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母の日に見えた、息子たちの「一人で行ってきます」と「見に来てほしい」

世のお母さんたちを敵に回してしまうかもしれないけれど、どうしても書き残しておきたい。
今年の母の日は、私にとってそんな特別な一日になった。

■「ママが好きそうなやつ」を選べるようになった次男
次男は、地元のケーキ屋さんでピンク色のケーキを買ってきてくれた。
もともといちごのショートケーキが何より好きな彼に、「何がいい?」と聞かれたとき、私はあえてこう伝えてみた。
「ママが好きそうなやつを選んでくれたら、それが一番嬉しいな」

これまでも母の日にスイーツを買ってきたりはしていたが、パパがお膳立てをして一緒に買いに行くのが常だった。
どうオーダーしたらいいの?とか色々と不安もあって自分だけで行ってくるよ。とまではなかなかならなかった。

けれど、今回は違う。
自分のお小遣いを握りしめて、迷いもなく、一人で店へ向かったのだ。

そして、自分の「好き」ではなく、相手(私)の「好き」を想像して選んだピンク色のケーキ。
そこには、誇らしげにプレートまで乗っていた。
「いつもありがとう」

もちろん、お店の人が気を遣ったのだろうけど、その提案を受けて、オーダーして帰って来れるんだから、すごいなって思う。

幼かった彼の確かな自立を感じずにはいられなかった。
もちろん、そのケーキは2人で食べるという、甘えっぷりも含めて可愛らしい。
弟くんらしさの溢れる母の日だった。

■「似てない」と言いながら、私の顔を撮った長男
一方で、中3の長男。
彼は少し前から準備をしていた!?
スーパーで「母の日」の似顔絵用紙をもらってきていた。

※そもそもは店に貼り出してもらうつもりだったらしい。笑

当日の夕方になって「顔の写真を撮らせて」と言って、私の特徴をじっくり捉えようとする姿。
結局、提出期限を過ぎてしまっていたので、スーパーに掲示されることはないのだけれど、そんな「ADHDらしさ」全開の凸凹感すら、今の私には愛おしい。

でも、何より、自分の描いた絵が「他人の目に触れてもいい」と思えるってことがなんとなく嬉しい。
絵に自信がついてきたってのもあるのかもしれないし。

母のために絵を描いてるってことを隠さないのもなんか嬉しかった。

■「中3の息子」という世界線の、その先で
そんな兄くんだが、最近一番の驚きは、体育祭の話題になったときのことだ。

予行練習でボロ負けだったと言うので、少し意地悪な母(私)はこう聞いてみた。
「じゃあ、仕事休みを取ってまで見に行かなくていいかな?」
息子は「無理にはいいけど……」ともにょもにょと言葉を濁す。
「……来てほしいの?」
重ねて聞くと、彼はぽつりと答えた。
「来れるなら、見に来てほしい」
思わず耳を疑った。

中学3年生といえば、親が学校に来るのを疎ましがる時期ではないだろうか。
流石の兄くんでも、「来て欲しい」とストレートに言ってくれるとは思わなかったので、そんなことを素直に口にしてくれる世界線が、まさか自分の人生に訪れるなんて。

「可愛い息子だね」と言うと、彼は馬鹿にされたと思ったのか、少しムッとした表情を見せた。
けれど、「『来てほしい』って言われて嬉しくないお母さんがいると思う?そんなこと言ってくれる息子は、可愛い以外にないでしょ」と伝えると、どこか満足げな様子で眠りについた。

■「Being」の幸せを噛みしめて
世間一般の物差しで見れば、まだ幼いと言われるのかもしれない。
けれど、彼らが運んできてくれるこの温かな幸福感は、何物にも代えがたい。
「何かをしたから(Doing)」ではなく、ただそこにいて、笑い、ぶつかり合い、本音を漏らしてくれる。そんな彼らの「存在(Being)」そのものに、感謝が溢れた母の日だった。

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