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雨の日になると、なんとなく気持ちが沈む。



特別に嫌なことがあったわけでもない。

仕事で大きな失敗をしたわけでもない。

それなのに、朝から少し気分が重い。

「今日は何もしたくないな」

「なんとなくやる気が出ない」

「いつもなら気にならないことまで気になる」

そんな経験はありませんか。

窓の外は灰色の空。

雨の音が続き、部屋の中もいつもより暗い。

晴れている日なら「ちょっと出かけようかな」と思うのに、雨の日はソファから動きたくなくなる。

そんなとき、

「自分は気分に波がありすぎるのかな」

と思ってしまうこともあります。

でも、天気と気分はまったく無関係とは言い切れません。

もちろん、雨が降ったら必ず気分が落ち込むというわけではありませんし、感じ方には大きな個人差があります。

それでも、日光の量や活動量、睡眠、生活リズムなどが変わることで、いつもとは少し違った気分になることはあります。

今回は、雨の日に心が沈みやすく感じる理由と、そんな日に無理をせず過ごすためのヒントについて考えてみます。

雨の日は、いつもより世界が暗く見える

雨の日にまず大きく変わるのが「光」です。

晴れた朝なら、カーテンを開けた瞬間に明るい光が部屋へ入ってきます。

それだけで、

「朝になった」

という感覚になります。

一方、雨の日や曇りの日は、昼間でも部屋の中が薄暗く感じることがあります。

朝になっても空が暗いと、なんとなく目が覚めきらない。

布団から出るのがおっくうになる。

そんな人もいるでしょう。

私たちの体は、光を生活リズムの手がかりのひとつとして利用しています。

そのため、朝の光が少ない日には、いつもより眠気を感じたり、体のスイッチが入りにくいように感じたりすることがあります。

つまり、

「雨の日は気合いが足りない」

のではなく、

いつもと周囲の環境が違うことで、体も少し違った反応をしているのかもしれません。

外へ出ないことで活動量も減りやすい

雨が降っていると、外へ出る機会も減ります。

晴れていれば、

コンビニまで歩く。

近所を散歩する。

買い物に行く。

庭やベランダに出る。

駅まで歩く。

そんな小さな活動があります。

ところが雨になると、

「今日は出かけなくてもいいか」

となりやすい。

移動が減ると、自然と体を動かす時間も減ります。

家にずっといると、気づけば何時間も同じ姿勢でスマートフォンやテレビを見ていた、ということもあります。

人によっては、この「動かなさ」が気分にも影響します。

体を動かすことは、単純に運動というだけではありません。

外の空気を吸う。

景色を見る。

少し歩く。

人とすれ違う。

そんな小さな刺激が、日常の気分転換になっています。

雨の日は、それらがまとめて少なくなるため、いつもより閉塞感を覚えやすくなることがあります。

予定が変わることも小さなストレスになる

天気が悪いことで、予定が変更になることもあります。

洗濯物を外に干せない。

散歩に行けない。

楽しみにしていた外出をやめる。

買い物へ行くのが面倒になる。

子どもの予定が変わる。

交通機関が遅れる。

ひとつひとつは小さなことでも、いくつか重なると、

「なんだか今日はうまくいかない」

という気分になることがあります。

雨そのものではなく、

「雨によって予定通りにいかないこと」

が心の負担になっている場合もあるのです。

だから雨の日に機嫌が悪くなっている自分に気づいたら、

「天気のせいで予定が変わって、ちょっと疲れているのかもしれないな」

くらいに考えてみてもいいかもしれません。

雨音が心地よい人もいれば、憂うつになる人もいる

面白いのは、雨に対する感じ方は人によってかなり違うことです。

雨の音を聞くと落ち着く人もいます。

家の中で本を読んだり、コーヒーを飲んだりするのが好きで、

「雨の日こそ最高」

という人もいます。

反対に、

青空や太陽を見ると元気になる人にとっては、雨が何日も続くことが負担になる場合もあります。

つまり、

「雨=悪い」

ではありません。

大切なのは、

自分がどんな天気のときに、どんな気分になりやすいのかを知ることです。

たとえば、

「雨が二日以上続くと気分が落ちやすい」

「朝から暗い日は、午前中にやる気が出にくい」

「雨でも少し外へ出た日は比較的元気」

そんな自分なりの傾向が見えてくると、対策もしやすくなります。

雨の日は「今日はそういう日」と考えてみる

気分が沈んでいる日に一番つらいのは、

「早く元気にならなければ」

と自分を追い込んでしまうことかもしれません。

いつも通り仕事をして。

いつも通り家事をして。

いつも通り笑って。

いつも通り前向きでいる。

それができない自分に、

