てない選択をしたい。
だから、筆やパレットに残った絵の具でキャンバスを埋めていった。
そうしてキャンバスを埋め切ったときに思った。
この絵の具は、感情を描いた絵の具が集まったもの。
だから、これは感情の寄せ集めだ。
感情の象徴としてのハート。
それを吐き出すように描いてきた。
そのあとは?
色が抜けていき、白くなる。
そんなイメージで白いハートを描いた。
流れる感情の中にあって、なお白いハートが意味を持ち始める。
かつて持っていたもの。
いつかまた持てるかもしれないもの。
持っていたいと願うもの。

アクリルガッシュ
F0キャンバス
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