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成瀬由紀雄の「参考図書あれこれ」『日本語の科学が世界を変える (筑摩選書) 』(松尾義之 、筑摩書房 、2015/1/13)

(2015.4.14執筆文)
『日本語の科学が世界を変える』を読んだ。非常に面白いし、科学の分野でも日本語に対して思い入れのある方がいるということは本当に心強いことだ。すでに科学分野で売れ行き1番らしいが、もっともっと売れてほしいものだ。

皆さんもぜひ読んでみてください。そうすれば、授業をすべて英語でするなどといった、たわごとが通用しなくなるだろう。

(ここからは現在の執筆)
うえの文章は10年前に書いたものだが、いまの状況はさらに悪化している。東大だけではなく、わが母校である早稲田大学も、授業の全面英語化へと急速に歩みを進めているそうだ。

それにしても、なぜいまの東大や早稲田のトップたちは、そんなにも自分の学校を「小さなハーバード」「小さなスタンフォード」にしたがるのか。なぜいまよりももっと「大きな東大」「大きな早稲田」にする気がないのか。

まずは日本語での知的思考力を育て、そのうえで、それを英語の世界へと広げていけばいいではないか。そうすれば、松尾さんのいうところの日本語の科学が世界を変える可能性が広がってくる。

それこそが、日本と日本文明と日本語と日本人の本当の意味での「グローバル化」である。こんなことは当たり前すぎて、議論の余地なきことである。

それなのに、なぜいまの日本社会の「ベスト・アンド・ブライテスト」たち(もちろん、これは皮肉だ)は、自分たちの大事な跡継ぎたちを「大きな日本人」でなく「小さなアメリカ人」にしたがるのか。なぜ日本人と日本文明と日本語の100年後を見据えるだけの深い思考力をなくしてしまったのか。

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