「今日はダメだな」

と言ってしまう。

でも、毎日まったく同じ気分で過ごせる人はいません。

晴れの日もあれば雨の日もあるように、気分にも波があります。

だから、

「今日は少し静かに過ごす日」

くらいに考えてみてもいいのです。

朝はできるだけ部屋を明るくする

雨の日の気分転換として簡単なのが、朝の環境を少し明るくすることです。

起きたらカーテンを開ける。

可能なら窓の近くで朝食を食べる。

部屋が暗ければ照明をつける。

ほんの数分でも、外の明るさを感じる。

雨の日だからといって、部屋まで暗くしておく必要はありません。

「朝ですよ」

と自分の体に知らせるような気持ちで、少し明るい環境をつくってみます。

5分だけ外へ出てみる

強い雨でなければ、ほんの少し外へ出てみるのもおすすめです。

傘を持って家の周りを歩く。

コンビニまで行く。

郵便物を見に行く。

ベランダや玄関先に出る。

それくらいでも構いません。

目的は運動ではありません。

「場所を変えること」です。

ずっと同じ部屋の中にいると、気分まで同じ場所にとどまっているように感じることがあります。

そんなとき、少しだけ外の空気に触れる。

雨の匂いを感じる。

遠くを見る。

たった5分でも、気分が切り替わることがあります。

雨の日用の楽しみをつくっておく

雨の日が苦手なら、

「雨の日限定の楽しみ」

をひとつ決めておくのもいい方法です。

少し高めのコーヒーを飲む。

好きなお菓子を食べる。

昔好きだった映画を見る。

読みかけの本を読む。

ゆっくりお風呂に入る。

お気に入りの音楽を流す。

「雨だから嫌だ」

だけではなく、

「雨だから今日はこれをしよう」

というものがあるだけで、雨に対する印象が少し変わります。

SNSを見すぎない

気分が沈んでいる日にスマートフォンを見続けると、さらに疲れてしまうこともあります。

自分は雨の部屋にいるのに、SNSを開けば、

旅行。

外食。

仕事の成功。

楽しそうな休日。

誰かの充実した一日。

そんなものが次々と流れてきます。

すると、

「みんなは楽しそうなのに、自分は何をしているんだろう」

と思ってしまうことがあります。

もちろん、SNSに映っているのは、その人の生活のほんの一部分です。

雨の日くらいはスマートフォンを少し遠くへ置き、

温かい飲み物を飲みながら、ぼんやり窓を見る時間があってもいいのではないでしょうか。

心が沈んでいるときほど、小さなことをひとつ

気持ちが落ちているとき、

「何かしなければ」

と思って予定を詰め込む必要はありません。

むしろ、

ひとつだけやる。

くらいで十分です。

洗い物をする。

机を片づける。

シャワーを浴びる。

10分だけ散歩する。

夕飯を作る。

それができたら、

「今日はこれで十分」

と考える。

不思議なもので、ひとつ動くと、そのままもうひとつできる日もあります。

できなければ、それでも構いません。

大切なのは、自分を責めないことです。

天気だけのせいとは限らないことも覚えておく

ただし、気持ちの落ち込みをすべて

「雨だから」

で済ませてしまうのも注意が必要です。

気分の落ち込みが長期間続いている。

好きだったことを楽しめなくなった。

眠れない、あるいは眠りすぎる。

食欲が大きく変わった。

仕事や家事など、普段の生活に支障が出ている。

そんな状態が続く場合は、天気以外の要因が関係している可能性もあります。

その場合は、ひとりで抱え込まず、医療機関など専門家へ相談することも大切です。

「雨だから仕方ない」

と我慢を続けなくてもいいのです。

雨の日の自分にも、やさしくしてみる

晴れた日には、自然と外へ出たくなります。

人に会いたくなる。

何かを始めたくなる。

少し前向きになれる。

一方、雨の日には、

ゆっくりしたい。

静かに過ごしたい。

あまり人に会いたくない。

そんな気分になる日もあります。

どちらが正しいわけでもありません。

毎日元気でいる必要もありません。

40代にもなると、仕事や家庭、人間関係など、普段からたくさんのことを抱えています。

だからこそ、雨の日に少し気持ちが沈んだら、

「今日は心も雨模様なんだな」

くらいに受け止めてみる。

無理に晴れにしようとしなくてもいい。

温かい飲み物を飲んで。

少し部屋を明るくして。

好きな音楽を流して。

できれば少しだけ体を動かして。

そして、いつもより早めに休む。

雨はいつか止みます。

心の天気も、ずっと同じではありません。

晴れの日を元気に過ごすためにも、

雨の日には雨の日なりの過ごし方があっていい。

そんなふうに考えられるようになると、少しだけ雨の日が嫌いではなくなるかもしれません。

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