大学教員になるきっかけは、博士課程の指導教員探しだった。
私は、もともと大学教員を目指していたわけではありません。
金融機関などで会社員として働いてきましたが、
「いつか大学の先生になりたい」
と考えたことも、特にありませんでした。
そもそも、自分が大学教員になれるなんて思っていなかったんですよね。
それが、ちょっとした偶然から大学教員になりました。
きっかけは、大学教員ではなく博士課程だった
大学教員になる少し前、博士後期課程に進学しようと考えていました。
そこで、自分の研究テーマを指導してもらえそうな先生を探していたのですが、これがなかなかうまくいきませんでした。
そんなときに見つけたのが、JREC-IN Portalです。
大学や研究機関などの求人が掲載されているポータルサイトです。
ただ、当時の私は、
「大学教員に転職しよう」
と思ってJREC-INを見ていたわけではありません。
なんとなく求人を眺めていただけでした。
すると、あることに気づきます。
「あれ? 修士でも応募できる求人があるじゃん」
大学教員といえば、博士号を持った研究者がなるものだと思っていたので、これはかなり意外でした。
大学教員という仕事が、ここで初めて少しだけ「自分にも関係のある仕事」に見えてきました。
MBAが、思わぬところで役に立った
私は以前、MBAを取得していました。
MBAを取ったとき、それが将来、大学教員への応募に役立つなんて考えたこともありませんでした。
もちろん、
「MBAを取れば大学教員になれる」
という話ではありません。
大学や専門分野、公募によって、求められる学位や研究業績、実務経験などは違います。
ただ、私の場合はJREC-INを見て、
「自分の学位でも応募資格を満たしている求人がある」
と気づくことができました。
MBAを取得したときには想像もしなかったところで、キャリアの選択肢が一つ増えたわけです。
これは今振り返っても、なかなか面白いなと思います。
「応募できるなら、出してみよう」
そこで、JREC-INで見つけた公募に応募してみることにしました。
この時点でも、
「絶対に大学教員になるぞ」
という感じではありません。
むしろ、
「応募できるなら、とりあえず出してみよう」
くらいでした。
結果的には、
会社員として働く
↓
博士課程への進学を考える
↓
指導教員探しがうまくいかない
↓
JREC-INを見つける
↓
修士でも応募できる公募があると知る
↓
応募してみる
↓
大学教員になる
という流れになりました。
こうして並べてみると、かなり行き当たりばったりです。
大学教員になるために必要なことを調べて、何年も前から逆算して準備していたわけではありません。
むしろ、最初に考えていた博士課程への進学が思うように進まなかったことで、別の道が見つかりました。
採用が決まるまでにも「大学ってこうなんだ」
その後、書類選考を通過し、面接を受けました。
そして2月ごろ、大学から電話がかかってきます。
「内定のお知らせです」
当然、うれしかったです。
ただ、会社員だった私はすぐに気になります。
「ところで、給与などの条件は……?」
ところが、その時点ではまだ正式採用ではありません。
正式に決まるのは、3月上旬の教授会とのことでした。
4月1日から働くのに、3月上旬まで正式決定じゃないの?
会社員の転職しか知らなかった私には、これもなかなか新鮮でした。
大学教員になる前から、
「大学って、会社とはずいぶん違うんだな」
と思うことが少しずつ増えていきました。
キャリアって、意外と偶然で変わる
もし博士課程の指導教員がすぐに見つかっていたら、JREC-INを見ることもなかったかもしれません。
JREC-INを見つけても、
「大学教員なんて自分には無理だろう」
と求人票を閉じていたら、今の仕事もしていません。
振り返ってみると、私が大学教員になったのは、かなり偶然の積み重ねでした。
思った通りに進まなかったことが、思いもしなかった別の道につながる。
キャリアって、案外そういうものなのかもしれません。
みなさんにも、
「あのとき別の選択をしていたら、今の仕事はしていなかっただろうな」
という出来事はあるでしょうか。
