大学教員なら研究室があると思っていた。ない大学もあるらしい。
大学教員になってから、私には個人の研究室があります。
今ではすっかり当たり前になっていました。
ところが先日、学会後の懇親会で他大学の先生と話していたとき、少し驚くことを聞きました。
ある大学では、教員一人ひとりの研究室がないらしい。
個室ではなく、教員が同じ空間で仕事をする
詳しい仕組みまでは聞いていませんが、その先生の話では、高校の職員室に少し近いようなスタイルとのことでした。
もちろん、高校の職員室とまったく同じという意味ではありません。
一人ひとりのスペースはもっと広いのだと思いますが、個室ではなく、複数の教員が同じ空間で仕事をするようです。
私はそれを聞いて、
「大学教員でも、個人研究室がないことがあるんだ」
と、かなり驚きました。
大学教員になってまだそれほど長くありませんが、すでに私は「大学教員には研究室があるもの」と思い込んでいたからです。
大学教員になる前の研究室のイメージ
私が大学教員になる前に持っていた研究室のイメージは、かなり典型的なものでした。
本棚があって、たくさんの本に囲まれていて、そこで先生が研究している。
ときどき学生が質問や相談にやってくる。
そんなイメージです。
実際に大学教員になってみると、私も研究室でほとんどのことをしています。
授業の準備をする。
本を読む。
調べものをする。
研究をする。
学生と話す。
昼ご飯も食べる。
私は自宅と大学が近いこともあって、休日にもよく研究室に来ます。
気づけば、かなり長い時間を研究室で過ごすようになりました。
会社員時代を考えると、かなり特別な環境
会社員時代を思い返すと、自分専用の個室があるというのは、かなり特別なことです。
以前勤めていた銀行では、個室があったのは会長や社長くらいでした。
取締役でも個室ではありませんでした。
そう考えると、大学教員になって一人ひとりに部屋が与えられるというのは、なかなかすごいことです。
しかも研究室では、自分の本を置いたり、音楽を流したりできます。
私はトースターまで置いています。
会社員時代の職場では、なかなか考えられなかった環境です。
私にとって研究室は、かなり大きい
大学教員になってから感じるのは、会社員時代の「職場」と、今の研究室は少し違うということです。
もちろん仕事をする場所ではあります。
でも、研究したり、本を読んだり、授業のことを考えたりして長時間過ごしていても、私はあまり苦になりません。
「仕事をさせられている」というより、自分が興味を持っていることをやっている時間に近いからかもしれません。
だから、もし今、
「来年度から個人研究室はなくなって、教員みんなで共有するスペースになります」
と言われたら、私はかなり残念だと思います。
極端に言えば、多少待遇が下がったとしても、個人研究室がある大学のほうを選びたい。
今はそれくらい、研究室という環境を気に入っています。
大学教員なら研究室がある。
勝手にそう思っていました。
でも、大学によって働く環境は意外と違うようです。
大学教員になってから、こういう「大学ごとの違い」を知ることが増えてきました。
大学教員の研究室については、こちらの記事にも書いています。
会社員から大学教員になって気づいたことや、授業・学生・研究室での日常を「なりたて目線」で書いています。興味があれば、フォローしていただけるとうれしいです。
