⭐︎「雑談」が心を救うとき。ドラマ『19番目のカルテ』に見た、寄り添いの形⭐︎
今回も、ドラマ「19番目のカルテ」の感想です。
このドラマについて書こうと決めているわけではないのですが、なぜか毎回心に響く内容で、ついポチポチしてしまいます。
素敵なお話が多く、いつも色々なことを考えさせられます。
⚠️ ネタバレに関するご注意 ⚠️
これからドラマの内容に触れますので、ネタバレを避けたい方はここでお戻りください。
また、作中の表現と完全に同じではないかもしれませんが、私が受け取ったメッセージとして書かせていただきます。
今回のテーマは「終末期医療」でした。
これまで主人公は、患者さんの未来を思い描きながら様々な形で診察をしてきました。
しかし、今回は「死を待つだけ」とも思える時間とどう向き合うべきか、主人公は悩みます。
そんな中で出会ったのが、次の言葉でした。
「終末期の患者さんにも未来はある」
そう、終末期だからこそ、「残された日々」という未来をどう過ごすのかが、とても大切になるのだと気づかされます。
昔を振り返ったり、好きなことについて語り合ったり、大切な人と穏やかな時間を過ごしたり。
それは決して「何もできない時間」ではないのです。
このような考え方は、医療や福祉の現場では「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」と呼ばれています。
意思を伝えられるうちに、ご自身の思いや希望を周囲と共有し、人生の最終段階を自分らしく生きるためのサポートです。
ドラマに藤井隆さん演じるMSW(メディカルソーシャルワーカー)が登場したのも、患者さんやご家族を取り巻く環境を整えるのがソーシャルワーカーの重要な役割だからかと思います。
(MSWは病院のソーシャルワーカーのことで、私の仕事の兄弟のような存在です)
もちろん、人の死は悲しいものです。
しかし、本人の思いを大切にしながら過ごす時間があるからこそ、救われる心もあるのかもしれません。
劇中で、これまでいがみ合っていた兄弟が、
「任せきりで悪いな」
「兄貴も辛いよな」
と、互いを思いやる言葉をかけ合うシーンは象徴的でした。
そこには、患者さん本人だけでなく、残されるご家族のケアまで含めた、温かい寄り添いがあったからかと思います。
この回では、医療と福祉、そして心理(精神科医役で矢部太郎さんも登場!)の連携も見事に描かれていたと思います。
また、主人公が患者さんとしていたことは、一見するとただの雑談に見えたかもしれません。
これといった明確な治療というようなものではなく、これまでの思い出を話したり、ダチと呼びあったり。
しかし、その何気ない会話が人の心に大きな変化をもたらすことを、改めて感じさせられる素敵な一話でした。
誰かが幸せを感じて生きるとき、雑談できるということが心を救っているのかもしれません。
私の書く拙い文章で、作品の魅力が少しでも伝わっていれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします。いただいたチップは私の日々の活動の支えにさせていただきます。