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建築家は夢を形にする人、漫画家は夢を絵にする人、それを育てているのは?


どうも日本の建築家は優秀らしい。
建築のプリツカー賞の受賞者は全世界で54人、
そのうち日本人は9人。
サムネイルの写真は
ひろしま国際建築祭の展示パネル。
プリツカー賞の受賞者たちの世界地図である。

長いアジアの伝統を持ちながら、早くから西洋文化の摂取に取り組んできた背景が関係しているのではないかと思う。
何かを作るにはまずビジョンとかイメージとかがどうしても必要だ。それなしには何も形にならない。豊かな想像力とそれを具体化する能力が優れた人が多いのだろう。


建築だけでなく他にも日本の傑出している分野が
ある。漫画だ。日本の漫画やアニメが世界に大きな影響を与えているのは間違いない。

漫画も作者の頭の中のビジョンが視覚化されてできているものだ。

さて、漫画と建築の共通項はビジョンを具体化すること。それをいつもやっている教科は何か?

もちろん美術だ。
これだけ美術教育の成果が生きている建築と漫画が世界的に評価されても、その基盤を作った美術教育は世間からまったく評価されず、冷遇されて時間数を減らされ受験に役に立たないと見下される。
ひどい時には遊び教科死に教科とまで言われる。

日本の建築家は素晴らしい。
日本の漫画は世界的な人気がある。
その基盤を作っているのは美術教育だ。

なぜそれを断言できるかと言えば、
私はエチオピアで美術教育がない世界を見た。

美術教育がないことは国家にとって致命的だ。
美術教育がなければ、人はないものを生み出すことがものすごく難しくなる。何かをイメージしてそれを表現する訓練がなければほとんどの人がそれができない。

そうなるとどうなるか。人は大人になっても小学生のような絵を描き、地図が読めず、図面が理解できず、デザインの良し悪しもわからない。
イメージしたものを形にするためにどんな手段があるか、どんな材料が必要か、どんな工程が必要かということが考えられない。

それは国家が発展しようとした時に致命的な欠落となる。知識や技術の移転を、と国際協力でよく言われるが、知識や技術をのせる基盤がないところには何ものらないのだ。

実際に自動車整備の指導に行っても図面が理解できない人がほとんど。
服飾の分野では教える側ですらデザインや
人物デッサンや色の使い方の知識がない。

私はエチオピアでプレゼンや話す機会に、

この国は人口がどんどん増えている。
その人口が食べていくためには製造業に移行して
いかなくてはならない。
製造業でやっていくためには
図面やデザインの理解が必要だ。
だから美術教育が必要だ。

と力説し続けた。

そして美術教育がどれだけすごいことを
しているのかよくわかって帰って来た。

だが、日本では美術教育が行き届いていてその結果みなが図面やデザインを理解できる。
傑出した建築家や漫画家を輩出している。
それにも関わらず、美術教育の成し遂げていることに気が付きもせず正当な評価をしない。

だんだん美術の時間数は減らされ、教諭は数少なくなり、非常勤講師でまかなうところが増え、
非常勤講師もつかまらなくなってきて
美術教育は危険な状態だ。

美術教育が大事にされ、正教諭が短時間勤務で
複数いるのが未来の当たり前になってほしい。
そういう状態なら、日本は建築もデザインも漫画も
優れたコンテンツを生み出す国としてやっていける。

もし美術教育がなくなったらどんな事態になるか?

教育に金と人をつぎ込まないのは未来を叩き潰すことだ。この国は何十年もその方向できたので未来は着々と叩き潰されていく。
ぼーっと受け身でAIの考えてくれた答えを返すことが正解だと信じている人ばかりになるだろう。
国はその方が従順で操りやすくていいのだろう
けど、それでは創造は起こらない。

それを選んだのは選挙に行かない国民の半分と政権与党を支持し続けた国民の4分の1。合計国民のみなさまの3/4は未来はどうでもいいらしい。

教員の働き方改革など上辺を繕っても、文科省や国の本音は、金払いたくないから過労死や休職や退職がどれだけ出ても安上がりにこき使える給特法は
維持して部活も背負わせておけばいい、としか思えない。

もう崩壊は始まっているのに、
この国は都合の悪いことを直視しないのが現実だ。

そういう政党に政権を担当させ続けた国民は
ほんとにそれを望んでいるのだろうか?

あなたがたのお望み通りに公教育は崩壊し、 
創造のない未来がやってきますが、
それでよろしかったでしょうか?

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